「使徒」(IdentityV)
しと
うわさ
疫病がアンに襲い掛かった時、彼女の敬虔さが運命の慈悲を賜ることはなかった。彼女が生涯得たたった一つの救いは、生と死の狭間で死神より一足先に歩み寄った軽やかな足音と、夜の果てで彼女を見つめる人間ではない何かの視線だった。
概要
「使徒」とは、アプリゲーム「IdentityV」に登場するハンターである。
カッコ付きで"「使徒」"がハンターとしての正式名称。夢の魔女の信者(信徒)との混同に注意。
本名は「アン」で、姓は不明。プレイヤー間での呼称としてこの本名が用いられやすい。
容姿
痩せた猫を連れたシスターというような風貌の長身の女性であるが、異様に首が長く肌も青白いものであり、目の下には黒い涙の流れたような跡がハッキリと残り、暗闇のような目には猫のような瞳が覗く。
設定画でも整った顔立ちに描かれておりハンターとなる前は相当な美人であったと容易に想像できるが、ハンターとなった彼女は表情一つ変えず振る舞うため、まるで動く彫刻のような異形へと成り果ててしまっている。
プロフィール
名前 | 通称 |
---|---|
アン | 「使徒」 |
性能
外在特質(パッシブ能力)
- 影を踏む
黒い影より生まれし愛猫は一部物理法則を無視でき、且つ分裂後は体から徐々に拡大していく警戒半径(小)と麻痺エリア(大)が生まれる。
警戒半径 | サバイバーが警戒半径内に入ると、警戒中の愛猫は自分の存在時間をリセットし、サバイバーの影にしっかり噛み付いて共に行動する。 |
---|---|
麻痺エリア | アンが麻痺エリアに入ると、愛猫は力を増幅させ、エリア内にいるサバイバーの行動を短時間封じることができる。 |
特殊 | 連続で愛猫の行動封印を受けると、封印時間が大幅にダウンする。 |
背景
その奇病はアンの目を常人から離れたものにしたが、更に不幸なことに、この変化に伴ってこの地域では伝染病が到来していた。
疫病は彼女の父母の命を奪い、彼女の目が悪魔の目であるという噂は伝染病のように広まり、一部の陰謀者たちは彼女の処刑さえ主張した。
アンの生活の中には恐怖が住まうようになり、常に存在する死の脅威は彼女の脆弱な神経を刺激し、アン自身もその噂を疑うようになった。
新月の夜、眠れないアンは心の平穏を求めて教会に行こうとしたが、教会に着く直前に木の棘が彼女の心臓に刺さり、瀕死状態で荒野に倒れていた。
息を引き取る時、彼女は夜の終わりに特別な目を感じたが、徐々に消え去る意識はそれが神の奇跡なのか、邪悪なものからの呼びかけなのかは見分けることが出来なかった。