概要
『仮面ライダーBLACK RX』に登場するクライシス帝国怪魔異生獣大隊の「牙隊長」。怪魔界一暗くて寒いゲドラー域の出身で、それ故に太陽の光溢れる世界に暮らす地球人をこの上なく憎悪している。手や額から出す光線と俊敏な動きが武器。常に落ち着きなく動き回っている。
また、純粋のクライシス人ではないため人一倍コンプレックスや地位に対する執着心が強く、貴族階級のボスガンやマリバロンとは仲が悪いが、そんな自分を拾い上げてくれたジャーク将軍への忠誠心と恩義は深い。
しかし、自分の地位に固執するあまり、第22話では復活したシャドームーンの援護をするようジャーク将軍に命じられたにもかかわらず、シャドームーンに自分の地位が奪われることを恐れてRXとの対決を妨害し、シャドームーンがRXを仕留めるチャンスをふいにしてしまった。
終盤の第42話では、度重なる失敗に痺れを切らしたクライシス皇帝が最後通告として最終時計がクライス要塞に送られ、その時間を過ぎると自身を含めジャーク将軍達が処刑されてしまうため、これに危機感を抱いたゲドリアンは密かに自らの体内で育てていた切り札である最強最後の怪魔異生獣・ゲドルリドルを解き放ち、RXの打倒を宣言。
共同で戦いを挑みRXをあと一歩の所まで追い詰めるが、ダスマダーの余計な横槍を受けてRXを取り逃がしてしまった挙句、ジャーク将軍や他の幹部が最終時計から逃れるべく自らの保身目的でゲドリアンをスケープゴートに仕立て上げたため、「自分だけ助かろうなんて何が将軍だ! 何が貴族だ!」とかつての仲間に恨み言をぶつけながら姿を消し、自身の死を偽装する(この時、幼獣形態のゲドルリドルを口の中に入れた)。
その後、密かにクライス要塞に侵入し、要塞の動力エネルギーを自らの身体に吸収。それを地上にいるゲドルリドルに与えて強化を施し、RXを打倒の手柄を持って自分を切り捨てた他の幹部達に復讐を果たそうとしたが、最終的にゲドルリドルが敗れたことでエネルギーが逆流し、負荷に耐え切れなくなった身体は砂と化して消滅した。
しかし、彼の忠誠心や功績を称えた皇帝の計らいで皮肉にも他の幹部らが処刑を免れたのもまた事実であり、彼の死は幹部達に大きな影響を及ぼすことになる。
派生作品での活躍
ロストヒーローズ2
本作でもクライシス帝国の幹部として登場。
三大幹部同様に前線に出向くことも少なくはなく、BLACKを人質に取り、開放すると見せかけてクライス要塞の攻撃で空いた穴にBLACKを突き落として始末を試みたが、コロニー・キューブの外は宇宙空間に繋がっており、太陽光を浴びたRXが帰還するというヘマをやらかしてしまう。その後も幹部らの失態が続いた為、最終時計が与えられ、成果をあげるためにゲドルリドルを使うことを提案する。大人の事情でダスマダーやマリバロンがいないため、上手く行くのではないか……? と思いきや、食事中にヒーローの邪魔が入っただけでなく、最終時計の期限が残り少ないにもかかわらずゲドルリドルの強化に固執する様に業を煮やしたボスガンが登場。(一応味方であるはずの)ボスガンにもゲドルリドルは牙を剥いた為にとうとうガテゾーンからも攻撃を受けてしまう。最期は概ね原作通りの末路を辿った。