工学実験衛星「ひてん(MUSES-A)」
こうがくじっけんえいせいひてん
工学実験衛星「ひてん」とは、宇宙研(宇宙科学研究所)（後のJAXA）が打ち上げたスイングバイ・フライバイの技術習得を主目的とした工学実験衛星。副ミッションとして月観測も行われていた事から、日本初の月観測衛星でもある。
概要
「ひてん」は月探査技術の実証のために開発された工学実験衛星である。地球大気によるエアロブレーキ実験や月スイングバイや月周回軌道への衛星投入、地球・月空間の宇宙塵の計測など、月探査に関わる様々なミッションを成功させた。(jaxa公式ページより)
ひてんは多くのスイングバイ・フライバイを実施しそれらの多くのデータは、小惑星探査機はやぶさの地球スイングバイなどに生かされる。
又、多くの月スイングバイを行っている最中に搭載された観測機器で月面観測を同時進行で行っており、実質上の日本発の月観測衛星でもある。
関連動画
ドキュメンタリー動画「M-3SIIロケット5号機／「ひてん」（MUSES-A）」
関連タグ
muses-c：宇宙工学実験衛星3号機「小惑星探査機はやぶさ」のミッションネーム及び開発中の時点での「はやぶさ」の名前。「ひてん」の多くのスイングバイのデータを元に「はやぶさ」の地球スイングバイは実現された。
SELENE：「月周回衛星かぐや」本格的月観測衛星機。地球の出などの多くの実績を出し、月へと里帰りを行い運用を終了する。
小型月着陸実証機(SLIM)：月面着陸の本格的技術実証機。自立による精密着陸を実施する。
