うわさ
疫病がアンに襲い掛かった時、彼女の敬虔さが運命の慈悲を賜ることはなかった。彼女が生涯得たたった一つの救いは、生と死の狭間で死神より一足先に歩み寄った軽やかな足音と、夜の果てで彼女を見つめる人間ではない何かの視線だった。
概要
「使徒」とは、アプリゲーム「IdentityV」に登場するハンターである。
カッコ付きで"「使徒」"がハンターとしての正式名称。夢の魔女の信者(信徒)との混同に注意。
本名は「アン」で、姓は不明。プレイヤー間での呼称としてこの本名が用いられやすい。
同じハンターの隠者とは生前から面識があり、同じ十字架をつけている。
プロフィール
名前 | アン |
---|---|
職業 | 不明 |
年齢 | 未知 |
記念日 | 8月11日 |
趣味 | 祈祷・小動物の飼育 |
長所 | 神学・木工・パイプオルガン |
嫌いなもの | 火の光 |
好きなもの | ネコ・本 |
鍵カッコは自他ともに認める職業や身分ではなく、探偵が推理して定義したものにつけられる。コードネームのようなもの。
容姿
痩せた猫を連れたシスターというような風貌の長身の女性であるが異様に首が長く、肌も青白く生気を感じさせない。
顔には黒い涙の流れたような跡の残る仮面を被っており、暗闇のような目からは猫のような瞳が覗く。
性能
外在特質(パッシブ能力)
- 影を踏む
黒い影より生まれし愛猫は一部物理法則を無視でき、且つ分裂後は体から徐々に拡大していく警戒半径(小)と麻痺エリア(大)が生まれる。
警戒半径 | サバイバーが警戒半径内に入ると、警戒中の愛猫は自分の存在時間をリセットし、サバイバーの影にしっかり噛み付いて共に行動する。 |
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麻痺エリア | アンが麻痺エリアに入ると、愛猫は力を増幅させ、エリア内にいるサバイバーの行動を短時間封じることができる。 |
特殊 | 連続で愛猫の行動封印を受けると、封印時間が大幅にダウンする。 |
形態変化/固有スキル(アクティブ能力)
- ランウェイ
愛猫と共感し、愛猫の力を一部共有できる。
アンはいずれかの愛猫の位置を感じ取り、驚くべき脚力でその位置に向かってダッシュを発動できる。
- 急襲
アンが指定方向に高速で走る愛猫を放つ。
再びスキルボタンをタップすると愛猫は2匹に分裂し、左右の方向に分かれて走る。
愛猫は5秒後に自動で分裂でき、分裂後はフィールド上に10秒間存在する。
もう一度スキルボタンをタップすると愛猫がサバイバーを威嚇し、
麻痺エリア内にいるサバイバーはショックを受け解読、治療、持ち物の使用などを行えなくなる。
その後愛猫は疲労によって影に戻り、スキルはクールタイムに入る。
- ガイド
存在感ゲージが1000溜まることで解放。アンが指定位置に号令の刻印を生成する。
指示を受けた愛猫は存在時間をリセットし、刻印を目掛けて折り返す。
- 超感覚
存在感ゲージが2500(最大)まで溜まることで解放。愛猫との絆により、更に同調できる。
現在のアンはより素早く、より頻繁にダッシュを発動できる。
長所
猫スタンを利用したチェイスを得意とし、どのような相手でもスタンで止めて殴れば能力を使われる前、もしくは使われても倒すことができる(可能性がある)という強みを持つ。
猫は障害物も貫通し、障害物越しに影を踏むことも可能なので、板窓を使われてもスタンさせることができれば板窓を処理しても追いつける。通常攻撃の判定が広めなので窓越しに攻撃を当てられることもあるなど、近距離戦においては非常に強力な性能を持つ。
更にオフェンスや野人のタックルに対しても能力である程度対策が可能で、足元に猫をガイドで留めておけば突っ込んで来てもスタンさせて反撃を狙えるため、確実に担ぎ上げることが可能。位置が良ければそのままチェアに拘束してしまえる。
また猫による索敵もある程度可能で、方向が良ければそのままチェイスに入ることも可能。猫を噛みつかせることができればランウェイとスタンにより初撃も早めることができる。
ちなみに猫の透視はダウン中のサバイバーにも有効なので、見失ってしまったダウン者を探す時に覚えておくと少し便利。
もちろんこれらの能力はキャンプ・トンネル戦術でも強力であり、予めチェア近くに猫をガイドで留めておいて中距離で殴り、ランウェイで戻って追撃を入れるというコンボや、救助されてしまってもスタンで足を止めさせてダブルダウンを狙う流れも作りやすい。
通電されてしまっても猫でスタンさせれば本体で殴りに行けるため、ノーワン(引き留める)とも相性が良い。
短所
猫がサバイバーからも障害物を無視して猫のシルエットが見えてしまうため、本体の位置が察知されやすい。
