明鏡国語辞典
めいきょうこくごじてん
明鏡国語辞典とは?
日本語の疑問を解決。表記・敬語・誤用・語法・文法などの解説が圧倒的に多い。新語や俗語も多く、「ショタコン」「ノンケ」「ガチ」「貧乳」「巨乳」「空気を読む」「バグる」「告る」なども掲載されている。用例も豊富で、たまにおもしろい用例に出くわすこともある。「○○ちゃん、萌え!」「祓い給え清め給え!」など。
第二版では、多くの電子辞書と、一部のスマートフォンに内蔵されている辞書で採用されていた。なお、書籍版と電子版では、用例の数が後者より少なくなっている。
また、既存の語も刷りや年を重ねるごとに、「指定都市」に「熊本(2012年施行)」が追記されるなど、解説が更新されることもあった。2019年に発売された電子辞書でこの国語辞典が搭載されたものは、確認できるものでは新規項目として「山の日」が追加された。
さらに2020年の電子辞書版では新規項目として「令和」も追加された。「ともかく」など、一部の語の用例で「令和」に書き換えられたものもある。
第三版は二色刷りになり、語釈と用例で書体が変わって見やすい紙面となった。
箱のデザインは水色と青の市松模様で、某アニメキャラクターの羽織をほうふつとさせるものとなった。
第三版では別冊付録を「明鏡 利活用索引」と改め、その内容が本文に組み込まれるようになった。
新たに「品格」欄も設けられ、例えば「少し」の類義語に「幾分・いささか・一毫・一抹・一縷」など、ほとんど硬い言葉が用例とともに掲げてある。新語や新用法にも〔新〕の表示がされるようになった。例「エモい・推し」「(話の)キモ」。
注意
明鏡国語辞典第二版・三省堂国語辞典第七版の発行年は、それぞれ2010年・2014年である。前者(明鏡)が誤用と認定していても、後者(三国)が誤用でないとして掲載している用法も、少なからず見つけられる。
【例】明鏡(明)三国(三)
《誤用× 誤用でない○》
- 二の舞を踏む(明× 三○)
- 荒げる(明× 三○)
- 本来は「荒らげる」
- 的を得る(明× 三○)
- 「射る」の五段活用(明× 三○)
- 「敷居が高い」の「程度や難度が高い」(明× 三○)
- 「(…を)もって」を「もちまして」と言う(明× 三○)
- 濡れ手に粟(明× 三○)
- 本来は「濡れ手で粟」
書籍情報〔第三版〕
項目数
現時点では出版社非公表。第二版では公称約73,000語で、第三版では第二版より+約3,500語となる。
編者
北原保雄
発行
2020年12月発売
- 2002年12月1日 初版発行
- 2010年12月1日 第二版発行
- 2011年4月1日 第二版大型版発行
ページ・価格〔税抜き〕
1,922ページ
第二版は1,954ページ(別冊96ページ)だが、第三版は本文のレイアウトも更新され、ページ数も圧縮された。
B6判 3,000円