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CV:上田麗奈


概要

わんだふるぷりきゅあ!』の登場キャラクター。アニマルタウンに最近引っ越してきた中学2年生の女の子。白猫猫屋敷ユキを飼っている。


母のすみれが、新しくアニマルタウンにコスメショップ『Pretty Holic』を開店し、その2階が自宅。


序盤から暫く一般人として登場していたが、謎の美少女(後述)との出会いを境にプリキュアガルガルの事件に関わるようになる。


性格

予想していた猫屋敷まゆと実際の猫屋敷まゆクールなネコキャラ(予想)

一人称は「わたし」。クールで大人びた外見に反して、かなり人見知りが激しく小心者なところがあり、引っ越してきた住人に興味を示す犬飼いろはと視線が合いそうになっただけで、驚いて隠れてしまう程。

また、考え過ぎな面もあり、考え過ぎて1人で悶々とし出す一面もある。

その性格から、飼い猫のはずのユキにどこか保護者のような態度で接されている。

第4話の回想では、転校前は友達もほとんどいなかったようで、「ユキさえいればいい」と、友達作りを諦めてしまっている節が見られた。


実家がコスメショップだけあって、メイクが得意。

裁縫も大変上手であり、いろはに手製のハーネスを贈った所、高評価を得ている。


ユキには溺愛レベルの愛情を注いでおり、ユキの話題になると普段の臆病な態度から打って変わって饒舌に熱弁する。キービジュアルでは夢中でユキの写真を撮る姿が描かれている。

大ピンチ猫屋敷☆まゆちゃん史上最大の危機!

頻繁にユキの匂いを嗅いでおり、パニックに陥りそうになると毛並みに顔を埋めて精神を安定させるクセがある。

すぅーっとひらめいた!

ユキの方はしっかり嫌がっており、度を越すと逃げられることもある。スキンシップが過剰なためかしょっちゅうユキに引っ掻かれており、両腕両脚は傷だらけだが懲りる気配はない。

ひっかかれることもよくあるし・・・

第6話では、父の貴行とテレビ電話を通じて会話する描写があり、離れて暮らしているが親子仲は良好。


容姿

猫屋敷さんち見守り まゆちゃん

焦げ茶の髪を向かって左にサイドテールに纏めており、ターコイズ色のシュシュで留めている。瞳の色は赤銅色

身長はかなり高く、と同程度。


私服はシアン色のカーディガンに黄色いシャツ、3段階に分かれたフリル付きの緑色のロングスカート。足元はピンクのソックスとリボンが付いた茶色のサンダル。


腕や足にはユキに引っ掻かれた無数の傷痕が有るが、それでもユキの事を大切に思っている。


家族構成

猫屋敷家も参照


父:猫屋敷貴行

母:猫屋敷すみれ

ペット:猫屋敷ユキ


実家は前述通り『Pretty Holic』。小泉学園から引っ越してきた。


各話エピソード

本編

■第1話

  • 『Pretty Holic』の2階でまゆは新生活に胸を膨らませていた。愛猫ユキの頭を撫でながら、「この町、動物がたくさんいるから『アニマルタウン』って呼ばれてるんだって。ユキ、いっぱい友達出来るといいね」と語り掛けるが、『そう言うまゆは?』とでも言いたげなユキを見て、「わたし?もちろん、わたしも頑張って友達いっぱい作るよ!」と握り拳で決意表明。
  • しかしユキが疑わしそうな表情をするので、「あっ、何その顔~」と否定しようとしたところで、窓の外を子犬を連れた女の子が通りかかる。ユキを見つけた子犬が吠え、女の子もこちらを見上げるが、視線が合いそうになったまゆは、「うわあ!」という悲鳴と共に窓枠の下に隠れてしまう。

今週の猫屋敷さん

  • ガタガタ震えている間に、女の子はユキに向かって「可愛い猫ちゃん発見!初めまして!わたし、犬飼いろは!この子はこむぎ!よろしくね!」と挨拶して去って行った。その後ろ姿を恐る恐る見送り、ほっと一息ついたところで、ユキから『何やってんの!?』とばかりに猫パンチでツッコミを入れられる。
  • 呆れ果てたようなユキに、「うぅ…べ…別に逃げてないからね!急にこっち見るからびっくりしただけで…」と精一杯の言い訳。でもその子の事は気になり、「あの子…ユキに向かって自己紹介してたね…変わった子…」と呟いていた。

