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ピロクテーテースの編集履歴

2020-01-26 23:41:30 バージョン

ピロクテーテース

ぴろくてーてーす

ピロクテーテースとはギリシャ神話に登場する英雄。

概要

ギリシャ神話に登場する英雄。ヘラクレスの友人で、かつて彼の火葬に名乗りを上げたポイアスの息子で、自らもヘラクレスとは友達以上の関係である。


ギリシャ神話でもトップクラスの弓の名手としても知られ、トロイア戦争以前にはアルゴナウタイにも参加した。(時系列的にはヘラクレスが死亡する前なので、ヘラクレスの弓は持っていないと思われる。)


ギリシャ一の美女ヘレネーに求婚していた時期があった為、トロイア戦争に参加を命じられたが、ある時、毒蛇に噛まれてしまう。毒は中々治らず、それどころか悪臭が激しすぎて戦争に向かうどころではなかった。

これは士気に関わると見たオデュッセウスは一旦、彼をレムノス島に10年間置き去りにする事にした。


彼の持つヘラクレスの弓無くしてはギリシャ軍に勝ち目なしと予言を賜ったギリシャ軍はピロクテーテースを連れ戻しにレムノス島へ向かうと、ピロクテーテースは酷くやつれた姿で激昂したが、程なくしてオデュッセウスの命でやって来たネオプトレモスとも打ち解けた。しかし、それでも彼が戦線復帰を断固拒否するので、ネオプトレモスはヘラクレスの弓を取り上げる事にした。

ネオプトレモスは計略のためと言えど友情を踏みにじった事に罪悪感を覚え、周囲の反対を押し切り、弓を返却。

この行為に感動した彼は神となったヘラクレスの後押しもあり、本格的に戦線復帰を果たすのだった。


まず、彼は解毒の為にアスクレピオス神の息子であるポダレイリアスの下に赴き、治療を施される。

解毒された後の彼の戦果は目覚ましいもので、ヘラクレスの鎧を装着して、トロイアの王子パリスを射抜き、トロイの木馬に乗り込んでトロイアの陥落にも貢献したという。


晩年は現在のイタリア南部に流れ着いて数々の都市を建立した事で人々からの尊敬を集めた。


トロイア戦争の高名な英雄というのは大抵悲劇的な最期を迎えるものだが、彼はハッピーエンドを迎えた数少ない例であると言える。


余談

一説によれば、彼は毒蛇に噛まれたのではなく、ヒュドラの毒を塗ってあったヘラクレスの矢をうっかり落としてしまったという説も存在する。ケイローンヘラクレスは不死身であるが故に永遠に苦しみ、ケンタウロスなら一発で死んでしまうほどの毒を10年間も耐え続けている辺り、かなりのチートである。

また、ケイローンも医学の神としての側面があるが、彼でさえも解毒できなかったヒュドラの毒を解毒できるようになったアスクレピオス一族の医療技術も目を見張るものがある。





関連タグ

ギリシャ神話 イリアス オデュッセイア

トロイア戦争 オデュッセウス ヘラクレス

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