「盛り上げる! 熱き名物アナウンサー」
真夏の太陽照り付ける、ここはパワフルアイランドーッ!
CVは金光宣明氏。
パワプロ2016の新モード「パワフェス」のアナウンサー。派生作品のヒーローズ、次回作である2018にも引き続き登場する。
どこかの炎の妖精を思い起こさせるかのような熱い実況で、視聴者を楽しませている。
因みにパワフェス以外のモードでは通常の堂前秀男氏が実況行っている。
「実況パワフルプロ野球」の名を関するゲームなだけに、
本ゲームシリーズにアナウンサーは必ずつきものだったのだが、
キャラクターとして架空のアナウンサーが実況したのはパワプロ2016が初。
名前の由来はおそらく「敦盛(能楽の題名)+胸熱」。
本作発売前からオープニングムービーで顔出しをしていたり、
プロモーションビデオ等で前面に出ていたりと、本作の看板キャラクターである。
また、サクセススペシャルおよびパワプロアプリでは彼の高校時代のイベキャラが登場し、
彼の高校球児としての姿を垣間見ることができる。愛称は「アツ」。
SRでは「ドクターK」または甲子園の成績次第で「ムネアツシュート」を覚えられる。
ボクも昔は高校球児だったからね。他人事とは思えなかっただけさ!
高校球児のころは自身も熱い「エア実況」で自分自身を奮い立たせていた投手であった。
自身を奮い立たすその勢いたるや本当に某炎の妖精のようであり、チームメイトも苦笑いするほど。
(当時は単なる「実況好き」で、アナウンサーの将来を目指そうとは考えていなかったようである)
しかし、それが災いしてか、甲子園初戦でも「エア実況」を始めてしまい、苛立った相手投手が手を滑らせて、熱盛は頭部にデッドボールを喰らってしまう。
これにより彼はリリーフには入ったままだったが、今後の投手生命を絶たれ、そのまま甲子園も志半ばで敗退したという苦い経験を背負っている。
その後、パワフルテレビのアナウンサーとなり、パワフルテレビ20周年の記念の野球大会「パワフルフェスティバル」の試合進行を実況することに。
エントリーに出遅れ、プロデューサーに懇願していた主人公ことお馴染みパワプロくんと矢部明雄に対し、
自分の過去を重ね合わせたのか、彼らの参加交渉をし、
プロデューサーたちに「熱盛ちゃんがそういうなら」と個人エントリーを承諾させる。
上記のやり取りから、おそらくプロデューサーの方々ともツーカーで話が通じる仲なのだろう。
(プロデューサーにもタメ口で話しているため)野球選手から新たな道へ転向したにもかかわらず、なかなかの出世をしたと思われる。
※実際にはそのプロデューサーこそバッテリーを組んでいた高校球児だった(?)わけだが……。
また、彼らのチーム名を「挑戦者」ということでパワフェス・チャレンジャーズと決めたのも彼。
そのためかパワフェス本編では、チャレンジャーズに対して若干贔屓気味の実況になっている。
例:「さあ~ァ、やって来ましたぁ、魅惑のメガネボーイ!わたくし、彼には期待せずにはいられません!矢部明雄!」(←矢部に対して)
そんな熱盛の期待と恩義に応えるべく、
主人公率いるパワフェス・チャレンジャーズは快進撃を続け、ついには優勝を勝ち取るのであった。
(以下、本ゲームにかかわる重大なネタバレを含むでやんす。
閲覧は自己責任でお願いするでやんす。)
ハッハッハハ… この報い、全て受け取れェ!!!
