宗凛
そうりん
概要
アニメ『Free!』に登場するキャラクター山崎宗介×松岡凛のカップリング。
宗介は凛にとっての良き理解者で、凛が岩鳶小学校に転校する前に通っていた佐野小学校時代からの親友兼ライバル。佐野スイミングクラブにも一緒に通っていた。
東京の鯨津高校に通っていた宗介は高3で鮫柄学園に転入。凛と同じクラスになり、二人は5年ぶりに再会する事となる。再会した後もすぐにふざけて笑い合ったり食堂で一緒に食事をしたりと仲の良さは変わらず、凛が部長を務める鮫柄水泳部に宗介も入部。寮では二人きりの同室で2段ベッドの上を宗介、下を凛が使っている。
身長差は8cm。アニマルモチーフは凛がシャーク(ホオジロザメ)で宗介がホエールシャーク(ジンベエザメ)と同じ鮫の仲間である。また、EDの職業パロでは二人一緒に警察官に設定されている。
(※以下アニメ本編・書籍関連などネタバレ注意)
小学生時代
親友とライバルという関係性を併せ持った二人にとって、一つのアイスを巡ってジャンケンをしたりプールまでの道を競ったりと何かにつけて勝負ごとに持ち込むのが楽しみだった様子。バッタの速さ比べでは宗介の「負けた方が勝った方の言うことを何でもひとつ聞く」という提案を凛は受けており、結果として凛が負けてしまったため渋々ながらもこの約束を果たすことになってしまった。なお、結局宗介は凛への願い事を決められずに、凛がオーストラリアへ留学してから高校で再会するまでこの約束のことを覚えていた。再会後の幾つかの望みは凛に撥ねつけられてしまっているため、実質この約束はまだ果たされていない。
また水泳に関しては、チームリレーへの考え方の違いから一度衝突している。それは仲間と作り上げるリレーを大切にする凛に対して、宗介は「誰かのせいで負けたり、たとえ勝っても自分一人の力じゃない、そんなリレーはつまらない」と主張したため。その後二人は仲直りをしているが、小学校6年生の冬に凛は「遙と同じチームでリレーを泳ぐ」という願いを叶えるために遙を追いかけて佐野小学校から岩鳶小学校へ、佐野SCから岩鳶SCへと移っていってしまった。宗介はそんな凛に少しの動揺を見せたものの、自分と凛はライバルだから同じチームである必要はないとし、特に引き止めるようなことはしなかった。また凛は、宗介は自分の一番の理解者だと遙たちの前で語りながら、同じチームにはならない方がいいのだと寂しそうに語っている。
小学校卒業後は凛はスポーツ留学で渡豪したため、宗介と凛は離れた地でそれぞれ競泳選手を目指し修練を積むことになる(ちなみに凛がオーストラリアに発つ日は宗介が一人で見送りに来ていた)。その後も、凛が挫折に直面するまでは手紙での交流を続けていたようだ。
再会後
ES4話、2人でランニングをしていた時に「お前は自分の夢とリレー、どっちが大事なんだ」と問う宗介に凛は「俺は過去も、そして今も、仲間に助けられて支えられてここまで来ることが出来た。仲間あっての俺なんだ。もちろん夢は大切だ。けど、仲間と泳ぐ事が俺にとっての力の源なんだ。だから例え甘いと言われようが俺はその両方を手に入れてみせる。自分の夢と、仲間とのリレー、最高のチームで泳いでそれを実現してみせる」と答え、凛のその言葉を聞いた宗介は「お前とリレー泳げば、何かわかる気がするんだ」と、凛とリレーを泳ぐ事を望む。
考え方の違いから一度は同じチームではない方が良いと決めた2人が、再びチームを組む事となる。
その他
声優陣、製作スタッフから見た宗介と凛(一部抜粋)
宗介役の細谷佳正氏は「宗介の印象は"凛に対して託す人"。夢とか希望とか自分でできないこと、やりたくてもやれないことを託すキャラクターという印象です」「凛は挫折もあったけど、宗介にしてみれば光。」などと語っている(ニュータイプ/2014年8月号)
また、細谷氏だけは内海監督から既に宗介の隠してる内面に関して説明を受けていると記載され、細谷氏は「とにかく宗介は、凛のことが好きすぎなんですよ」と語り、それに対してシリーズ構成・脚本の横谷氏も「そうそう」と肯定し「(宗介の)遙への対抗心も凛あってのことなので」と答えている(アニメージュ/2014年9月号)
凛役の宮野真守氏は「かつて二人が過ごした時間は、とてもかけがえのないものだった」と語っている(アニメージュ/2014年9月号)
キャラクターデザインの西屋太志氏は宗介の事を「達観した雰囲気があり、威圧感もたっぷりあります」と答えた上で「凛と話す時には少し表情が緩むことも」とコメントを残している。
宗介と凛の勝負について
「些細な勝負は凛が、ここぞという時は宗介が勝っているのだが、そこにはどんな意味が?」と記載(アニメージュ/2014年9月号)