そして猫の動きは直線的なので、特に存在感が溜まっていない状態では軌道を読まれやすい。
猫を噛ませても影を踏めなければスタンも発生しないため、先倒しや加速で逃げられることに対する抵抗力が低い。特に壁などの障害物を挟まれるとランウェイでも飛びつけなくなるため、障害物が多い場所は苦手。
とにかく猫を上手く使えなければ低めの基礎性能が残ってしまうので、時間を稼がれやすい。
また、スタンさせられるとはいえ攻撃は本体による通常攻撃のみであるため、フクロウによる援護や、庭師や医師などの荘園旧友による被弾ブーストでも時間を食われやすい。
遠隔攻撃やワープなどの能力も持っていないため、暗号機などへ負荷をかけにくいという弱点も持つ。というより猫で居場所を特定されやすいので離れたところで解読されがち。
相性面では磁石による吹き飛ばしでスタンを上書きできる探鉱者に特に弱い。
またチェイス場所次第ではあるが板窓に頼らず距離をとれる祭司、確実に時間を稼げる調香師・占い師も追うのは苦手な部類。
衣装(スキン)一覧
UR | |
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ホワイトトリュフ | ウルタールの来客 |
あなたたちは誠実に保つべきだ。味蕾に対しても、魂に対しても。 | あの月夜を経て、ウルタールはネコの保護令を言い渡した。 |
SSR | |
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エメラルド女王 | 校監夫人 |
真の権力者は1つまた1つと巧みな嘘を紡ぐ。獲物が最も脆い瞬間に彼女たちの命を吸い取るために。 | 時には黙秘こそが、最も忠誠な守護である。 |
荒野の魔女 | ドガレッサ |
「よく聞いてごらん。風が木々を揺らす音はまるで猫の悲鳴みたいだ。きっと彼女だ。あの植物と話せる女の子が彼女の境遇を訴えているんだ!彼女の邪魔をすれば、森の炎が君を呑み込むだろう。」 | 彼女は私の最も魅力的な花だった。野心のように危険で、炎のような熱を持つ。 |
SR | |
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アブサン | 冷蔵庫 |
後味が苦くなっていくにつれ、今まで感じた甘さを幻覚だと疑ってしまう。 | 感情のない人間のくせに、理想の国を思い描く。 |
猫の像 | 権力者 |
金色の塗料は彼女と共生する生命を1つにする――錬金術の真理は物質だけではなく、魂と精神の調和にある。 | 彼女は所謂真相という物を知っていたが、それを公にすることはできず、発言権を失った。 |
弱き者 | 灯明 |
恐怖に支配されし者よ、偽りの現状を維持することを一心に求める。 | 伝説によると、霧の山には宝や古い書籍が無数にあり、多くの山荒らしが危険を冒して山に入ったらしい。灯明は入り口を見つける鍵である。 |
禁じられた塔 | 終末の信者 |
彼女は過去の苦しみを全て断ち切るべく、この場所に居続ける。 | あの奇妙な夢境が自身への啓示なのか蠱惑なのか、今の彼女には知り得ない。しかし絶望の間際、人には理性を支えるための嘘が必要だ。 |
R |
---|
悪夢の青 |
君が夢を見れば、彼女は音もなく現れる。 |
荒野の白 |
荒野では、あなたの祈りは誰にも届かない。 |
ブラッドムーン |
ブラッドムーンに照らされた彼女の人生は、大きな変化を遂げた。 |
初期衣装 | ボロい服 |
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初期衣装。すべてが自然に見える。 | 服がボロボロだ。本当にただゲームをしただけ? |
余談
日本語公式Twitterでキャラがリプライに返信することがあるのだが、なんと猫もしゃべることが明らかになった。「使徒」を崇めるリプに対する返事、かなり流暢に話す。
迷える人の子よ。何を以って身を捧げられると考えた?
なぜ彼女を慕えると宣言した?
それ程までに救いを求める理由を教えなさい。
内容によっては認めよう。最後の信仰を捧げさえすれば。
Ф Ф<その憂いを私ならば…あるいは…
アン自身のリプは下記の通り(トリックオアトリート猫に触らせてというリプ)
他にも他人へ気遣いをみせるなど心優しい返信が多い。
かの者に触るのはお止めなさい。決して良き事態には成りません。
貴方にとっても、私にとっても。
( ཀゝཀ)<代わりとして、こちらをどうぞ。
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キャラストーリー
【「使徒」アン 動作動画】
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背景推理(ネタバレ注意!)
