概要
ゲームを遊ぶ事の楽しさよりも、ゲーム内の登場キャラクターの魅力を堪能する事に重きを置いた作品をキャラゲーと呼ぶ。
公式の呼称ではなく、ユーザー間で用いられる俗称的な表現である。
意味合いとしては二つあり、「既存のアニメや漫画のキャラクターを起用し、それをセールスポイントとしている作品」または「オリジナルキャラクターではあるが、そのキャラクターの魅力を最大限に引き立てることを目的としている作品」に大別される。
特に前者の場合は現在放送中のアニメや連載中の漫画を題材としていることから、その作品が旬であるうちにゲームを制作する必要が出てくる。その為、開発期間は非常にシビアで余裕の無いスケジュールとなる場合が多く、結果として見切り発車せざるをえなくなり、クソゲーとして世に出てしまうという分かりやすい背景もある。
また、前者後者を問わずゲームとしての面白さは二の次である場合が多く、あくまでキャラクターのルックスや仕草を見て楽しむのが前提で作られているため、そういった意味での名作・良作は少なく、良くて凡作、場合によってはクソゲーの烙印を押されるような事も少なくない。事実、ゲーム愛好家の間ではキャラゲー=クソゲーの図式が成り立っている。
その一方で、原作のファンが例えゲーム自体に興味が無くても初回限定版などの特典を目当てに購入するという側面もあることから、ゲームその物の評価があまり問題視されない一面も持っている。
とはいえ、キャラゲーの中にも実際に名作と呼ぶに相応しい作品が全く無いわけではなく、『キングダムハーツ』などのようにしっかりと開発のスケジュールが取られている(と思われる)ものはゲームとしても十分に楽しめる良い例といえよう。