「そう、真の強者は他にいるんですよ。」
「いったいどこに? みんなどこを見ている?」
「そう、左上のワタクシのイラストにいるじゃないか」
左上のメイン画像をクリックして、リンク先に飛んだ方、
もしくはプロモーションビデオの最後で突然「や、やめろおおおぉぉ!!!」と熱盛の謎の叫び声に違和感を感じた方は既に気づいたかもしれない。
そう、実は彼こそがパワフェスモードにおけるラスボス。
といっても彼自身が悪人なのではなく、洗脳系といった方が正しいか。
熱盛は本モードの実況を過去の甲子園で長年使われてきた「伝説のマイク」にて行っていた。
しかし、その「伝説のマイク」にはこれまでの敗北した球児たちの無念が募っており、
チャレンジャーズが優勝したその瞬間、いざ表彰式というタイミングでマイクの怨念が熱盛を乗っ取っとられ、熱盛自身も過去の悔しさを爆発させてしまう。
豹変した姿で暗雲を生じさせた彼は、雷光により、プレイ時に仲間にできなかった、もしくは戦っていないチーム選手を次々に呼び出し、
その名も「ATSUMORIリベンジャーズ」を結成し、彼自身は投手として過去の復讐を果たすべくチャレンジャーズの前に立ちはだかる。
野球なんかやってる場合じゃないというツッコミは野暮、これはパワプロなんだから。
お前は予告三振だ、矢部ェ!!
こうして最終戦となるのだが、なんと熱盛、本試合中、登板や打席の時は実況をやめない。
そもそも「伝説のマイク」に操られているのでマイクを取れなくて当たり前なのだが、
観客も避難してしまっているのに実況だけは続けているのである。
打席やマウンドに立つときはめっちゃ苦しそうに唸っているのに・・・。
その実況も一癖あるものばかりで、
例えば矢部が打席に立とうものなら、項目のセリフのように敵意むき出しにして対応するし、
女性選手が打席に立てば「フフフ…よろしくお願いします。」内角ボール球では「フフフ…すまなかったなあ!」と怖い顔のまま敬語で対応したり、
うっかり本塁打を打たれれば、
「うがぁーーーーぁっ!!!どこに投げている、熱盛ぃーーっ!!」、「そ、そんなバカな!!・・・」
と自分にツッコミを入れる始末。
リベンジャーズが守備エラーをしてしまうと、
「オイ、コラァ!!」、「なーにやっちゃってるの!!」と悪態を付く。
ランナーで悠々とホームに到着すると「はい!ただいま~!」とコミカルに喋る。
だがさすが元高校球児だけあって実力は本物であり、
うっかり彼の一人実況に笑っていると彼自身の変化球「ムネアツシュート」であっという間に三振に追い込まれてしまう。「まいどおなじみムネアツシュートだ!」
(時折予告してくれるのでそのチャンスを生かそう。「必殺ッ!ムネアツッシュートッ!!」)
彼自身のテーマソングも相まってラスボスとしての貫禄は十分。某片翼の天使のテーマよろしく「ア・ツ・モ・リ!!」と流れる。
スタミナもSあるため、そう簡単に降板してはくれない。
もっとも降板したらしたで、
彼よりも厄介なリリーフ投手陣達がたっぷりと控えているので早期の決着を狙った方がいいかもしれない。
野手では逆境の特殊能力を持ち、リベンジャーズがビハインド時に打席に立つと、高校時代は「逆境の熱盛」と呼ばれていた事を語る。
熱盛以外にも彼が異次元から呼び出した選手たちは全て体色が白黒、赤い目のものとなっており、
通常の選手よりもかなり能力がパワーアップ(全員設定レベルレベル10)されているため、気を抜けない戦いとなる。
(例:小山雅のリベンジャーズでの姿)
…ただし『2016』ではLv最大状態でも赤特殊能力はそのまま残る仕様だったことから、ラグナロク分校の火野やワールド高校の野手勢など捕球が低いor赤特殊のエラー持ちの野手があっさりタイムリーエラー→先述のエラー時実況を複数回聞くオチになることもままある。
