余談
「組む」とは元来、漢字に糸偏がある通り糸を織る意味があり、そこから「交差させる」「絡ませる」「形作る」などの意味を持ったように感じる。
そのため、複数人で腕を組む場合や背中で組む場合なども「腕組み」と言って良いようだが、「胸の前で腕を組む」という意味で使われやすかったために、それ以外の意味は淘汰されてしまったのかもしれない。
それなら「胸の前で腕を組む」という意味以外を表したいときに適当な言葉が欲しいところだが、恐らく「腕組み」の原型である「腕を組む」がそのまま使われて、単語としてはなくなった、もしくは元からなかったのかもしれない。