目次
1 概要中国・明の時代に禅寺で生まれた木彫りの魚。
主として連絡用・時報のような使い方をするが、後に鈴のような現在の形になった。それが木魚である(ちなみに木魚は江戸時代前期に渡来した)。
魚の形をしているのは「魚でさえ寝ないんだから、人間なら寝る間も惜しんで修行に励むべし」という意味合いがあり、魚がくわえたボールは煩悩をあらわす。なお木魚は取っ手のような部分に向き合う竜の顔が彫られているが、こいつらもやはり煩悩ボールをくわえている。
また木魚を叩くのは集中力を鍛えて眠気も覚ますという実用的な理由の他、木魚の「背」を叩いて煩悩を吐き出させることで救うためだという。