ドロレス・ヘイズ

ウラジーミル・ナボコフの小説『ロリータ』のヒロインの名であり，Lolitaが愛称であるのに対してDolores Hazeが本名（厳密には仮名）である。

キャラクターとしてのロリータを検索する際に「ロリータ」「Lolita」いずれで検索しても意図した検索結果とならない（いずれも性的嗜好としての「ロリータ趣味」の意味ですでに大量のタグ付けが行われている）。キャラクターとしてのロリータを描いた作品に「ドロレス・ヘイズ」のタグを付与することで検索が容易になる可能性がある。

なお小説『ロリータ』については，記事ロリータ(小説)に詳しい。

人物像

小説中から，ハンバートのイメージに強く残ったのであろう初登場時のドロレス・ヘイズの外見的特徴について記述する。年齢は12歳，身長147cmで，体重はおそらく37kg前後と思われる。「栗毛色をした髪」「幼い乳房」「灰色の虚ろな目」「脇腹に小さな褐色のほくろ」など，ある程度客観的に検証できる外見から，「愛らしくへこんだ腹部」「子供らしい尻」などハンバートの半ば願望的・主観的な記述までが織り交ぜになっており，この文章から「ほんとうのドロレス」がどのような少女だったのかを検証するのは難しい。（逆に言えば，「ハンバートフィルターを通したロリータ」がどのような少女だったかに関しては小説中いたるところに溢れんばかりの視覚的・感覚的な記述がある。）

性格は奔放で，母親の言うことを聞かないわがまま娘として描かれている。ハンバートとの交わりを受け入れる以外に同年代の男子とも性的接触を持っており，華奢な体つきに反して精神は性的に早熟であることが伺える。