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遠州鉄道が静岡県西部を中心に展開するバス事業の通称。一般路線バスの他、高速バスも運行している。

様々な施策を試行錯誤して取り入れるのが特徴的で、早期の初乗り100円の導入、アイドリングストップ時の音楽再生など、様々な施策を行っている。

高速バス

e-wing号

  • 浜松駅-中部国際空港
  • 掛川インター-中部国際空港

静岡県西部と中部国際空港を結ぶ高速バス。かつては富士山静岡空港行も運行していた。

e-LineR

  • 浜松駅-横浜山下公園
  • 浜松駅-バスタ新宿
  • 浜松駅-ユニバーサルスタジオジャパン

浜松駅と横浜・新宿・ユニバーサルスタジオジャパンを結ぶ都市間高速バス。横浜山下公園行は遠鉄の単独運行だが、横浜側での車両の待機・乗務員の休憩は横浜市交通局滝頭営業所で行う。

バスタ新宿行は京王バス東JR東海バスと、ユニバーサルスタジオジャパン行は西日本JRバスとの共同運行路線。

特徴的な施策

モーニングダイレクト

郊外から浜松市中心部の浜松駅を経由せずに学校へ直通する通学向け路線。特に私立高校ではモーニングダイレクトの存在が生徒の誘致にも影響すると判断されたこともあり、系統の拡大も行われている。

「Avenue(アヴェニュー)」「Chapel(チャペル)」と愛称が設定されており、実際に運行される系統ではこれらに方角がつく。ただし、舘山寺から浜松南高校へ向かう系統については「Flolal Mate(フローラル・メイト)」という愛称がつけられている。


学校・生徒・保護者からの評判がよく、磐田地区でも運行を開始。こちらは「E.Liner(イースト・ライナー)」「N.Liner(ノース・ライナー)」という愛称が設定されている。

モーニングダイレクトは朝の片道しか運行されないが、定期運賃については直通運賃で計算される。

レイニーバス

前日の17時時点で運行当日6〜12時の降水確率が50%以上の場合に運行される雨天臨時便。ただし学校休校日には運行されない。

オレンジ急行(オレンジエクスプレス)

浜松市北区三ヶ日町から東名高速道路を経由して浜松市中区を結ぶ座席定員制の通勤通学路線。朝は三ヶ日から中区へ、夕方はその逆。高速バスと同様に限定乗降システムが採用されており、三ヶ日町内相互、中区内相互での利用はできない。


元々は定期観光バスの回送便に乗客を乗せるようにしたのが始まりで、以前はシートベルトを装備した高速仕様路線車を使用していたが、現在は高速バスe-wing号の送り込みも兼ねてe-wing仕様が充当される。

バスロケーションシステム

インターネットバスロケーションシステム・バス電車時刻表検索システムET-Naviが導入されている。

各バス停に終車・故障ランプが設置されていたが、2010年までに撤去されている。

都市新バスシステム

1987年10月より約4億2600万円をかけて、広小路バス停-下池川バス停間にバス専用レーンを導入、バス停へのブロンズシェルター設置、バスロケーションシステムの導入などを行った。磐田山の手線、大塚萩丘線、中田島住吉じゅんかん、鶴見富塚じゅんかん、さぎの宮線、都田線で導入された。

エコドライブ運動

遠鉄では経済運転と呼ばれ、晴天時の日中は車内灯を消灯、アクセルを深く踏み込まない、エンジンブレーキの活用、正面赤信号などでの早目のアクセルオフ、高速ギアの有効活用、暖気運転は年間通して3分以内などに取り組んでいる。なお車両によっては過剰なトルクが出ないようにエンジンの燃料噴射量を絞っているものもある。

エンジンの回転数について会社全体で方針が定められており、大型車1600回転、中小型車1800回転以下でのシフトアップ、そして営業所毎に1200回転以下や1300回転以下などでシフトアップする様指導しており、上り勾配であっても大型車1800回転、中型車2000回転、小型車2200回転を絶対に超えてはならないようになっている。三菱ふそう車を中心にエンジン回転数が1800回転を超えるとブザーが鳴るようになっている。

アイドリングストップ時の音楽再生

遠鉄が開発し、音声合成システムで流している。音楽は50曲をも上回り、ジャンルもクラシックから洋楽、アニメ音楽など多岐にわたる。

このアイドリングストップ時の音楽再生はしずてつジャストライン三重交通旭川電気軌道など各社にも普及したが、ラインナップの多さで遠鉄を上回る社はない。

トランジットモール実証実験

1999年に鍛冶町通りの内側2車線をバス専用レーンとして分離し、外側2車線ずつにテラスなどの設置を行った。ただし実験期間の短さと事前のPR不足から以後行われていない。

