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ラピッドビルダー

らぴっどびるだー

「ウマ娘プリティーダービー」に登場するモブウマ娘の1人。アプリ、アニメ両方に登場する。
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概要

ウマ娘プリティーダービー」に登場するモブウマ娘の1人。

アプリ・アニメ両方に登場するが、容姿は全く違っている。


メインストーリー最終章ではピンク髪のカールヘア。


アニメRoad_to_the_Topでは、眼鏡をかけ、白髪と黄緑のインナーカラー。

第4話にて菊花賞の最終直線でナリタトップロードテイエムオペラオーと競り合った。

レース中はかなり目立っているがCVは無く、ウイニングライブも描かれなかった。

モデル馬は史実で同レース3着のラスカルスズカ(鞍上・蛯名正義)。

ただし名前そのものの元ネタはファストタテヤマと思われる。


競走馬「ラスカルスズカ

父にコマンダーインチーフ、母にワキア、母父ミスワキという血統を持つ牡馬。(99世代)

…この血統、ウマ娘から血統を知った諸氏にはどこかで見覚えがあるのでは無いだろうか?

そう。父こそ違うが、あの『異次元の逃亡者』サイレンススズカの弟(半弟)である。


父のコマンダーインチーフは86年凱旋門賞馬ダンシングブレーヴが種牡馬として日本にやってくる前に欧州に残した子の一頭。現役時は父が果たせなかったダービーステークス制覇などG1を2勝し、引退後は日本で種牡馬入り。初年度からGⅠ馬アインブライド阪神3歳牝馬S)を輩出するなど実績を残していた。


1995年にワキアに種付けを行い、無事に受胎。そして翌96年に誕生したのがラスカルスズカである。

なお、ワキアはラスカルを産んだ後に腸捻転を起こしてしまい、同年8月に他界。結果的にラスカルがラストクロップとなった。


1998年。ラスカルスズカは順調に成長し、競走馬へ向けての馴致が行われていた。

そしてこの時、2歳上の兄であるサイレンススズカは武豊を鞍上に大逃げ馬として覚醒。

GⅠ宝塚記念を含む6連勝と大活躍を残していた。

…しかし、天皇賞(秋)では第4コーナーの大欅を通過した直後に左前脚を粉砕骨折。そのまま予後不良となってしまった。


あまりにも唐突の死、しかも底を見せないまま亡くなってしまった兄・サイレンススズカ。

母ワキアも既に亡く、全弟が誕生することはもうない。

よって、最後の仔にして弟であるラスカルスズカに期待が集まるのは自明の理であった。

「この子はサイレンススズカの無念を晴らしてくれるに違いない」

大きすぎる期待を背負い、兄と同じく橋田満厩舎に預けられたラスカルスズカは、兄の主戦であった武豊を鞍上にデビューする運びとなった。


デビュー~クラシック期秋

しかし調整が遅れてしまい、デビューできたのは既に新馬戦もダービーも終わった1999年の6月。

未勝利戦でのデビューとなったが、単勝1.4倍の1番人気に応え、上り最速で5馬身差をつける快勝。

その後の条件戦も古馬混合ながらも1番人気を背負い、すべて1着。兄の威光だけに縋るような馬ではないことをその走りを以て証明した。

そして4戦目にはかつて兄が挑んだ神戸新聞杯で重賞初挑戦。兄同様の逃げ戦法で粘りここみ、オースミブライトの3着。勝利こそ逃したが、菊花賞の優先出走権は確保できた。

ここで陣営はラスカルは距離が長ければ長いほど好走するステイヤーと判断し、菊花賞への出走を決定。加えて新馬戦こそ圧勝だったが、以後の着差は先行するも全て僅差であるため、本質的には兄と同じ逃げ馬ではない事も分かってきた。


