機体説明
地球連邦軍の先行試作量産型モビルスーツ。先行量産型ジムの陸戦仕様。
ガンダムの実働データが入手できる以前に開発された機体で、地球連邦軍におけるMSの量産化計画では最初期に開発された。
量産ラインは陸戦型ガンダムのものを流用しており、外見も似ている。このため、後にガンダムの稼働データが入手できてから開発・量産されたジムとは、名前は同じとはいえ仕様が大きく異なっている。
ある程度限定された環境での運用しかできなかったため、最前線とは言い難い東南アジア戦線において主に投入されたが、戦争終盤においてはオデッサ作戦などにおいても投入された。
陸戦型ガンダムとの差異は、問題があった胸部バルカン砲/マルチランチャーのオミット、バックパックがウェポンラックのない通常型になっている事(陸戦型ガンダムと同じバックパックを装備した機体も存在し、ゲームではウェポンラック仕様と呼ばれる事も)など。携行武装は陸戦型ガンダムと同じ物が全て使用できるが、ビームライフルだけは劇中で使用しているにも関わらずゲーム作品では使用できないと設定されている事が多い。
資料によってはジェネレーターが低出力な物に変更された、あるいはビームサーベルのみにジェネレーターの使用を限定されていると記載されている。
装甲材はガンダムと同じルナチタニウム合金を採用し、地上用にチューンされた仕様も相まって東南アジア戦線やオデッサ作戦などに投入され、高い戦果を挙げる。
しかし、装甲の高いコストが生産性を低くし、後の正式量産機であるジムでは装甲をチタン系合金へ変更する事になる。
陸戦型ガンダムとは生産ラインや設計を共有しているという事もあって装備規格に互換性があり、また陸戦型ガンダムとは違い連邦軍初の本格的に量産された機体という事もあり予備パーツも豊富に存在した。その為、専用パーツのストックの少ない陸戦型ガンダムに部品を提供することもあった。
代表的なものとして、カレン・ジョシュワ搭乗の陸戦型ガンダムがアッガイとの戦闘で頭部を破壊されて以降、代わりに陸戦型ジムのそれを取り付けた例が挙げられている。
なお、本機は「ジム陸戦型」とも呼称されるが、RGM-79F陸戦用ジムとは別種の機体である。
バリエーション
ジム・スナイパー
陸戦型ジムのスナイパー仕様。
詳細はジム・スナイパーを参照。
宇宙戦仕様
空間戦闘用にチューンされているEタイプと呼ばれる機種。
詳細は先行量産型ジムを参照。
ブルーディスティニー0号機
陸戦型ジムをベースにしたEXAMシステム稼働試験機。
詳細はブルーディスティニーを参照。
立体物
08小隊シリーズのHG「陸戦型ジム」として単品で販売(武装はマシンガン、ビームサーベル、ロケットランチャー、ミサイルランチャー)、のちに成形色変更&パーツ追加仕様のGMスナイパーが販売された。
長い年月を経て、HGUC-REVIVEシリーズにラインナップ。(武装はマシンガン、ビームサーベル、ロケットランチャー、ネットガンが付属)
プレミアムバンダイにて、GMスナイパーが販売 ※現在、予約受付終了
ゲーム出演
地球連邦軍のMSとしては早期に開発されたことから外伝作品など多くのゲームに参戦している。
ストーリーなどでは初期機体として登場することも多い。
連邦vsジオンDX〜ガンダムvsZガンダム間のVSシリーズにも陸戦型ガンダムと共にゲスト出演した。
ガンダムオンライン
最初は低コストの支援カテゴリの機体として登場。初期機体のジム・トレーナーと比較するとミサイルランチャーを持つことで前線支援を担えるようになっているが、装備するとその分支援機固有の兵装は持てなくなってしまう。
のちに強襲装備とスレイヴ・レイス隊仕様(強襲)のバリエーションが登場。前者はミサイルランチャーや180mmキャノン、後者は二刀流サーベルを持つのが特徴。
バトルオペレーション
低コストの汎用機として登場。射撃補正が優れているが反面格闘を補助するスキル「高性能バランサー」を保有せず、格闘戦は苦手。
基本的にはロケットランチャーとハンドグレネードでダメージを出していく機体となる。
支援機としてWR装備の機体も登場。こちらはスキルや機体性能では陸戦型ガンダムのWRの低コスト互換機となるが、火力だけは同等かそれ以上のものを持つ。
続編のバトルオペレーション2ではコスト150から汎用機として登場。
高性能バランサーが付与されてバズ格のコンボがやりやすくなったので前線での運用も可能になった。
実装当初からはルナ・チタニウムの使用を無視したような低耐久力とスピードの遅さがネックだったが、調整によりHPと対実弾補正、スピードが向上。加えて「強化タックル」のスキルが追加され、元よりタックル火力増加の効果を持つシールドと合わせて高いタックル火力を持つようになった。