デマンド運行・延長運行

一歩間違えれば法令違反のバス停飛ばしになりかねなかった事例。40系統気賀三ヶ日線の気賀駅前→東急リゾート〜三ヶ日簡保センター、三ヶ日車庫→三ヶ日駅入口〜浜名湖レークサイドプラザ、浜名湖レークサイドプラザ→ぬえしろ〜三ヶ日駅入口→三ヶ日車庫、37系統大久保線の田端住宅〜山崎・30舘山寺線の動物園→大草荘〜国民宿舎・同 村櫛→浜名湖ガーデンパークなどが対象。

これらの区間は浜名湖レークサイドプラザ発を除いて降車専用区間となっており、対象区間の手前の停留所で乗客が居ない場合はそこで営業を打ち切り、折り返すか車庫に回送していた。ただし浜名湖レークサイドプラザ停留所に関しては発車15分前までにレークサイドプラザフロントで予約をすることで当バス停から乗車することができた。


2006年に乗客が居ない場合に運行を打ち切っていた事が問題化したが、降車専用区間のため行政処分は下されなかった。


2006年以降は延長運行と名前を変えて合法化。デマンド運行から通常運行になった路線もあれば、逆に通常運行から延長運行に格下げされた路線もある。

ウィークエンドライナー・ふゆほた号

毎週金曜日と土曜日に主要路線の浜松駅発の便の通常最終便より10〜30分程度後に運行する臨時最終便。

ふゆほた号は12月の金曜日・土曜日に通常ウィークエンドライナーが設定されない路線、ウィークエンドライナー設定路線では当該便の更に後に運行されるもので、はままつ冬の蛍フェスタが名前の由来となっている。現在はイベントの名称が変わったことにより、愛称なしの臨時便となった。

車両

ノンステップバスにはオムニバスという愛称がつけられ、ハイバックシート、カーテン付き、背もたれの降車ボタンなど他社にはない組み合わせで導入がされている。

メーカーは三菱ふそうが最多で、日野いすゞが続く。昭和末期までは営業所ごとにメーカーが統一されており、この頃三菱は少数派だった。日産ディーゼル車は過去に試作的に導入したものと、磐田市自主運行バス専用車としてRN系ワンステップ車が導入されていた。


社内では、全長11m以上の車両を「特大車」、10.61m以上11m未満は「大型車」、9.01m以上10.6m未満を「中型車」、9m未満の車両は「小型車」として分類している。


ノンステップバスが多数派だがワンステップバスも居る。ただノンステップバスに慣れきった利用者が出入口で転倒する事故が多発したため、出入口付近にステップがある旨の注意書きがあるほか、乗務員のアナウンスによる周知が行われ、J-BUS製ワンステップ車には前扉にLEDステップライトが装備されている。


特徴的な車両にEMVがある。このEMVは東日本大震災や台風被害の影響を受けて1997年式ニューエアロスターツーステップ2732号車を改造し、2012年から2013年にかけて災害対策車として改造されたもの。通常時は乗務員教習車として使われるが、災害等で本社機能が壊滅した場合にその代替として、現場での指揮を執るために使われる。なおイベント開催時に臨時シャトルバスを設定する場合、その運行管理をこのEMVで行う。

ナンバープレートは旅客輸送に使用しないため白ナンバー、陸運局登録番号は「1」である。

仕様

塗装

ツーステップ車は銀色をベースに深緑と僅かながら茶色の帯をまとっている。銀色は中田島砂丘の砂、深緑は浜松市の木である松、茶色は三方原台地を表している。


オムニバス・ワンステップバスは下部の茶色の帯がなく、黄緑の帯を巻いている。

トランスミッション

原則としてMTを選択しているが、エルガノンステップtype-BブルーリボンはZF製トルコン式ATしか設定がないためにATを積んでいるが、廃車が進んでいる。

初期からノンステップ車でもMTを設定している三菱ふそうでもLKG規制以降のエアロスターアリソンATしか設定がないため、こちらもATで導入している。


MT車はフィンガーシフト式直結5速、フィンガーシフト式6速オーバードライブMTが原則。ロッド式も僅かに残る。

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