ウラジーミル・ナボコフの小説『ロリータ』のヒロインの名であり、Lolitaが愛称であるのに対し、Dolores Hazeが本名(厳密には仮名)である。
キャラクターとしてのロリータを検索する際に「ロリータ」「Lolita」いずれで検索しても意図した検索結果とならない(いずれも性的嗜好としての「ロリータ趣味」の意味ですでに大量のタグ付けが行われている)。キャラクターとしてのロリータを描いた作品に「ドロレス・ヘイズ」のタグを付与することで検索が容易になる可能性がある。
なお小説「ロリータ」については、Pixiv百科事典「ロリータ(小説)」の記事に詳しい。
人物像
1935年1月1日に生まれ、1972年12月24日、死産の末に死去。物語ではハンバートと出会う1947年から亡くなる1972年までの五年間のことが語られている。
作中から、ハンバートのイメージに強く残ったのであろう初登場時、12歳の頃のドロレス・ヘイズの外見的特徴について記述すると、身長147cmで、体重はおそらく37kg前後と思われ、「栗毛色をした髪」「幼い乳房」「灰色の虚ろな目」「脇腹に小さな褐色のほくろ」。ある程度客観的に検証できる点から「愛らしくへこんだ腹部」「子供らしい尻」など。
ただし、小説「ロリータ」はハンバート・ハンバートというアンリライアブル・ナレーターが残した手記を、獄中の彼を担当した精神科医が、プライバシー保護の観点から登場人物や地名を仮名にした状態で発表したという体で書かれており、ハンバートの半ば願望的・主観的な記述までが織り交ぜになっている文章からは「ほんとうのドロレス」がどのような少女だったのかを検証するのは難しい。(逆に言えば、「ハンバートフィルターを通したロリータ」が視覚的・感覚的にどれほど魅力的な少女だったかに関しては、作中、いたるところに記されている)
性格は奔放で、母親の言うことを聞かないわがまま娘として描かれている。
ハンバートとの交わりを受け入れる以外に同年代の男子とも性的接触を持っており、華奢な体つきに反して精神は性的に早熟であることが伺える。