概要
25世紀の宇宙を舞台に宇宙放送局『スペースチャンネル5』に所属するリポーター『うらら』がシューテングとダンスでさまざまな事件を解決していく音楽ゲーム。
1999年にドリームキャストより発売。また、2002年に第二作目「スペースチャンネル5 パート2」が発売された。
主なルールは対戦相手の演奏や動きを視覚的に記憶し、それをリプレイ(再現)することで敵を倒していく。キー入力は「アップ(up)」「ダウン(down)」「ライト(right)」「レフト(left)」の4方向とA(PSは○)ボタンの「攻撃ビーム」、Bボタン(PSは×)の「救出ビーム」。ビームの声は初代は両方とも「チュー」だったが、続編では救出のほうは「ヘイ」になった。ゲームはテレビで報道されている設定で、ミスが多いと視聴率が下がりゲームオーバーになってしまう。
未来の宇宙を舞台にしながらも1970年代ディスコ調のノリをベースにした世界観はどこかレトロフューチャー的な雰囲気を出している。
このゲームの語る上で欠かせないのが奇妙奇天烈なストーリーと豪華な出演者だろう。
一作目では「突然謎の宇宙人が人を無理やり踊らせる光線を発射してきた!」という強烈な出だしから始まる。二作目では「植物園で誘拐されたスペース大統領を助けるためにワルツ勝負」「スペースポリスとミサイルの打ち合いの末に太鼓対決」「敵のアジトに忍び込みラスボスの腹心とバンドで勝負」など「なぜそうなる」と言いたくなるようなストーリーが非常にノリのいいテンポで展開される。
最終決戦は一作目、二作目ともにかなり熱い展開となっている。特に一作目のピンチから逆転する方法は多くの人か感動したほど。
そしてこのゲーム、なんとあのマイケル・ジャクソンが本人役として登場している。一作目ではほぼ完成していた時の飛び入り参加だったためか終盤ステージに出てくるチョイ役だったが、二作目では準主人公といってもいいほどの華麗な活躍を見せてくれる。
ほかのキャラも初代では速水奨氏、内海賢二氏。「2」では榊原良子女氏、石田彰氏、大平透氏と豪華な声優陣で固めている。
しかし逆に主人公のうららの声は誰が演じたのがが不明となっており、スタッフロールではうららの声は“herself”(=彼女自身)となっている。
ファンからは時代を先取ったゲームと言われている。
登場キャラクター
主人公。特殊報道チームに所属する、入社2年目の新人リポーター。とぼけた性格だが芯は強く、ギンガ一のレポーターになることを夢見ている。子供の頃にとあるレポーターに助けられた過去があるのだが…?
また、他のセガのゲームにもゲスト出演している。
ディレクター。声だけの出演で姿は最後まで見せない。視聴率が上がるとなぜかテンションの高いおカマ口調になる。
スペースチャンネル42のリポーター。元アイドルで親衛隊を連れている。最近目立ち始めたうららをライバル視している。
宇宙海賊放送局のリポーター。どこよりも早く真実を伝えるべくゲリラ的に放送を行っている。昔はスペースチャンネル5に所属していたようだが…?
突如現れた宇宙人。人々を躍らせて地球制服を企む。さまざまなロボットを作る高度な知識と子供っぽくてちょっと抜けてるやんちゃな性格を併せ持つ。
500年の時を越えて活躍するスーパースター。上記のとおりマイケル本人。「2」では放送局長となっている。
うららに対抗するべく作られた舞踏メカ。ダンスがうららよりエロい。
初代のラスボス。スペースチャンネル5局長。「視聴率こそ人生そのもの」と考え、そのためには手段を問わない。
二作目より登場
15歳ながらチャンネル5の開発技術部長を務める天才少年。
東ギンガ担当のスペースポリス。ルールを守ることを使命とし、うららに太鼓勝負を挑んでくる。
ギンガを総べるスペース大統領。彼の発する歌声は強力な力を持っており、聴く人の心を潤してくれるのだが、それ故に黒幕に狙われてしまう。
「2」に登場する敵キャラ。パージの腹心なのだがその正体は…?
「2」のラスボス。踊り団団長。「ギンガ中の人を踊らせて幸せにする」という妄想の下、踊り団のロボットを開発した天才ナルシスト少年。
関連タグ
プロジェクトクロスゾーン(うららとモロ星人が登場。この作品でも うららのCVは『herself』になっている。)