概要
地球外シリコン型生命体フェストゥムに対抗すべく建造された竜宮島製ファフナー第2世代モデルでRoLの『L計画』の主戦力の一つである。
動力炉の小型化により、第1世代のエーギル・モデル(通称:ゼロファフナー 全長100m)と比べて全長50mと小さい。機体にジークフリード・システムを直接搭載しており、パイロット同士のクロッシングでフェストゥムの読心能力を防ぐことができる。
この機体はL計画参加パイロットの子供達と島の大人たち、そして皆城総士と蔵前果林しか知らない。
武装はプラズマライフルとしても使用可能な長剣「ガンドレイク」と腕部のウェポンベイだけで、第3世代のノートゥング・モデルと比べて武装が貧弱である。サイレーンド装備があり潜水行動能力を有する。
これはこの頃のフェストゥムは同化対象を個別に選択できなかった為、海に潜る事…即ち同化対象を大量に水増しする(できる)事は、同化の飽和現象を誘発させやすく、有効な逃走手段となり得た為である。
フェストゥムもそれを学んでいるのか、当初海中には侵入/出現してはいなかったが…。
この機体は4機生産され、竜宮島をフェストゥムの目から引き離すために『L計画』に全機投入された。
武装
- ガンドレイク
ティターン・モデルの主兵装で、剣としての機能とプラズマライフルとしての機能を兼ね備えた複合兵装。
プラズマライフル時には刀身部分が中央から分割され射撃形態となる。
その形状と機能からルガーランスの雛形と思われるが、HAE以前のルガーランスは内部がレールガンであり、基本的にはゼロ距離でしか使用出来なかったのに対し、こちらははじめから射撃も可能であるため汎用性は高かったものと推測される。
EXODUSでも登場しており、アマテラスのパイロットである鏑木彗が好んで使用している。
- ウェポンベイ
両腕部に内蔵された兵装で、2門の機関砲と複数のミサイルを装備する。
機関砲は主に牽制手段として使用されたが、ウーシア型に対しては有効なダメージを与えられずにいた。
またミサイルに関しては劇中において具体的な描写がほとんど無いため詳細は不明だが、ある程度の威力は持ち合わせていたものと思われる。
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どうしてこんなデメリットが付いた!言え!
実は機体自体は「RoL」よりも前に作られており、フェストゥム因子移植開始世代の道生・弓子・狩谷以外の人間がいないのもミツヒロがシミュレーターを用いない実機搭乗と言う無謀な訓練を強いたからである。
当時は同化現象対策やシステム類などの多くが不完全(まだ開発状況は手さぐりの時期)の状態で、ジークフリード・システムをそのままこの機体に搭載した結果、パイロットの負担がノートゥングモデルより重くなり、どんなに同化耐性が高くても一回の使用で15分(交代の時間を除けば10分以内)が限界というデメリットがついている。
そのため制限時間になった場合パイロットを交代することになるが、その隙を突かれてパイロットやスタッフが戦死してしまうリスクも抱えていた。
しかも、ファフナー乗りの宿命であるフェストゥム因子活性化が乗れば乗るほど酷くなるデメリットもあり、制限時間以内で運用しても早々に同化現象の末期症状である昏睡状態に追い込まれる。最短では6回目の戦闘(二週間・約50分前後)で末期症状を起こしている。
「RoL」ではまだ同化現象の症状を治す方法がない為、発症した場合は結晶化して砕け散る、つまり「いなくなる」のを待つしかない。
しかもL計画のファフナーパイロットのほとんどがこの方法でいなくなっているため戦うための武器に殺されるという恐ろしい機体である。実際、L計画に参加したパイロットがいなくなった原因はフェストゥムよりもティターンモデルの過剰搭乗による同化現象の方が圧倒的に多かった。
パイロットの一人である将陵僚も「敵よりもファフナーの方が怖い」と漏らしていた。
そして度重なる犠牲によりあるパイロットはこんな落書きをする。