『双星の名の下 私への忠誠を誓え』
『…貴女に私の持てる全てを捧げましょう…お嬢様』
概要
両親を事故で亡くし、母方の祖父母に引き取られた主人公。祖父の家が古くからの名家(傾きかけてはいるが)で、全寮制の名門高校・私立双星館学園に編入することに。昼休みに校内探索をしていたら迷子になり、そこで昼寝をしていた神澤伯王と出会い…
登場人物
氷室良
161cm B型 8月8日生まれ 獅子座
母が名家の跡取り娘、父はその家に仕える執事で、両親(母方の祖父母)の反対にあい駆け落ちして良を授かった。家族三人で幸せに暮らしていたが、両親が事故で他界。母方の祖父母に引き取られた。名家の出しか入学出来ないLクラスに編入するが、良自体は一般家庭と同じ環境で暮らしてきたため、Lクラス生の感覚とズレが生じ、また伯王が専属執事になったことでやっかみを受けて衝突してしまうことも。天真爛漫で家族のことを大切にしている優しい女の子。母親がお菓作りが上手だったので、良もお菓子作りが上手。目標は祖父母孝行。夢はパティシエ。
神澤伯王
177cm A型 11月9日生まれ 蠍座
神澤グループの御曹司だが、Lクラス(紳士&淑女クラス)ではなく、自分の力だけで勝負するため実力主義のBクラス(執事養成クラス)に入学。Bクラス学年トップ。双星学園の中でも屈指の名家のため、Lクラスの生徒から絶大な人気がある。他の生徒は自分を特別扱いする中、良だけが「同級生の男子」と言ってくれて彼女を気に入り、良専属の執事になることを決めた。自分の自由にできる期間は学園にいる間だけで、大学卒業後は神澤グループを継ぐ。姉と弟がいる。
道家庵
180cm AB型 5月25日生まれ 双子座
神澤家に代々仕える執事の家系。伯王に仕える専属執事。伯王より一つ年上のBクラス生。いつも微笑みを浮かべている腹黒。料理上手。妹が二人いる(双子)猫が苦手。
鹿糠隼斗
183cm O型 3月31日生まれ 牡羊座
神澤家に代々仕える執事の家系。伯王に仕える専属執事。伯王より一つ年上のBクラス生。天真爛漫で熱血で単純。武芸ならなんでもござれ。モテるけどすぐフラれる(伯王が第一だから)ホラーが苦手。姉がいる。
庵と隼斗はお互いに負けないように切磋琢磨しあい、「二人で」伯王を守っていくと幼少期に三人で約束している。寮では同室。二人そろって学年トップ。
朝宮薫子
152cm O型 4月27日生まれ 牡牛座
Lクラス生で良のクラスメイトで、親友。Bクラス生情報誌『黒燕画報』の編集委員。美術商の娘で、父親の仕事の関係で何十回もお見合いをさせられている(会うだけは会わないといけない)。
仙堂征貴
179cm A型 9月23日生まれ 乙女座
Bクラス生 学年二位。自治委員会委員長。楠家に代々仕える執事の家系。楠の跡取り娘の真琴と同い年で、幼少期から彼女を守ってきた。真面目で融通が利かない鉄仮面。周りからサイボークと呼ばれている。自分にも他人にも厳しい。子供の時は猫が苦手だったが、真琴が猫好きなので特訓して今では猫好きに。兄がいて兄が真琴の専属執事。
向坂遥巳
185cm AB型
伯王がBクラスを目指すきっかけになった人。双星館伝説のOB。イギリスの名門貴族のハウススチュワートだったが、お家騒動で前当主が選んだ人間は新当主によって全員解雇され、帰国し双星館学園Bクラスの講師に
神澤晃宗
神澤家当主。伯王の父親。180cm A型 甘い物が嫌い。甘くないナッツペーストやブルーベリーが好き。
神澤翠
伯王の母親。仕事では旧姓を名乗っている。
神澤碧織衣
167cm B型 12月13日生まれ 射手座
伯王の姉。人使いが荒い。伯王も庵も隼斗も彼女に敵わない。跡を継ぐ弟を心配している。
神澤理皇
129cm B型 5月24日生まれ 双子座
伯王の弟。小学生。伯王のことは親から『兄上』と呼ぶように言われている。兄上が大好きで憧れ。
橘
神澤家に代々仕える執事の家系。碧織衣の専属執事。まだ若い庵、隼斗、桐生の補佐もしたりする。今は穏やかだけど昔はスパルタだった。
桐生
神澤家に代々仕える執事の家系。理皇のお目付け役。『理皇様第一』で頑張ってるけど報われない。でもめげない。御主人以上に世話が焼ける。
