視野狭窄
しやきょうさく
視覚障害の一種。視野が狭くなったり欠けたりする障害のこと。
概要
見出しの通り視覚障害の一種で、両目の視界が狭くなったり、また片目での視界の一部がぼやけたり欠けたりすること。視野欠損とも呼ばれる。
人間の目は普段お互いの視界を補い合うため気付きにくいが、片目を閉じた際に一部が暗くまたはぼやけて見えるために気付くことがある。
視野狭窄が発生する主な原因としては緑内障または網膜剥離などが上げられ、前者は一部の欠損が徐々に全体に広がっていくのに対し、後者は急激な視野の欠損が見られるという特徴がある。緑内障は治療による視力回復が不可能なため早期発見と対処により進行を遅らせることが肝心であり、網膜剥離は早期に失明に至る可能性がある緊急疾患であるため速やかな眼科検診が必要である。
比喩的用法
視野狭窄は上記の通りれっきとした疾病なのだが、単に物事を判断する視野が狭い人、目先の出来事にのみ囚われて周囲にまで考えが至らない人のことを指して使う例もある。本当にこの障害に苦しんでいる人に対しては失礼にあたる表現なので使用する際は注意。