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フロド・バギンズ

ふろどばぎんず

『フロド・バギンズ』とは、J.R.R.トールキンのファンタジー小説「指輪物語」およびその映画化作品「ロード・オブ・ザ・リング」の主人公。
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『フロド・バギンズ』とは、イギリスの作家J.R.R.トールキンのファンタジー小説「指輪物語」およびその映画化作品「ロード・オブ・ザ・リング」の主人公のホビットであり、一つの指輪の担い手「指輪所持者」の最後の者である。


映画版ではイライジャ・ウッドが演じ、吹き替えは浪川大輔が担当した。


フロド


概要

以下、ほぼ原作基準。


冥王の邪悪な魔力の本質を秘めた「一つの指輪」を義父ビルボから受け継ぎ、故郷と中つ国を救うため、それを担って悪の中心地滅びの山へと徒歩の旅を続けていく、「指輪物語(The Lord of the Rings)」の主人公であるホビット族の青年。


ホビット族は、丘の斜面に掘った穴に住むことを好む小人の一族である。かれらは一見すると平穏な生活とおいしい食事を愛する純朴な種族なのだが、いざとなると驚くほどの勇気と忍耐力を発揮する芯の強い種族でもあった。


フロドは、ホビット族でもその平凡を愛する気性から最名家と目されているバギンズ家の出身なのだが、幼少期に両親が川遊びで溺死してからは母方の親戚の家で育てられ、成長してからはビルボ・バギンズの養子となった。

義父のビルボはバギンズ家でありながら大変な冒険を成し遂げて(ホビットの冒険)変人として知られるようになってしまい、フロドは33歳の成人の誕生日、ビルボの再失踪とともに袋小路屋敷と一切の財産、そしてビルボが前の冒険で手に入れた、ちっぽけな金の指輪を相続する。


それは指にはめると姿を見えなくすることができる魔法の指輪なのだが、ビルボの友人である魔法使いのガンダルフは、その正体に不吉な疑念を抱き、長年の調査の末にそれが冥王サウロンが完全復活のために狂おしく探し求めている、すべてを支配する「一つの指輪」だと明らかにする。

既にサウロンは一つの指輪がホビット庄に隠されていたことに感づき、追手を差し向けようとしており、その脅威から故郷と友人達を守るため、フロドは一つの指輪を手にどこかへ逃亡することを決意する。


だが、どこへ?

ガンダルフも誰もその問いには答えられたなかった。というのも、勢力を盛り返しつつあるサウロンの猛攻から指輪を守り抜くことができる拠点や人物はなく、しかも指輪は持ち主に強大な魔力を与える代償に必ず悪の道に引きずり込むため、偉大な人物であればあるほど、指輪を担うのは危険が大きかったからだった。

賢者エルロンドの会議で下された結論は、中つ国を救うためには、一つの指輪をそれが造られたサウロンの拠点モルドールの国の中心にある、滅びの山へ投げ込むしかない。それもサウロンの注意を引かないために、少人数の徒歩でそこまで辿り着かなければならなかった。

会議の誰も、これほど絶望的な責任を誰かに負わせたり、または自分が負うと申し出ることができず、沈黙してしまう。


……フロドの方に向けられた顔はありません……

……かれは非常な不安にとらえられました。まるで何か判決が下されるのを待っているような気持ちでした。その判決がとっくに予知されているものの、一方では結局宣告されずにすむのではないかと空しい希望をつないでいるように……


……おしまいにかれはやっとの思いで口を利きました。そして自分の声を聞いて、まるで別の意志が自分の小さな声をかりてしゃべっているのではないかといぶかしく思いました……

「わたしが指輪を持って行きます。」

と、かれはいいました。「でも、わたしは道を知りませんが……。」


指輪の魔力に隷属した、九人の黒の乗手である指輪の幽鬼に対する者達として、中つ国の自由の民を代表した、九人の徒歩の旅の仲間が結成された。

他の誰も引き受けることのできない禍を引き受けたフロドの旅路を支える仲間として、悪の中心を目指すために。


Frodo


以下、核心に触れています


フロドは元々、どこか日常に落ち着いていないような雰囲気があり、親しい友人達はフロドもまた、ある日突然どこかへ失踪してしまうのではないかという恐れを抱いていた。

そのために絶えず気を配り、彼が故郷を離れようとしているのを察知すると、どこへだろうと共に行くことを決意したのが親戚のメリー・ブランディバックピピン・トゥック.ペレグリン・トゥック、そして忠実な庭師のサム・ギャムジーだった。


一つの指輪が、その持ち主だけでなく、周囲の仲間達にすら悪影響を及ぼし始めたことを悟ると、フロドは仲間を守るために自分一人だけで滅びの山を目指すことを決意する。

それでもサムだけは彼のそばから離れず旅に付き従い、それにやがて、以前の一つの指輪の持ち主であり、自己をほとんど指輪に食い尽くされてしまったスメアゴルが加わる。

スメアゴルは指輪への渇望と悪意の虜となっていたが、フロドはかつてのガンダルフの言葉と、指輪の持ち主としての共感から、スメアゴルをモルドールへの道案内とし、かつての自分を取り戻すようにと接する。


だが旅を続ける内にフロドもまた、力を増していく指輪の魔力に消耗していき……


心身ともに癒えることのない傷を負った彼は、故郷に落ち着くことはなく、三人の友人達に見送られて西方の浄福の国へと船出していった。


船出


以上、核心に触れています


パーソナリティ

ホビット庄暦で9月22日生まれ。原作では外見年齢は新成人だが、実年齢は51歳で、正確な換算は

できないが、人間の年齢では確実に30歳を越えている。映画では時間経過の変更から、外見通り

実年齢も新成人(ホビットの成人は33歳)と思われる。

原作でのガンダルフによる人相書きによれば外見は「ホビットの中では背が高い。色白で、目もとの晴れやかな活きのいいやつ」とのことで、しばしば美形すぎるといわれる映画版の容貌も、実はそれほど的を外れてはいないのかもしれない。


性格は聡明で、(トゥックの血筋だろうか)たまにうっかりもしでかすが、基本的には冷静沈着な知識人。原作は年長者(実はボロミア41歳よりも年長)ということで、特にホビットの間ではリーダーシップを発揮する場面も多い。映画ではより若いためか、比較すると自主性は低い。


指輪に消耗させられていく悲痛さと、それと共に増していくある種の神々しさは、言い表しがたいものがある。


模写


指輪保持者として

結局のところ一つの指輪の運搬は、一見か弱いが、いざという時に恐るべき精神的タフさを発揮するホビット族でしか務まらなかったと言われ、指輪が最終的にフロドの手に渡るのも、その後の第四紀の中つ国の行く末を考えても、偶然とは思えないほど運命的な部分があり、これまでの中つ国世界の動向がすべて創造神イルーヴァタールが掌握していた可能性も否定できない。


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