ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

虚(銀魂)の編集履歴

2016-04-01 23:44:11 バージョン

虚(銀魂)

うつろ

漫画およびアニメ「銀魂」の登場人物。

概要



『────その羽ではもう、どこにも飛べはしない。どこにも逃げられはしない。

                 真の八咫烏の羽からは 何者も逃れられはしない』



さらば真選組篇後半にて突然姿を現した謎の男。被り笠と烏の仮面で素顔を隠していた。

天照院奈落先代首領にして、天導衆の一角。曰く「天の裁き」、信女曰く「国の命さえ攫う本物の死神(からす)」。

物静かで丁寧な口調だが、その本質は無慈悲で残忍極まりなく、目の前の命を奪うことに何の躊躇もない。


剣に秀でる沖田や信女すら反応できない剣技を持つ。また腕っ節も異常に強く、夜兎の神楽を「子兎」呼ばわりし、夜兎が本来得意とするはずの肉弾戦で完封。そればかりか素手で容易く敵の武器を受け止めて弾き飛ばしてしまう。稀に発勁のような技も使用する。

その実力は、沖田神楽、信女という作中屈指の戦闘力を持つ三人が同時に挑んでも手も足も出ないほど。

さらに、銀時に斬られた傷が瞬く間に再生する等、この世のものとは思えない"化物"染みた生態を見せつける。特にアニメ版では原作で数週間に渡って描かれた登場から素顔判明の流れが一話分にまとめられたためか、虹のような残像と共に瞬間移動する攻撃の際空気が振動するようなエフェクトが発生するなど、原作以上のやや大袈裟ともとれる演出でその異端ぶりが示されている。


銀時との斬り合いの中で仮面を叩き割られるが、その素顔は・・・・










以下、銀魂の基幹に関わる重大なネタバレにつき閲覧注意































正体



『君は 私の剣をしっているな

 だとしたらそれは恐らく ぬぐい難い 敗北の記憶

 君はしっている

 君の剣は 私には届かない』


CV:山寺宏一



あまりにも残酷な真実。


第544訓(アニメ314話)にてこの台詞と共に露わになった彼の素顔は、亡き吉田松陽と瓜二つ。銀時が虚の剣筋に無意識のうちに反応できていたのも、松陽と幾度となく重ねてきた稽古の「敗北の記憶」があったためである。銀時が一時的に戦意喪失する程の動揺を受けたことは言うまでもない。


一体虚の正体は何者なのか、その後第554訓にて信女の口から真実が明らかとなった。


虚とは、アルタナ(地球人からは龍脈と呼ばれる)という巨大なエネルギーにより不死となり、500年にわたり殺戮の日々を生き続けている男。

吉田松陽とは、奈落が天導衆に仕える時代となった徳川の治世、突然謎の失踪を遂げた虚が名前を変え、身分を隠し寺子屋で子供達に手習いを教えていた際の姿であり、血に濡れた500年の中で彼がこぼしたほんの一瞬の微笑みであった。

松陽の処刑後、奈落たちがその遺体を火葬していた最中に炎の中から蘇る。

奈落はその体を調べ上げようと試みたが、いつの間にか彼は天導衆の一角にまで上り詰めていた。


なぜ突然失踪し、身分を隠してまでして子供達に手習いを教えていたのか、その詳しいいきさつは未だ不明であるが、かつて獄中での朧との会話で、「奪うことしかしてこなかった自分でも何かを与えることができるのではと考え、自分に抗ったため」と語っている。しかし、「結局与えられたのは自分の方だった」とも話している。また、この時に牢番だった骸(信女)にも手習いを教えている。

蘇った虚は以前とは別人のように変貌しており、松陽としての人格は完全に失われてしまったようである。信女は彼を「松陽であって松陽でない者」、銀時は「あれは松陽じゃなく、松陽でさえ殺せなかった別の何かだ」、高杉は「先生の中にいた別の"なにか"」と評している。

しかし、「うずいているな、私の内にあるかつてあの男だった血肉が」と、まるで吉田松陽だった頃の記憶を読み取っているかのような発言もしている。

また、信女は「松陽を殺したのは銀時ではなくあの男」とも語っているが、これは「“松陽”という人格が虚によって殺された」という意味であると思われる。


烙陽決戦篇において、かつて死にかけていた少年期の朧にアルタナの血を注ぐことによって延命を行っていたことが語られる。

今では元老院を抹殺し春雨の力をも掌握しようとする等、宇宙で最も危険な生物と化している。後に黒い三凶星の一角である猩覚は「たった一人の男の、ただの玩具に成り下がっちまった」と語っている。

その後烙陽に集った銀時らの前に現れ、掌握した春雨総12師団の総力を挙げて銀時達、及び元老院の依頼を受け参戦していた星海坊主と共に行動する第7師団の生き残りの者たちを殲滅しようと指揮を取る。

しかし、春雨や奈落の手勢が次々と突破されていく状況を目の当たりにし、遂に自ら出向くことを決意する。


事前に、神威との確執にけじめを付けんとする星海坊主から横槍を入れぬよう忠告を受けていたのだが、当然のごとくこれを無視し親子喧嘩(兄妹喧嘩)に乱入。

その後、家族を守ろうとする彼と交戦。宇宙最強と謳われる星海坊主ですら手応えを感じられず生命の危機を感じるほどだった。

その最中、吹き飛ばされた腕が即座に再生する様子を見て、星海坊主は亡き妻の江華にもアルタナが宿っていたことを思い出す。


黒い刀身に卍型の鍔とどこかの斬魄刀と似たような形状だが、実はこの卍型は史実の吉田松陰の家紋と同じである(五瓜に卍)。

恐らくこれもまた「虚=松陽」の伏線の一つであったと考えられる。


関連タグ

銀魂 さらば真選組篇 烙陽決戦篇

吉田松陽 朧(銀魂) 星海坊主 江華

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました