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まだカウボーイのつもりか?

今度ばかりはグレース・ケリーと腕を組んで、

夕陽の中を去るジョン・ウェインとは行かないぞ

キャスト編集

アラン・リックマン

吹き替え編集

小林勝彦(ソフト版)、有川博(テレビ朝日版)、内海賢二(フジテレビ版)、筈見純(機内上映版)


概要編集

ダイ・ハード1でジョン・マクレーンの妻・ホリーが務めているナカトミ商事の本社ビル(ナカトミビル)を占拠した武装窃盗団のリーダー。元は西ドイツの左翼過激派「西ドイツ民族解放機構」の一員だったが、今回の事件で組織から除名させられている。

高級なスーツを着こなし、テロリストながら振る舞いや言動は紳士的に見せているが、内面は冷酷無比な性格で、役に立たないとみなした人間は女や仲間だろうと容赦なく殺害する。

表向き「世界中に収監されているテロリストの解放」を名目にナカトミビルを占拠するが、実際は最初っからナカトミビルの地下金庫にある債権6億ドルを強奪するのが目的の単なるコソ泥で、表向きの要求は本来の目的を警察やFBIの目から誤魔化すためのカモフラージュに過ぎなかった。


頭脳犯らしく自ら手を汚さず(ナカトミ商事社長やホリーの同僚は自ら射殺しているが)部下のカールに指示をする、マクレーンが裸足であると知ると否やガラスを撃つ、FBIのテロ対策を先読みしたり、弟トニーを殺され激昂したカールを抑えるなど、知略・統率力に長けている。

クライマックスのマクレーンとの最後の戦いではホリーを人質に取るも、背中に隠し持っていた銃で撃たれた際、ホリーと共にビルから宙吊り状態になる。最期はマクレーン夫妻を道連れにしようとしたが、マクレーンの機転で単身ビルから転落死した。


なお、ハンス役を演じたイギリスの舞台俳優だったアラン・リックマンにとって、本作は映画デビュー作である。



余談編集

  • 彼の断末魔となった終盤のナカトミビルからの転落シーンの撮影では、リアリティを追求した監督とスタント・コーディネーターの一計により、撮影前の打ち合わせで「3つ数えたら落とす」と前もって言われていたにもかかわらず、カウント「1」で落としたため、ハンス役のアラン・リックマンは演技する間も無くの表情(察するに「え、ちょっ聞いてねえんだけどおお」と言った感じの気持ちだったと思われる)で落下させられた。この表情に監督らは大満足したが、まんまとハメられたリックマンはその後しばらく人間不信に陥ったそうな。
  • 『ダイ・ハード3』に登場するジェレミー・アイアンズ演じる武装強盗団のリーダーで、元東ドイツ陸軍特殊部隊隊長のサイモン・ピーター・グルーバーはハンスの兄である(人物の設定、両者の出身国などが同じ。ただしハンスが西ドイツのテロリストだったのに対し、サイモンは元東ドイツ陸軍大佐という違いがある)。兄弟揃ってテロリストの皮を被ったコソ泥であり、5作目「ダイ・ハード ラストデイ」ではグルーバー兄弟のオマージュとなるシーン・演出が盛り込まれている。

同姓同名編集

1966年の映画「電撃フリントGO!GO作戦」にもハンス・グルーバーという登場人物がいるが、多分こちらが取り上げられることはない。そもそも電撃フリント自体が日本では知名度があまりに低い。


関連タグ編集

アラン・リックマン ダイ・ハード

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