(後の作品では上限Lvが13になり、最大時に限り赤特殊が無くなる仕様になったことで「こちらのチーム選択次第では極端なファイアーフォーメーションを敷くのが最大の弱点」なのは調整された)
見事リベンジャーズに勝利すると、矢部によってマイクは破壊され、
(パワプロ作品らしい熱さと矢部のちょっとカッコ悪いところが見れる破壊シーンは必見)
「過去にとらわれていた者と、未来に向かって挑戦してきたチームとは心の強さが違っていた」と主人公に説得される。
そして、「過去」ではなく「現在」を伝えることが今の自分のやるべきことと気づいた熱盛の心の闇は晴れ、
甲子園を目指す主人公たちに「出場できた暁には、君たちの熱闘をぜひ私に伝えさせてくれよ!」と約束する心晴れやかなエンディングが見られるのだが、
万が一敗北してしまうと、熱盛の心の闇を晴らすことができないばかりか、天変地異も戻すことができずにそのまま熱盛に「まがい物の王者」と罵倒されゲームオーバーを迎えてしまう。
世界の命運は、今チャレンジャーズによって託された。
彼もまた、無念の力によってリベンジャーズの一員となってしまうのか、
それとも無事世界に平和をもたらし、過去の恨みを浄化できるのか。
-------------それは、あなた達プレイヤーの腕次第。
一体何が起こったんだぁーッ!
パワプロヒーローズでも固定の実況で登場。
舞台である「パワフル諸島」に古の野球大会「パワフルベースボールクラシック」を復興、主催した一人者でもある。
選手としては登場しないが、熱盛の評価設定があり、彼が入るコンボイベントなどで評価が一定に達すると熱盛から称号が貰える。
すべての責任は私が取る!!
パワプロ2018にもパワフェスモードの実況として登場し、番組プロデューサーの則出P、期待の女子アナ響乃こころと共に熱い実況でパワフェスを盛り上げる。
だが、決勝戦終了後、呪われた航海日誌を偶然手にしてしまった響乃アナがセイレーンに取り憑かれ、クイーンココロに豹変してしまう。更にパワフェスの敗者達が怨霊に乗っ取られ、HIBIKINOセイレーンズとしてチャレンジャーズの目の前に立ちはだかる。
この緊急事態に、上記の言葉と共に、実況を投げ捨てチャレンジャーズに加勢。
全盛期やリベンジャーズ版には劣るが、切れ味は未だ健在の「むねあつシュート」と高めの打撃能力でチームを熱く援護してくれる。登板時のコメントである「後輩を救い出せるか 師弟愛」のコメントも熱い。
また、投打ともにクイーンココロとの初対戦時には専用のカットインが入る演出が有る。
打席では「待ってろ!すぐに救い出してやるからな!!」とシリアス調だが、反対に投手登板時ではクイーンココロが熱盛を誘い込み、照れながら「じょ…上司をからかうんじゃないよ!」と焦っていた(この時則出Pとカメラマンも照れていた)。
パワプロ2020においても引き続きパワフェスモードの実況として登場。しかしパワプロ2020においても決勝戦終了後、フォイボスの怨念がカメラマンのカメラを通じてこころに襲い掛かりそれを察知したジュリアス・テノーロが駆けつけこころをかばうもフォイボスがジュリアスの体のみならず会場となるパワフェース・ワンの制御まで乗っ取ってしまいPHOEBUSハーモニーズとして立ちはだかる(リベンジャーズ、セイレーンズ同様パワフェスの敗者達がフォイボスに乗っ取られている)。
この緊急事態に引き続きチャレンジャーズに加勢。さらになんと、こころまでかばってくれたジュリアスを救うべくチャレンジャーズに加勢。
パワプロ2022でも相変わらずパワフェスオフィシャルスタッフ兼実況として参加。轟ハルカという後輩もできたほか、今回はあるネタバレ事情から確定で起きる助太刀イベントは無しとなり、うろつき時に特定の手順を取ることで選手として加入してくれる。
パワプロ2024のパワフェスアドベンチャーでは再びリベンジャーズ時の姿となってしまうが勝利後はランダムイベントで通常時の熱盛として仲間にスカウトすることが可能。