菊花賞

そして迎えた菊花賞。

武豊は同厩のダービー馬・アドマイヤベガの主戦だったため、鞍上は蛯名正義が務めた。

レースが始まり、ラスカルスズカは前走とは打って変わって中団後方で待機。終盤の脚に賭ける追い込み戦法を取った。

最終直線で抜け出したナリタトップロードを猛追。あと半馬身で捉えるところまでは来たのだが、その外から馬群を抜けてやってきたテイエムオペラオーが突っ込んでくる。

そのまま3頭もつれ込むようにゴールイン。結果は僅かにオペラオーに差し切られて3着。


クラシック期冬~古馬

続いて陣営はジャパンカップを選択。

ここでも中団からの追い込み戦法を取るが、日本総大将・スペシャルウィークの横綱相撲の競馬と欧州勢の猛追に追いつくことができず5着に終わった。


年末の有馬記念は回避して年明けのオープン戦「万葉ステークス」で再始動、2着トシザブイに1馬身半差をつける快勝でオープン入りを果たす。


次走は阪神大賞典へ挑むが、直線で3着ナリタトップロードと叩きあう勝ち馬テイエムオペラオーを捉えきれずに2着。

単勝(2.0倍)、枠連&馬連(2.4倍)といういわゆる”銀行レース”決着になったが、上位三強とその他の人気に差がありすぎ(単勝オッズが三強2倍台、メジロロンザン65.5倍、他は100倍以上)たことで「複勝&ワイド馬券全通り元返し(=1.0倍)」という史上初の珍事が起こった。


続く天皇賞(春)再び三強対決となったが、3着トプロは差し切ったもののオペラオーには届かず再びの2着。


金鯱賞では本格化を迎えたメイショウドトウに突き放されて3着。


今度こそと宝塚記念に挑むものの、覇道を歩みつつあったテイエムオペラオーと4度目の対戦となるが5着と完敗(2着メイショウドトウ)。


重賞ではなかなか勝ちきれない日々が続き、秋での捲土重来を期して休養に入るが、休養中に屈腱炎を発症してしまう。


屈腱炎を機に引退する馬は多いが、ラスカルスズカ陣営は現役を続行

1年の休養を経て、オープン戦の「キャピタルステークス」で復帰するが、自身初の掲示板を外す6着に終わる。しばらく間隔をあけて翌年1月の日経新春杯に挑むがここでも6着。


続く中山記念では3着に入り込んだものの、屈腱炎が再発し再度の休養に入った。

翌年の中山記念で復帰するも、すでに全盛期の勢いはなく7着。

続いて初のダートとなるマーチステークスへ挑むが、適性の無さと脚部不安を抱えながらの走りの影響か12着に大敗。直後に屈腱炎が再発し、とうとう引退となった。


生涯成績16戦4勝、2着2回3着4回。

故障するまでの11戦すべてで入着を果たして2億円以上もの賞金を稼いでおり、重賞でも好走。

勝てる力は間違いなくあったが運悪くあと一歩が及ばず、「最強の重賞未勝利馬」とも呼ばれた。

何かと比較されることの多い兄・サイレンススズカとは正反対の「追い込みステイヤー」ながらも、兄とはまた違う個性を発揮した名脇役といえるだろう。


引退後

引退後は種牡馬となったが、なかなか重賞勝利に恵まれず2010年に種牡馬を引退。

以後は長らくノーザンホースパークで乗馬として活動した。


晩年は功労馬として養老牧場のホーストラスト北海道で過ごし、2020年8月に亡くなるまで穏やかな余生を送った。享年24歳であった。


史実でラスカルスズカと対戦経験があるウマ娘

強調はラスカルスズカが先着したレース。☆は勝ち馬。

(※)はアニメオリジナルウマ娘RTTTに登場。

(★)はアニメオリジナルウマ娘アニメ1期に登場。

(△)はアプリのメインストーリー第5章に登場。

小柄なウマ娘(△サイレントハンター)…00年金鯱賞宝塚記念

キンイロリョテイ(★ステイゴールド)…99年ジャパンカップ、00年天皇賞(春)宝塚記念

マチカネフクキタル…00年金鯱賞宝塚記念

腕白なウマ娘(△シルクジャスティス)…00年金鯱賞

スペシャルウィーク99年ジャパンカップ

グラスワンダー…00年宝塚記念

オーバードレイン(※オースミブライト)…99年神戸新聞杯☆、菊花賞ジャパンカップ

          00年金鯱賞宝塚記念、02年日経新春杯

モンジュー(★アニメではブロワイエ)…99年ジャパンカップ

ナリタトップロード…99年菊花賞☆、00年阪神大賞典天皇賞(春)