背景ストーリー
とある奇病の原因で、アンの目は常人と異なるものに変異させた。更に不幸なことに、その変化に伴って伝染病もこの地域にやってきた。
疫病は彼女の両親の命を奪い、彼女が「悪魔の目」を持ている噂も伝染病のように広まっていた。
彼女を死刑にと主張する陰謀者も何人かいた。
アンは恐怖しか感じられなくて、常に存在する死の脅威が彼女の脆弱な神経を刺激していた。やがてアンは自分すら噂を信じてしまうほど追い詰められた。
ある新月の夜、眠れないアンは心の平穏を求めて教会に行こうとしたが、教会に着くところ、彼女の心臓が木の棘で刺し貫いた。死にかけたアンは荒野に倒れていた。
息を引き取る時、彼女は遠くの夜に存在する特別な目に見つめられていることを感じた。
しかしそれが神の奇跡なのか、邪悪な者の呼びかけなのか、彼女の薄れゆく意識がそれを見分けることが出来なくなった。
この先ゲーム内における「背景推理」のネタバレを含みます。
1.疫病 | 命は皆平等だ。災難は決してその価値を問わない。 |
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1通のニュース:近日、謎の疫病が流行っています。患者は嘔吐、痙攣、高熱などの症状があり、感染経路は不明です。町の住民は防疫意識を強め、外出を控えてください。 | |
2.戒命 | 「私はあなたの唯一の神。」 |
1枚の写真:綺麗に飾られた部屋で、女の子が女性の枕元で泣いている。その片隅で、男が猫の形の神像を祭っている神棚に向かって何やら唱えている。 | |
3.独りで生きる | 「生き残る」というのは最も残酷な罰だ。 |
1着の喪服:多くの装飾が施され、素材にもこだわっている。何度着ても最初の柔らかさを維持できる。 | |
4.視線が集まる | 羨望、同情、嫉妬……その視線の裏にあるものを分かることはできない。 |
1枚の遺産分割証明書:財産は全て2人の一人娘が引き継ぐ。その名が所有する住宅、土地も含む…… | |
5.呪いの論断 | 他人を論断する時は、自分が論断されないよう気をつけて。 |
1通の神父からの手紙:「私が日夜祈りを捧げることで、あの少女の肉親たちはやっと意識を取り戻しました。しかし悪魔はまだ存在しています。多くの者たちが邪霊に侵されるでしょう。異瞳は悪魔の呪いです……」 | |
6.憑依 | 悪魔に憑依される人が絶えない。 |
石を包んだ1枚のメモ:メモの文字は子供っぽくて乱雑だ――「私たちの街から出て行け! お前が新しい疫病を持ってきたと聞いた! お前が母さんを殺したんだ!」 | |
7.聖堂の呼びかけ | 全てを捧げれば、あなたの願いは叶うだろう。 |
1枚の廃棄された診断書:前半分には線が引かれている――「ストレス過多による神経衰弱。幻聴、幻覚などの症状を伴う……悪魔に取り憑かれた以上、主に懺悔することでしか罪を許してもらえないだろう。」 | |
8.敬虔 | あなたへの許しを請い、私に平安を。 |
1着の黒衣:ボロボロになった黒衣。暖かい血液も付着している。ある月夜に荒野に捨てられた。 | |
9.神の名において | 人に欺かれた者がどうやって神の加護を得られるというのだろうか。 |
猫のような影:「私ならあなたの願いを叶えることができる。最後の信仰を捧げさえすれば。」 | |
10.委託 | 全ての嘘に対価を支払わせる。 |
1枚の新聞の切り抜き:再び訪れた恐ろしい疫病について記されている。疫病による死亡人数が激増し、今のところ予防方法は見つかっていない。奇妙なのは、この疫病は決まった都市だけでしか伝染しないことだ。 |
記念日タスク(1回目)
ローラ叔母様への手紙
親愛なるローラ叔母様へ
この間は手を貸していただきありがとうございます。ドリーとサムは元気を取り戻し、一昨日から普通に草を食べるようになりました。母が亡くなった後は、父と羊たちだけが私の拠り所でした。ここ数日、非常に困惑している出来事があります。どうか助けてくれませんか? あなた以外に私を助けてくれたり、私に関心を寄せてくれる人はいないのです。
ご存じだと思いますが、母が病を患って以来、父の調子も悪くなりました。滅多に人と関わらなくなり、礼拝にも行かなくなりました。
ある日、どこからか猫の形をした神像を持ち帰ってきたのですが、その猫があまりにも怪しげで――真っ黒な全身に、黄色く光る目が2つ。まるで生きているようでした! うっかりそれと目を合わせてしまう度、じっと見つめられている気がするのです。
父は1日中神像に何かを呟いていました。私は彼を何度も説得しましたが、彼は無視するばかり。母がこの世を去った後やっと彼は夢から醒めたように猫の神像を仕舞いました。これで終わったと思っていました。
先週……奇妙な男が、我が家を訪れるまでは。その男の服装には奇妙な模様が描かれており、顔の半分は帽子の影に隠れ、腕にはイナズマの形の瘢痕がありました。父は彼と長く話し込んでおり、謙虚なロ調で彼を「教友」と呼んでいました。そして――彼らはまた猫の神像を取り出し、一緒に祈り始めたのです!
あの男はどこから来たのでしょう? 猫の神像とは何の関係が? 叔母様、私は怖いです。夜は一睡もできないほど。父が人に蠱惑され、私たちの信仰に背いたのではないか心配です。
私は彼まで失うわけにはいきません! 彼が神の許しを得ることなど求めません――ですがどうすれば、救いの糸を間違えればより悲惨な深淵に落ちてしまうと、彼に分かってもらえるのでしょう?
どうか手助けと、アドバイスをください。返信をお待ちしております。必ず、必ず誰にも言わないでください。
あなたの姪 アン
補足:おそらく背景推理2と3の間に書かれた手紙