広島県呉市出身。1971年、大学生時代に「別冊マーガレット」誌上でデビュー。
良い意味で男性の感性を生かした骨太なストーリーテリングに特色があり、少女漫画にファンタジーと大胆なアクションと壮絶なバイオレンスを持ち込んだ。代表作『スケバン刑事』は累計2000万部を超える大ヒットとなり、何度もTVドラマ化されている。
ただ、物語がクライマックスや終局に近づくと登場人物をよく殺す。骨太なストーリーテリングで広げた物語の風呂敷を包む際の手法に「キャラクターのリストラ」を多用して伏線を思いっきりぶった切るためである。その様はどこぞのアニメ監督レベルとも言われる。『スケバン刑事』原作第1部および第2部の終局は、その愁眉とも言われ人気キャラを容赦なく殺してファンを奈落の底に叩き落しまくった。なんと最後には主人公の麻宮サキと作品間スターシステムを担ったキャラであった神恭一郎すらも殺す徹底ぶりを見せた。ただ、さすがに熟年期に入ると、やりすぎを意識したのか『怪盗アマリリス』では「主要キャラは絶対に殺さない!」を目標に頑張り、味方側に与したキャラクターには死者を出すことなく、なんとか達成した。(ただし敵側や別勢力のキャラクターは従来通りガシガシ死んでいる。そして、わざわざ目標にしないと人が死なないアクションストーリーを執筆することができない漫画家、とも言える)
後年には漫画原作や青年誌等での執筆も多く手がけている。
柴田昌弘は和田のアシスタント歴があり、同じくアクションものを得意とする男性少女漫画家として、しばしば並び称される。和田の作品に影響され漫画家となった竹本泉とは親交があり、画集「竹本泉☆WORLD」では対談もしている(和田と竹本の作風には全然共通点が無く、むしろ対極的であるが)。
2011年、61歳没。秋田書店「ミステリーボニータ」に連載中の『傀儡師リン』が未完のままとなった。また半ばライフワークと化していた『超少女明日香』も未完となっている。
代表作
など多数