京都府、滋賀県、岐阜県、愛知県、和歌山県などに伝わる、巨大な生首のような妖怪。
木の上から突然落ちて来て(その動作が、井戸の水を汲み上げる「釣瓶」のようだと言うのでこの名がついた)、「夜業すんだか、釣瓶下ろそか、ぎいぎい」と囃し立てながら、人間を襲う(又は食べる)などと言われる。人間を捕食する時は首だけは食べずに残すとか、ひとりの人間を捕食すると2〜3日は満腹して姿を現さないとか、厭にリアルで具体的な伝承も存在する。なにそれこわい。
同様に樹上から姿を現す釣瓶火と言う妖怪と同一視される事もある(と言うより、釣瓶落としの伝承から鳥山石燕が翻案したのが釣瓶火、とも言えるのだが)。