鹿糠汐
165cm A型 隼斗の姉。怒ると怖いしっかり者。
道家穂香・菜香
庵の妹 128cm B型 ソフトブラックな兄に対して、天使ブラック。理皇より一つ年下で、りお兄さまと慕っている。
アルバート・スタルトウィン
168cm O型 15歳
英国の名門貴族。向坂が仕えている家の子息。良のことを気に入った。
楠真琴
156cm B型 1月11日生まれ 山羊座
伝統ある名家・楠家の令嬢。楠家は財界の重鎮で双星館の理事でもある。神澤家と並び立つ家柄。宝生学院に通っていたが編入してきた。人見知り。神澤家と近づくために親の命令で伯王に気があるようなことを良に伝える。その家生まれたからには果たすべき役割があると考えている。本当は子供の時から好きな人がいるが、名家の娘なため前途多難。真琴は特例で寮には入らないつもりだったが、良と友達になり自分の意思で入寮することに(一か月に一度帰る)。華道部所属。
高島紗英
158cm B型
父親が神澤当主の右腕的存在の、神澤グループ有力企業の社長令嬢。中学テニスで全国大会に出場した。専属執事に憧れて宝生学園中等部から双星館学園高等部に。伯王とは幼馴染で、高校生になってからは父親同士が決めた婚約者。ゆき矢はずっと探していた理想の執事だと専属執事になってほしいと申し込んだ。
黒江ゆき矢(ゆきは漢字だが「ゆき」で変換しても出てこない)
176cm AB型
良の幼馴染。Bクラス生だが、中等部の時専属執事を務めていた時主人を殴り停学処分に。高等部から復学。不良執事や暴力執事とか言われ嫌がらせ行為を受けているが、真相は主人が先輩を(親が仕事上で先輩の親の方が下だったので反撃が出来なかった)陰湿にいじめていて、イジメ行為を止めさせるために「殴った理由については黙っていてやるからイジメを止めろ」という条件を主人に提示するためだった。真相を誰にも語らないで自分一人で泥をかぶった、本当は優しい子。執事としては中等部当時専属執事にと争奪戦が起きたほど優秀な執事。良のことを大切に思っている。
水澤
菱川家に代々仕える執事の家系。庵と隼斗のクラスメイトで、学年二位。学年トップの執事がいいと我儘をいう主人(菱川HDの後継者)のために、菱川から去ろうと決めた健気な人。
綾野柊
Bクラスの教育実習生。伯王が父親の仕事について行って勉強するため一か月休学している間、良の専属執事代理に。
仙堂兄
182cm A型 真琴の専属執事。
有馬翠
良がパリで出会った女性。肩書は『お菓子と料理の研究家』世界各地を周って気に入った食べ物を紹介したり、料理教室で生徒に教えたりしている。結婚していて『有馬』は旧姓。買い物をするとついつい大荷物になってしまう。
篠塚
神澤家当主の専属執事。食あたりで会長命令でついでに他のことも徹底的に検査入院することに。
園田
神澤家当主の秘書・
キースワーズ執事学校生
九条甲一郎
生徒総代。複数の部活の主将も務める。兄。177cm A型。特技は営業スマイル、嫌味。嫌いなものは「ムダ」
九条乙留
二年生ながら学校の代表生徒も務める。弟。179cm B型。趣味はナンパ。苦手なものは一生懸命。
用語
Lクラス:紳士・淑女の養成を掲げた『Lord&Ladyクラス』の略称。家柄と財力なくしては入学できない。『双星館のお嬢様』のブランド人気は高く、政略結婚で退学していく生徒も年に数人いる。
Bクラス:執事養成を掲げた『Butlerクラス』の略称。実力主義。1学年に1組ずつしか置かれておらず、入学試験は狭き門。『名の通った政財界人の陰には必ず双星卒の執事あり』と言われるほど。「誓いの言葉」でLクラス生の専属執事になる。(Bクラス生にメリットがないとダメ)
自治委員会:Bクラスの内部規律の維持と向上は「独立自尊」の精神の下生徒の自主性に任されており、それを統括・管理する代表組織。
キースワーズ執事学校:英国に本校を置く新設校。伝統の双星館のBクラスに一方的に敵対意識を持っている。犬猿の仲。Lクラス生に自分たちを売り込みたい(就職活動)。
双星の名の下を離れようとも 私の持てる全てを貴女に捧げましょう お嬢様