概要
JR東海の葛西敬之社長(当時)が「新しい鉄道唱歌を」と発起した事を受けて制作されたという経緯があり、同社のキャンペーンソングとして用いられた。
楽曲として
タイトルの由来は、おそらくウィリアム・スミス・クラークの「少年よ大志を抱け(Boys be ambitious)」から。
「元ネタ」通り、世界に向けて旅立つ人へ捧げる応援歌といった感じの曲で、同時に東海道新幹線の新旧基幹列車である「のぞみ」と「ひかり」を歌詞に歌い込む事で鉄道を使った旅も意識させている。
オリコンウィークリーチャート最高位1位を記録。
ジャニーズならば当たり前と思われるかもしれないが、初めてチャート1位を取ったのが2001年(デビュー7年目)という遅咲きなTOKIOにとっては、一際大きな栄光であった…
TOKIOの中でも比較的知名度は高い楽曲で、紅白歌合戦では2003年・2013年・2015年の3度披露された。
キャンペーンソングとして
JR東海は、発売日に合わせてダイヤ改正を行った。
この改正は東海道新幹線への品川駅新設と「のぞみ」の大増発等を伴う発足以来の大規模なもので、10月1日は東海道新幹線の開業記念日でもあった事から、それらの象徴として大々的なCM展開を行った。
これ以降車内放送チャイムもこの曲に切り替えたほか、当時の最新型であった700系の先頭車両の側面には「AMBITIOUS JAPAN!」の文字を大きくラッピングした。
↑こんな感じ。2005年の秋までこの状態で運行していた。チャイムは現在でも継続している。
また、歌詞中の「のぞみは、かなう」の一文も、キャッチコピーとして用いる事があった。
余談
東海道新幹線への乗り入れを行っているJR西日本は、別会社という事もあってこのキャンペーンには参加せず、「いい日旅立ち・西へ」をキャッチコピーとする独自のCM展開を行っている。
これは国鉄時代の「いい日旅立ち」をリメイクしたもので、内容も「あのころ」の回顧と「西日本」への郷土愛を前面に打ち出すという、JR東海とは対照的な方向性であった。
こちらのテーマ曲は鬼束ちひろがカバーした「いい日旅立ち」(2003年10月29日発売)。
そうした温度差は、両社の経営環境・方針の違いがそのまま表れた結果とも言え、よく比較された。
なお、西日本では車両へのラッピングは行わなかった。