日下夏羽
くさかかばね
概要
血を持たぬ鬼“屍鬼(クーラー)”と人間の間に生まれた半妖の子。
無機質な性格でいじめられっ子気質。“日下”は叔母の姓。
物心つく前に叔母の家に預けられてから虐待同然の生活を受けてきた為に、感情の起伏がほとんどない。
その為嫌悪や恐怖を感じることなく冷静に状況を判断し対処することが可能で、後述の能力と合わせて危険な場所にも躊躇なく踏み込んでいくことができる。しかし、感情が無い訳ではなく、仲間の身を案じたり、紺の命を危険に晒した野火丸に怒りを感じるなど、確かな優しさと思いやりを持っている。
当初は周りに味方が居なかったことや、自分の体の特異性を知ってか、「助けを求める」「自分の身を守る」といった考えが殆ど無く、事件解決や困難からの脱出の為に自傷することにためらいが無く、何処か不気味な印象も強かったが、隠神探偵事務所に来てからは少しずつ仲間という存在に重みを感じていくようになった。
長らく田舎暮らしであった為かなり世間知らず。
能力
“屍鬼(クーラー)”は血液と痛覚がなく、不死に等しい再生能力を持つ。
その再生能力はすさまじく、頭を撃たれようが首をはねられようが傷口から炎のような力が噴出し、瞬く間に再生する。
現時点で再生能力に限界のある描写はないが、感覚がない訳ではないようで衝撃を受けると気絶したり、再生させるための空間がない場所などに収められると何もできない。
また、血液がないため毒などの間接的な攻撃は無効となる。
このように非常に強力な身体機能を持つが、本人はその力を制御しきれていない面もあり、首から下げている勾玉のような形の石「命結石」で普段は自分の力をある程度抑えている。
もしこの石を完全に体から離されてしまうと、たちまち屍鬼の本能に飲まれ、異形の姿と化して暴走してしまうが、逆に言うと命結石さえ身に付けていれば、自我を保ったまま屍鬼としての力を発揮できる。