執事様のお気に入り
しつじさまのおきにいり
『双星の名の下 私への忠誠を誓え』
『…貴女に私の持てる全てを捧げましょう…お嬢様』
概要
両親を事故で亡くし、母方の祖父母に引き取られた主人公。祖父の家が古くからの名家(傾きかけてはいるが)で、全寮制の名門高校・私立双星館学園に編入することに。昼休みに校内探索をしていたら迷子になり、そこで昼寝をしていた神澤伯王と出会い…
登場人物
氷室良
161cm B型
母が名家の跡取り娘、父はその家に仕える執事で、両親(母方の祖父母)の反対にあい駆け落ちして良を授かった。家族三人で幸せに暮らしていたが、両親が事故で他界。母方の祖父母に引き取られた。名家の出しか入学出来ないLクラスに編入するが、良自体は一般家庭と同じ環境で暮らしてきたため、Lクラス生の感覚とズレが生じ、また伯王が専属執事になったことでやっかみを受けて衝突してしまうことも。天真爛漫で家族のことを大切にしている優しい女の子。母親がお菓作りが上手だったので、良もお菓子作りが上手。目標は祖父母孝行。夢はパティシエ。
神澤伯王
177cm A型
神澤グループの御曹司だが、Lクラス(紳士&淑女クラス)ではなく、自分の力だけで勝負するため実力主義のBクラス(執事養成クラス)に入学。Bクラス学年トップ。双星学園の中でも屈指の名家のため、Lクラスの生徒から絶大な人気がある。他の生徒は自分を特別扱いする中、良だけが「同級生の男子」と言ってくれて彼女を気に入り、良専属の執事になることを決めた。自分の自由にできる期間は学園にいる間だけで、大学卒業後は神澤グループを継ぐ。姉と弟がいる。
道家庵
180cm AB型
神澤家に代々仕える執事の家系。伯王に仕える専属執事。伯王より一つ年上のBクラス生。いつも微笑みを浮かべている腹黒。料理上手。妹が二人いる(双子)猫が苦手。
鹿糠隼斗
183cm O型
神澤家に代々仕える執事の家系。伯王に仕える専属執事。伯王より一つ年上のBクラス生。天真爛漫で熱血で単純。武芸ならなんでもござれ。モテるけどすぐフラれる(伯王が第一だから)
庵と隼斗はお互いに勝つように切磋琢磨しあい、「二人で」伯王を守っていくと幼少期に三人で約束している。寮で同室。
朝宮薫子
152cm O型
Lクラス生で良のクラスメイトで、親友。Bクラス生情報誌『黒燕画報』の編集委員。美術商の娘で、父親の仕事の関係で何十回もお見合いをさせられている(会うだけは会わないといけない)。
仙堂征貴
179cm A型
Bクラス生 学年二位。自治委員会委員長。楠家に代々仕える執事の家系。楠の跡取り娘の真琴と同い年で、幼少期から彼女を守ってきた。真面目で融通が利かない鉄仮面。周りからサイボークと呼ばれている。自分にも他人にも厳しい。兄がいて兄が真琴の専属執事。
向坂遥巳
185cm AB型
Bクラス特別講義講師。伯王がBクラスを目指すきっかけになった人。双星館伝説のOB。イギリスの名門貴族のハウススチュワート
神澤碧織衣
167cm B型
伯王の姉。人使いが荒い。伯王も庵も隼斗も彼女に敵わない。跡を継ぐ弟を心配している。
神澤理皇
129cm B型
伯王の弟。小学生。伯王のことは親から『兄上』と呼ぶように言われている。兄上が大好きで憧れ。
橘
碧織衣の専属執事。庵、隼斗、桐生の補佐もしたりする。今は穏やかだけど昔はスパルタだった。
桐生
理皇のお目付け役。『理皇様第一』で頑張ってるけど報われない。でもめげない。御主人以上に世話が焼ける。
アルバート・スタルトウィン
168cm O型 15歳
英国の名門貴族。向坂が仕えている家の子息。良のことを気に入った。
用語
Lクラス:紳士・淑女の養成を掲げた『Lord&Ladyクラス』の略称。家柄と財力なくしては入学できない。『双星館のお嬢様』のブランド人気は高く、政略結婚で退学していく生徒も年に数人いる。
Bクラス:執事養成を掲げた『Butlerクラス』の略称。実力主義。1学年に1組ずつしか置かれておらず、入学試験は狭き門。『名の通った政財界人の陰には必ず双星卒の執事あり』と言われるほど。「誓いの言葉」でLクラス生の専属執事になる。(Bクラス生にメリットがないとダメ)
自治委員会:Bクラスの内部規律の維持と向上は「独立自尊」の精神の下生徒の自主性に任されており、それを統括・管理する代表組織。