フィクションに登場するアイテムの一種。何らかの人物などを真似(コピーしてそっくりになる、あるいはそっくりに作られたロボットにこの名が付けられることが多い。『パーマン』のものが有名だが、『ロックマン』などにも登場する(→コピーロボット(ロックマン)。
パーマンのコピーロボット
藤子・F・不二雄の漫画『パーマン』に出てくるアイテム・キャラクター。
パーマン達が活動する間、留守のアリバイとして身代わりに使う。
動かない人形だが、その鼻を押すことで押した人間や動物そっくりの複製になり、記憶も引き継がれる。またコピーロボットの記憶は、元に戻る前に本人と額をくっつけることで本人に引き継ぐことが可能。ロボットはそれぞれ基本の記憶と自我を持っており、時折主人に逆らうこともある。
もう一度鼻を押すと元に戻る。原作漫画では黒(三重晴三が「鼻に墨が付いている」と勘違いしたシーンがある、またコピーと勘違いをさせるために意図的に鼻にススを塗りつける描写が複数ある)、2作目のアニメでは赤色で表示。新原作では色の区別を付けなくなったため、3作目のアニメ『Pa Pa Pa ザ・ムービー』シリーズ(大山ドラの最終盤にアニメ映画化されてたアレ)では色の区別がなくなった。
鼻の押し方はなんでもよく、足で蹴っ飛ばしても棒で突いても突いた人の形になる。逆に転んで鼻を打ったりすると元通りになるため、しょっちゅう人形に戻っている(怪盗千面相に2回殴られて、ミツ夫→コピーロボット→千面相と変化したこともある)。こんな杜撰な管理体制でよく正体がばれなかったものだ。
コピーロボットは服はおろか対象の手にした物までコピーする(例えば林檎を持っている人が鼻を押すとコピーロボットの手にも林檎が現れる)が、パーマンセットをコピーした場合の効果のみ異なる二種類のエピソードが描かれている。
・旧作:コピーのセットにパワーが移ってしまい、オリジナルのセットは大幅に弱体化する(歩いたほうがマシなレベルまで遅くなるとはいえ飛行能力自体は使える)。コピーが人形に戻るとオリジナルのセットにパワーが戻る。
・新作:見た目のみのコピーとなりパワーは発揮されない。
新作において「ダブルノーズスイッチ」なる第5のパーマンセットが登場している。これはコピーロボットの鼻先に取り付けることで一度の接触で相手をコピーすることが出来るというアイテム。アニメ後期では原作と異なり鼻にカバーを被せるスタイルで、速度も瞬時である。
また新作にて追加された「パーマン休暇」の設定に合わせ電子ロックを施すことで偶発的なコピーを防げることが発覚している。
旧作では須羽ミツ夫と同じくらいのサイズだったが、新作では改良され、小脇に抱えられるほどまで小型化された。
ドラえもんのコピーロボット
ドラえもんのひみつ道具として度々登場する。「パーマンが使ってるやつだね」というセリフがあるが、これは「漫画作品としてのパーマン」なのか「実在する人物としてのパーマン」なのか不明。
前者の場合パーマンという漫画に登場するアイテムを模して作られたと解釈できる。
ドラえもんには星野スミレが登場しており、須羽ミツ夫の存在も示唆されているため後者と解釈することもできる。ただしそうなった場合のび太がパーマンのひみつの一端を握っていることになってしまう。
ひみつ道具博物館にはイケメンコピーロボットなるバリエーションが登場する。
同様の効果を持つ道具
ヒトマネロボット:マネキンのような姿。「○○になれ」と言えばその通りに変身する。
変身ロボット:こちらはキツネそっくり。尻尾を引っ張ると元に戻る。
関連項目
他作品に登場するコピーロボットや似た物
バケルくん:似たような道具が幾つかある