『双星の名の下 私への忠誠を誓え』
『…貴女に私の持てる全てを捧げましょう…お嬢様』
概要
両親を事故で亡くし、母方の祖父母に引き取られた主人公。祖父の家が古くからの名家(傾きかけてはいるが)で、全寮制の名門高校・私立双星館学園に編入することに。昼休みに校内探索をしていたら迷子になり、そこで昼寝をしていた神澤伯王と出会い…
登場人物
氷室良
母が名家の跡取り娘、父はその家に仕える執事で、両親(母方の祖父母)の反対にあい駆け落ちして良を授かった。家族三人で幸せに暮らしていたが、両親が事故で他界。母方の祖父母に引き取られた。名家の出しか入学出来ないLクラスに編入するが、良自体は一般家庭と同じ環境で暮らしてきたため、Lクラス生の感覚とズレが生じて、衝突してしまうことも。天真爛漫で家族のことを大切にしている優しい女の子。母親がお菓作りが上手だったので、良もお菓子作りが上手。目標は祖父母孝行。夢はパティシエ。
神澤伯王
神澤グループの御曹司だが、Lクラス(紳士&淑女クラス)ではなく、自分の力だけで勝負するため実力主義のBクラス(執事養成クラス)に入学。Bクラス学年トップ。双星学園の中でも屈指の名家のため、Lクラスの生徒から絶大な人気がある。他の生徒は自分を特別扱いする中、良だけが「同級生の男子」と言ってくれて彼女を気に入り、良専属の執事になることを決めた。自分の自由にできる期間は学園にいる間だけで、卒業後は神澤グループを継ぐ。姉と弟がいる。
道家庵
神澤家に代々仕える執事の家系。伯王に仕える専属執事。伯王より一つ年上のBクラス生。腹黒。料理上手。妹が二人いる(双子)
鹿糠隼斗
神澤家に代々仕える執事の家系。伯王に仕える専属執事。伯王より一つ年上のBクラス生。天真爛漫。スポーツ万能。
朝宮薫子
Lクラス生で良のクラスメイトで、親友。Bクラス生情報誌『黒燕画報』の編集委員。
用語
Lクラス:紳士・淑女の養成を掲げた『Lord&Ladyクラス』の略称。家柄と財力なくしては入学できない。
Bクラス:執事養成を掲げた『Butlerクラス』の略称。実力主義。1学年に1組ずつしか置かれておらず、入学試験は狭き門。『名の通った政財界人の陰には必ず双星卒の執事あり』と言われるほど。「誓いの言葉」でLクラス生の専属執事になる。(Bクラス生にメリットがないとダメ)