リベンジャーズ戦の後には戦う自分を自分で実況したかったと言うものの、上記の通り試合中は喋っている上に他のキャラのスカウトの際の試合に出場するとなんと実況しながら試合に出ており、ホームランを打った際の専用台詞もある。
熱盛の選手能力
名称 | ポジション | 球速 | コントロール | スタミナ | 変化球 | 特殊能力(投手のみ) |
---|---|---|---|---|---|---|
通常版 | 投/外 | 145km/h | B | B | Hシュート4 カーブ3 | 打たれ強さA |
リベンジャーズ版 | 投/外 | 155km/h | C | S | ムネアツシュート6 カーブ3 | 打たれ強さA 回復G 短気 闘志 |
2018版 | 投/外 | 142km/h | C | D | むねあつシュート6 カーブ3 | 回復G、闘志、短気 |
※通常版熱盛はアプリ版、サクセススペシャルでは「打たれ強さA」は「打たれ強さ◎」となっている。
その他、余談
熱盛が登場する前の作品『パワプロ2011』では「パワロール」という人気ロールケーキを矢部と共に並んで買いに行くイベントがあり、最後の1つのロールを手に入れた主人公だが、後ろにいた猪狩守が隣の県からわざわざ並んでいたことを店員が知り、主人公のロールが猪狩に渡ってしまう。
どうしようも無くなった二人の前に突然現れたのは「通りすがりのロールケーキマニア」だと言う男性。
彼がロールをほぼ買占めたのが原因と知り、ティッシュ王子もとい矢部からは「九割九分九厘あんたのせいでやんしょ!」とツッコんだ。
この男性の喋り方が熱盛に似ており、最後は「アディオース!」と言い去って行った。同一人物であるかどうかは不明。
ちなみに、ATSUMORIリベンジャーズ戦のBGMは、本家パワプロシリーズの外伝作品であるパワプロクンポケットシリーズ(通称:パワポケ)の屈指の名曲とも言われている、『ポケ13』より「逆襲の時!」のオマージュ。というかコール部分周辺のメロディがまんまあっち。
ちなみにこのBGMは再登場もありパワプロ2024のサントラに収録された。
当時『ポケシリーズ』からのチーム参戦が無かったこともあり、分かる人には分かる小ネタとなっている。(ちなみに逆襲の時は第5回「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」で63位に輝いている)
これはおそらく『ポケ13・表』のテーマが「一度は失敗した球児による逆襲劇」ということもあると思われる。こちらでは「逆襲を試みる、一度は敗れた球児」が相手・プレイヤー側が「確固とした成績を残した実力者」と引用元とは逆転しているのが構成の妙である。
※『2022』で『R』、『アプリ・サクスペ』との連動もかねてドリルモグラーズと花丸高校の参加が実現したため、現在では『13』の混黒高校本校が参戦する可能性もわずかながら出ている。
報道ステーションでは「今日の熱盛」というスポーツ情報コーナーがあった。
パワプロアプリでは限定キャラにもかかわらず、人気投票順位が下位に入り排出停止となった。
…が、後に排出停止キャラと共にリベンジ投票が開催され、1位となった。熱盛の別衣装が登場する(ちなみに2位は2013に登場した宝塚月斗)。
そして、「[マンボ]熱盛宗厚」が配信され、ひっさげた新たな特殊能力の文字通り「復活」を遂げた。
関連人物
- 響乃こころ、則出郁三、ジュリアス・テノーロ、轟ハルカ、ハワード・レイヴン:パワテレの関係者。
- 新島早紀:アマゾネスの選手。パワプロアプリにて熱盛のマンボバージョン、新島のサンババージョンを同時にセットするとコンボイベントが発生する。
関連タグ
以上、この記事の関連タグを、実況はわたくし熱盛宗厚がお送りいたしましたっ!それではみなさん、アディオースっ!