テイエムオペラオー…99年菊花賞、00年阪神大賞典☆、天皇賞(春)☆、宝塚記念

アドマイヤベガ…99年菊花賞

メイショウドトウ…00年金鯱賞☆、宝塚記念

タップダンスシチー…02年日経新春杯


余談

屈腱炎からの復帰戦

ラスカルスズカは01年「キャピタルステークス」(OP 東京2400m)で屈腱炎から復帰しているが、アニメ1期ではこの史実を翻案し、兄サイレンススズカの復帰戦にキャピタルステークスを選択している。


史実の99年のキャピタルステークスが第19回ジャパンカップ前日のレースであること、勝ち馬サンフレア(サンバイザーのモチーフ馬)が後にレース中の故障で競走中止→1年休養後に復帰という道を辿っていることもあって、サイレンススズカが復帰するならこれ以外考えられないというほどにハマっている。


「父」の違い

センシティブな作品

RTTT最終話放送時、あちこちで姉と大違いなその恵体ぶりに対する感想が飛び交った。確かに小柄な兄(430~40kg台)に対し弟は良い馬体(470~80kg)だったが…やはり“父”の違いだろうか。


アニメ1期のモブウマ娘

Rascal × Silence

アニメ1期の第12R「夢の舞台」にもラスカルスズカに相当するモブウマ娘がしっかり登場。スペシャルウィークに次ぐ日本馬2位、モンジュー(アニメではブロワイエ)に次ぐ5着で掲示板に乗っていることもあり、「鹿毛に緑+黄色の勝負服」のその姿は(モブウマ娘の中では)結構目立っている。


しかし、最終直線で姉が声援を送った相手は妹ではなく、主人公のスペシャルウィークだった。モブウマ娘だからね。しょうがないね。


関連タグ

ウマ娘 眼鏡ウマ娘


橋田満厩舎つながり(いずれも主戦騎手・武豊)

サイレンススズカ(ウマ娘):史実の半兄(父SS)、同馬主

アドマイヤベガ(ウマ娘)同期


同期

テイエムオペラオー(ウマ娘)

ナリタトップロード(ウマ娘)

モンジュー:アニメ1期ではブロワイエ

ハルウララ(ウマ娘):武豊騎乗あり、重賞未勝利つながり、対戦経験無し

オーバードレイン:モチーフ馬オースミブライト


「主戦騎手」武豊つながり(短期間の騎乗含まず)

スーパークリーク(ウマ娘)

バンブーメモリー(ウマ娘)

メジロマックイーン(ウマ娘)

ナリタタイシン(ウマ娘)

ハープアルファ:モチーフ馬ベガ

マーベラスサンデー(ウマ娘)

エアグルーヴ(ウマ娘)

シーキングザパール(ウマ娘)

スペシャルウィーク(ウマ娘)

エアシャカール(ウマ娘)

タニノギムレット(ウマ娘)

ファインモーション(ウマ娘)

ウオッカ(ウマ娘)

スマートファルコン(ウマ娘)

ワンダーアキュート(ウマ娘)

コパノリッキー(ウマ娘)

キタサンブラック(ウマ娘)


GⅠ未勝利つながり

マルゼンスキー(ウマ娘)朝日杯はグレード制導入前

メジロアルダン(ウマ娘)

イクノディクタス(ウマ娘):武豊騎乗あり

ナイスネイチャ(ウマ娘)

ツインターボ(ウマ娘):武豊騎乗あり

マチカネタンホイザ(ウマ娘):武豊騎乗あり

ユキノビジン(ウマ娘)

ビコーペガサス(ウマ娘):武豊騎乗で重賞勝利

ツルマルツヨシ(ウマ娘)

サウンズオブアース(ウマ娘):重賞未勝利つながり

サンバイザー(ウマ娘):モチーフ馬サンフレア、重賞未勝利つながり


血統つながり

ダンシングブレーヴの血統】

サンダンスブレイズ:モチーフ馬DB、父の父

キングヘイロー(ウマ娘):DB産駒

カワカミプリンセス(ウマ娘):父父DB(キングヘイロー産駒)

スイープトウショウ(ウマ娘):母タバサトウショウがDB産駒

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