概要
本項では裏サクセスに出演した場合の彼女についても触れる。
表サクセス
パワプロクンポケット10
主人公(10)が通う親切高校の女子生徒であり同じクラスの同級生。
名前の由来は三重県伊勢市を流れる「五十鈴川」という実在する川から来ており、これは本人も作中で述べている。父母共に死去しており他に身寄りもないため、家族はいない。後見人はおそらく南雲家と思われる。「南雲瑠璃花」の幼馴染み。親切高校の学業成績ではいつも上位。また料理を作るのが上手で、陸上部に所属している。
同じ陸上部の「高科奈桜」を部活に引きずってでも連れて行く、予習復習を習慣にしているなど、非常に真面目な性格(ただ本人曰く部活と勉強両方とも真剣に取り組んでいるわけではない)。普段の模範的な生活態度に加え、学業成績も優秀な為、教師陣などから自治会への加入を薦められているが本人が自治会の行動を快く思っていない為その気は無いようだ。野球をおろそかにして会おうとすると五十鈴に精神修養のために反省室へ連れて行かれるイベントがある。イタチ人形には近いものを感じるようで主人公(10)に持ってきてもらったものを無理やり返してもらうが、誤って崖から落としてしまい爆発させてしまう。父が麻雀好きで、その影響で麻雀がとても強い。
主人公(10)とは1年生のとき、女子寮を見ようとして森の中で迷子になっていたところを匿ったことがきっかけで知り合いとなる。2年生からは同じクラスになり、すでに顔見知りであった事も手伝って仲を深めていくが、やがて自分のせいで彼が野球の練習に身が入らなくなるのでは、と悩み始める。思いつめるあまり一時は 別れを切り出すまでに至るが、そうは思っていない主人公(10)が「絶対に甲子園で優勝する」という決意を伝えると付き合うことができる。
2人が付き合い始めた途端、主人公(10)の周囲で不可解な事故が起こりはじめるようになる。
桧垣もその事に気づき、五十鈴を精密検査した結果、事故は五十鈴の能力によるものだという仮説に達する。桧垣の仮説によれば、五十鈴の能力は周囲の「運勢」を操ることであり、野球よりも自分を優先してもらいたいという彼女の深層心理にこの能力が過敏に反応し、主人公(10)の運勢を操作して事故に遭わせようとさせていたのだという。
この事実を桧垣から聞かされた五十鈴は、取り返しのつかない事態に陥ってしまう前にと、主人公(10)の目の前で崖から身投げしてしまう。しかし、その場は間一髪で五十鈴の後を追って飛び込んでいった、主人公(10)に助けられるものの、未だ心の定まらない五十鈴に主人公(10)は甲子園で優勝することを再び誓い、五十鈴も再びこの言葉をよりどころにして身を持ち直す。
その後の桧垣の検査で、五十鈴の超能力が弱まっていることが分かる。身投げの一件で主人公(10)との仲が深まったことが理由だと桧垣は推測した。今後も五十鈴の超能力を研究し続けたいと考えた桧垣は「優勝するという約束が果たされなかったとき、反動で主人公(10)に大事故が起こる可能性がある。それを防ぎたいなら、私の研究に協力しなさい。」と脅しをかけるが、五十鈴は主人公(10)が必ず優勝すると信じ、桧垣の脅しを突っぱねた。
そうして主人公(10)が見事甲子園で優勝し、ドラフトで指名された後にプロポーズされ、高校卒業後すぐに彼と結婚し子供も授かる。この時は能力もいつの間にか消滅してしまった。なお、ここで優勝できなかった場合再度崖から身を投げ、行方不明になる。
ちなみに、10のミニゲームPカードの隠しキャラとして「神条紫杏」と共に登場している。
パワプロクンポケット14
「天月紗矢香」の母親として登場。
結婚しているが苗字に変化は無く、婿入りの模様。ただし、パワポケ1において、夫婦別姓は特に珍しいことでもないらしいことが亀田によって語られているため、夫婦別姓の可能性もあり得る。夫については「プロ野球で活躍中の選手」であるが、紗矢香のイベント等で出てくる特徴や顔や名前が登場しない事から推測すると...?
母親としては「普段は優しいが怒らせると怖い」タイプであると記述されている。まだ8歳である娘に5つも習い事をさせているため、真面目な性格は相変わらずのようである。自身の超能力は失われているが、娘の紗矢香にそのままの形で能力が遺伝してしまっている為、日常生活に支障が出ないかと娘の事を気にかけている。あまり他人と接しない紗矢香と接してくれる主人公(14)に対しては好意的な印象を持っている模様。
なお、この紗矢香の能力に関して、「『幼馴染の友達』を通して調べてもらっていた」と書かれていたことと、紗矢香が「浅井漣」を「レンお姉さま」と呼び慕っていたことからすると、浅井漣とは友人関係であるようだ。
裏サクセス
イーベル(パワポケ12裏)
「鈴」をベルと読み替えた『イーベル』という名前で登場。
性格はクールで、なんでも1人でできそうなタイプと思われることが多いのだが、実際は精神的にもろい部分がある。また、「想う人を不幸にしてしまう」という呪いがかけられており、表の五十鈴とよく似た特徴を持つ。
彼女は古代帝国時代に、人間の親魔族派と魔族の親人間派との間で研究されていた「魔族と人のハーフ」の実験体。この研究は人と魔族の混血を進めることで争いを終わらせるという目的のもとに行われていたというが、主人公(裏)も文献でしか知らなかった。
実験後は施設で冷凍睡眠措置を受けていたが、近年になって施設老朽化により眠りから目覚め、リエーシュの村で保護される。しかし、魔族の力を暴走させてしまいリエーシュを壊滅に追い込むことになってしまう。このリエーシュ壊滅事件の際に魔族としての記憶を喪失。また、魔族としての力も封印をかけている。この力の封印の副作用が上述の「呪い」である。
リエーシュ跡地に魔物が巣くっている原因の調査にイーベルを同行させると、実験施設跡地の中で記憶と力を取り戻してしまい、施設の中に籠ってしまう。彼女を救えるかは主人公(裏)との関係と行動次第である。なお、このリエーシュは後に銀の盾の管理下の訓練場となる(管理人は「シズヤ」)。また、ボスとして登場するイーベルは、シズヤが操る人形となっている。人形を作る際には、イーベルの気分を害しかねないためか、念のため事前にイーベルに許可を貰っていたらしい。
無事救い出した場合のエピローグでは「あやつ」との間に娘が産まれている。それによりイーベル自身は魔族としての力を失った。しかし、シズヤによると娘には魔族の血と呪いが受け継がれているとのこと。せめてもの救いは容姿が「あやつ」に似なかったことらしい。なお、このエピローグはアマルダの子孫が登場するエピローグと並立する。同じ周回に二人のイベントを同時進行させ、エピローグを見ることも可能。
先述の通りイーベルの生い立ちは不幸なものであるが、魔族の親人間派と人間の親魔族派の間に産まれた存在、すなわち「望まれて産まれてきた」存在である事が判明。そして、あまり自分を責める事無く、与えられた生命を 大切に生きるようにシズヤから諭されている。