概要
火星から逃亡してきた8体のアンドロイド(人造人間)を賞金稼ぎの主人公リック・デッカードが「処理」する物語である。
また本作は1982年に公開された映画『ブレードランナー』の原作にもなっており、監督はリドリー・スコット、主人公のデッカード役はハリソン・フォードが務め、高い評価を得た。
しかしながら、原作の世界観とキャラクターを用いた別作品と言っても差し支えないほどストーリーが改変されており、作品の根幹の一つである「電気羊」を始めとした模造動物が一切登場しない。
登場人物
主要人物
- リック・デッカード:本作の主人公。サンフランシスコ警察署に所属するバウンティハンター。アンドロイド達や他のバウンティハンターとの出会いの中で自身の職務へ疑問を感じながら戦いに身を投じる。
- レイチェル・ローゼン 本作のヒロイン。18歳にしてアンドロイド製造最大手企業ローゼン協会の社員。しかし……。
- ジョン(J・R)・イジドア:本作のもう一人の主人公。ヴァン・ネス動物病院と称する模造動物修理店の集配用トラックの運転手。知能が低下し、特殊者(スペシャル)、ピンボケと呼ばれ、ビルにたった一人で孤独な生活を送っている。
- イーラン:リックの妻。精神的に不安定。
- グルーチョ:リックの飼っている電気羊。元々飼っていた妻の父の形見であった羊が死亡したため、やむを得ず代替として所有している。
- ハリイ・ブライアント警視:リック・デッカードの上司。容赦がないパワハラ気質。サンフランシスコ警察のブラックさがうかがえる。
- デイヴ・ホールデン:リック・デッカードの課の主任。カリフォルニア地区のバウンティハンター。アンドロイドのマックス・ポロコフに脊椎を撃たれ、入院中。
- フィル・レッシュ:リックと同じくサンフランシスコ警察のバウンティハンターであるはずだが、どういうわけかお互いに面識が無かった。その正体は……?
- バスター・フレンドリー:TVのコメディアン。休み無く画面に現れ、世界中の誰もが認知しているという異常なタフさを誇る。何やら重大な秘密を握っているよう。
アンドロイド達
本作の追跡対象のアンドロイド達は8体いたが、内2体は既にデイヴに処理されており、リックは残りの6体を追う。
- マックス・ポロコフ:ソ連の捜査官に成りすましていた。デイヴへ再起不能になるほどの重傷を負わせた上、リックを仕留める寸前まで追い込んだ。
- ガーランド警視:ミッション通りに偽のサンフランシスコ司法本部を作り、警視として君臨するなどあまりに大胆な行動を取るが、自身が人間のバウンティハンターまで雇ったことが仇となる。なお、部下からは小馬鹿にされている節があり、あまり尊敬されている様子はない。
- ルーバ・ラフト:28歳。女性アンドロイド。ソプラノ歌手。サンフランシスコ歌劇団所属。その美貌と無邪気に美術館で絵画鑑賞をする姿は、処理をしなければならないリックへの葛藤をもたらすきっかけとなった。
- プリス・ストラットン:女性アンドロイド。どういうわけかレイチェルと同じ顔貌・体型をしている。イジドアの住むビルに潜伏。
- アームガード・ベイティー:ロイ・ベイティーの妻。楽観的だが、アンドロイドらしい感情の欠如が見られ、クモの足が八本もあることに疑問を抱き、四本足で歩けるかの実験をするために足を切り落とすなど、人間には到底理解できないことを平気でやってのける。
- ロイ・ベイティー:逃亡した8人のアンドロイドの首謀者であり、本作のラスボス。モンゴロイド風の姿をした大男であり、常に薄ら笑いを浮かべている。ポロコフ、ガーランド、ラフトの3人がわざわざ人間のふりをして目立つ行いを取って敗北したことをバカにしており、自身は隠れて生き延びることを目的としている。
関連タグ
関連作品
- スナッチャー:アンドロイドの立ち位置は違うが、主人公がアンドロイド処理人なのは同じ。他にも影響を受けまくっている。
- シープマン:ロックマン10に登場するボスキャラクター。電気を攻撃に用いる羊型ロボットであり、元ネタは本作の題名であろうと思われる。
- コイル:無印アニポケカントー編30話のタイトルが「コイルはでんきネズミのユメをみるか!?」
- メリープ、モココ:でんきタイプの羊ポケモン。
本題が元ネタのタイトル記事