S-76
えすななじゅうろく
米国、シコルスキー社製の中型ヘリコプター
概要
米国のシコルスキー社が民間でのシェア拡大を狙って開発した双発の中型ヘリコプター。報道・警察・社用機など広く運用されており、流麗な外見と乗り心地の良さからVIP機、遊覧飛行にも使われる。
搭載するエンジンによってA、B、C、D型があり、B型を元にした軍用機型も存在する
日本での運用
日本では警察や消防の一部で使用されているほか、海上保安庁が採用した(詳細は後述)。民間では東邦航空が離島を結ぶ航空便に運用しているほか、朝日航洋が報道、遊覧飛行、海洋開発支援などで運用している。
海上保安庁での運用
海上保安庁では迅速な救難の求められる東北以北の航空隊へまずC型4機が導入された。その後、基地航空隊用にはより速度の速いアグスタAW139が導入されたため、以降の導入がストップした。
だが、巡視船に搭載していたベル212(自衛隊のUH-1の親戚のようなもの)の置き換え用として最新のD型が導入されることになった。このときAW139の導入がおこなわれなかったのは、AW139には艦載機型のモデルがなかったためだとされている。