概要
アメリカ国立公文書館に所蔵されている、第二次世界大戦における日本に関する資料の一つで、アメリカ合衆国の諜報機関『合衆国戦争情報局(United States Office of War Information)』の心理作戦班が、インドのアッサム州レドにおいて、戦地売春婦たちに尋問を行って作成した、日本軍による戦地での慰安所の管理体制や、慰安婦の募集方法、生活状況、日本軍人との関係についての報告書である。
この報告書は1973年に公開されたもので、日本政府も1992年・1993年の調査における史料として、アジア女性基金において公開している。
この資料について、日韓問題の根源であるいわゆる従軍慰安婦問題における、日本軍による朝鮮人への慰安婦強制や性奴隷化の証拠として挙げられることがある。
しかしその内容には、朝鮮人慰安婦は性奴隷などではなく、正規に雇用されて日本軍兵士よりも高い給料を得ていた売春婦であったことや、自由で裕福な悠々自適な生活環境であったことなどが、当時の写真共に記載されており、むしろそんな事実は存在しなかったことが裏付けられるものとなっている。
更に評論家として有名な『テキサス親父』ことトニー・マラーノ氏が、国立公文書館から取り寄せてYouTubeにおける自身の運営する動画チャンネルにて、大々的にその事実を発表したことにより、この資料は世界中に知られることとなった。
資料は現在でも、彼のサイトから閲覧することが可能となっている。
資料内容の例
朝鮮人慰安婦の境遇について、資料によるとビルマに強制連行され慰安婦にされたと主張する文玉珠氏は、1943年から45年にビルマで慰安婦として働いていたとき、売春業で貯めた26145円(現在の貨幣価値で約5000万円)を郵便貯金にしていたが、敗戦の混乱の中で通帳を紛失し、その後の調査で貯金原簿に記録が残っていて、貯金していたことが事実であったことが確認されている。
彼女の証言によれば、故郷の大邱(テグ)では1000円で小さな家が買えたらしく、貯金の他にも5000円を実家に送金していたという。
さらに1944年に米軍が調査した北ビルマのミナチ慰安所に関するレポートによると、ブローカー(仲買人)は300~1000円の前渡金を慰安婦の親に支払い、慰安婦はその債務を慰安所での収入で返済しており、慰安婦の稼ぎは月に1000~2000円ほどあったとされる。
ちなみに当時の日本陸軍の年収は二等兵が180円、大将でも6600円ほどしかない。誤解されないよう言っておくが、日本陸軍側は「年収」でこれだけであり、慰安婦は「月収」で1000~2000円も稼いでいたのである。
これは当時の貨幣価値ではとんでもない高額である
更にレポートには以下の報告が記されている。
「彼女たちの暮らしぶりはほかの場所と比べれば贅沢とも言えるほどであった」
「将兵と一緒にスポーツ行事に参加」
「ピクニック、演奏会、夕食会に出席した」
「都会では買い物に出かけることが許された」
「慰安婦は積極を断る権利を認められていた」
「負債の弁済を終えた何人かの慰安婦は朝鮮に帰ることを許された」
更にこのレポートを発表したトニー氏は、次のようにも述べている。
「『朝鮮人を不法に慰安婦にしていた』というのは敵国日本を貶めたい米軍にとって最高のネタだ。でも米軍はそんなアピールしてないだろ? 当時の米軍は『慰安婦』をプロパガンダに使おうとしたけれど叩きどころがなくてガッカリしたくらいなんだぜ」
こうした資料内容により、韓国側の言っている「強制連行」も「性奴隷」は全てが『嘘』であり、その実態はただの「高待遇」「高収入」の『売春婦』であったことが、ほぼ間違いないものと認識されるようになった。
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いわゆる従軍慰安婦