概要
マーティン・ホルムとは、1976年生まれ、スウェーデン出身の元キックボクサー。ムエタイ仕込みの膝蹴りと光速の左と言われるストレート、フックを武器にK-1やムエタイで活躍した。ニックネームは「北欧・幻のムエタイ王」。
人物
当初はクルーザー級(-90kg〜-95kg前後)であったが、K-1参戦を目指し100kg前後に増量。後にK-1王者となるレミー・ボンヤスキー同様参戦以前から前評判の高かった選手であり、2002年に初参戦してからはヨッキ・オビ、グラウベ・フェイトーザにそれぞれ終始試合を支配した上での1ラウンドKO勝利を収め、GP開幕戦ではレイ・セフォーに、翌年6月のパリ大会ではアーネスト・ホーストにそれぞれ判定負けするも互角の勝負を展開するインパクトを残した。それ以外にもヤン・ザ・ジャイアント・ノルキヤ、マイケル・マクドナルドにも勝利を収めている。
病との戦い
2005年に重度のうつ病と診断され、母国の皇女に一目惚れをして車を盗み、その車でスウェーデン王女宅に侵入を図るという事件を起こし、車が城壁に激突して止まったところを現行犯逮捕された。しかし、怪我人が出なかったことと鬱病がかなり深刻なものであったことが認められ、無罪となった。
その後も現役復帰を目指してリハビリを続けていたが、2009年6月24日に死去。首吊り自殺を図ったと報じられる。享年32歳。