魔界皇子 虎王伝のメイサ
天上界と魔界の狭間にある世界の一国・ギムの国の王女でフルネームは「アーブティン・メイサ」。家族は父ハジール王と兄王子グリフ。金髪ポニーテールの少女で、魔界の者に終われ続け傷を負った虎王を見つけ介抱する。虎王を聖なる存在と伝えられているナクリスの使いと信じ何かと気にかけて親しくなる。しかしリンの国の腹黒いアタラモ王の策略によって兄は殺人犯の濡れ衣を着せられ、ギムの国は滅ぼされ、そして闇の救世主にさらわれた挙句にノアの国の女王ラグナマリアに薬で操り人形にされるなど、彼女もまた過酷な運命に翻弄されていく。
ネタバレ
実は彼女はギムの国の王女ではなく、今は亡き隣国ファラの国の王女で本名は『アマリア』であり、同じくファラの国の王女であるファラナークこと『エマリア』の双子の妹である。当然ハジール王やグリフと血縁関係はない。
15年前、ファラの国の王・ナルーネ王とその妃エスティマーナ王妃の間に生まれたが、温厚な善人であった父王とは対照的に母は生来野心が強くアタラモ王に負けず劣らずの邪悪な心の持ち主で、密かに彼と通じており、メラーブの種をもらうのと引き換えに3つの星の使い方を教えたり、妖術を身に着けていた。
誕生してまもないある日アタラモ王がファラの星を得るためにファラの国に攻めこんで壊滅状態に追いやる。
父王は、娘を救うのと友好関係にあったハジール王に娘達の名付け親になってもらうために(ファラの国の王族は生まれて15日目に友国の王に名を貰うという習わしがあるため)一旦はギムの国へ行く。そして娘たちが名前を与えられた後は、ギムの国に迷惑をかけない為に、敢えてアタラモ王の所へ戻り処刑された。そしてアマリアはギムの国の王女メイサとして育ち、エマリアはファラナークとしてガロ・ファラの中で育つ。
一方母エスティマーナはアタラモ王からファラの星を持ってくれば命を助けると言われたために、国や夫・娘達を見捨てて言うとおりにするも用済みとして夫と共に残虐な方法で処刑された。だが地獄で出会った婀娜との取引によって彼女の体を借りてラグナマリアとして蘇り、全世界の支配の為に暗躍する。