わんぷりワンドロ 1話その2


■第2話

  • フレンドリィ動物病院&サロンで青いリボンを手に取り「わぁ…可愛い……ユキに似合うかも……」とうっとり。
  • いろはの父に何を飼っているのかと訊ねられると、頬を染めながらも饒舌になり、「猫です。ユキって言うんですけど、真っ白な毛並みはツヤツヤのサラサラで、起きてる時も寝てる時もすごく可愛くって、どんなリボンやアクセサリーでも似合うから、いろんなのを付けてあげたくなっちゃうんです」とユキの可愛さを捲し立てるように語り出す。
  • そこに兎山悟が店内に入って来たことで、人見知りモード発動。アクセサリーを見るふりをして背を向ける。続いていろはが現れても見るふりを続けていたが、後で二人の様子を壁から覗き込み「あの子、ここの家の子なんだ……」とつぶやく。

■第4話

  • 朝、甘えるユキに鼻を舐められて目を覚まし、「ユキ、おはよう。今日も可愛い、気持ちいい、最高……♡」と頬ずりする。まゆの至福のひと時だった。
  • 母のすみれは、念願だった自分の店『Pretty Holic』がいよいよオープンとあって上機嫌。客が来るかどうか不安がるまゆに、すみれは「まゆが作ったチラシをたくさん配ったし、これ見て来てくれる人たくさんいると思うわ」と太鼓判を押すが、まゆは「知り合いが1人もいない町でいきなりお店開くって、ママってチャレンジャー過ぎ!わたしはママのセンス大好きだけど、この町の人達が気に入るかわからないし…。お客さん1人も来なかったらどうしよ~…」と、どんどんネガティブモードに入り込み涙目。

まゆちゃん

  • そこでユキを抱き上げ、「はぁ、ふわふわ~、いい匂い~、ユキの匂いって落ち着く~♪」と、思いっきりユキの匂いを吸って心を落ち着かせる。そんな小心者で不安定なご主人様に、ユキも困ったようなため息をついた。

落ち着く匂いふわふわっ いいにおい~ ゆきのにおいって落ち着く~♪

  • 開店時間になり、「お客さん、来てくれるかな?」と不安げにキョロキョロしていると、轟音にも等しい足音を響かせ土煙を上げつつ爆走してくる小犬連れの女の子の姿が。一番乗りを目指して来たというその女の子は犬飼いろはと名乗り、まゆがデザインしたチラシを見てやって来たらしく、いきなり「まゆちゃん、よろしくね!」と『ちゃん』付けで挨拶し、ユキの事も知っているなど、かなりぐいぐい迫ってきた。
  • いろはが連れている犬のこむぎは店内に入れられないと言うことで、一旦犬を置いてくると去っていったいろはは、しばらくすると女の子をもう一人連れてやってきた。彼女の名前も「こむぎ」だったのでまゆは少し混乱してしまうが、いろはが適当に誤魔化す。
  • いろはにメイクを指導することになり、「他人にメイクするのなんて初めて。ちゃんとできるかな…落ち着いて、怖くない、怖くない」と大いに緊張し、固い表情で「い、いろはちゃんは、どんなメイクがいい?」と訊ねた後は、メイクに集中しすぎて会話が続かず無言状態に。幸いいろはは、「メークも凄いけど集中力も凄いね。ずっと一言も喋らずにやってたよ」と好意的に受け取ってくれた。

猫屋敷まゆ

  • こむぎにアイカラーを勧めるも、「目の周りをコレで」という伝え方がマズかったのか、こむぎはパンダメイクになってしまった。その姿がおかしくて頬を緩める。
  • 別れ際にいろはは「まゆちゃんまたね!また来るし、学校でも会えるね!」と言ってくれたが、まゆは「学校…」と呟くと俯いてしまう。いろはに怪訝そうな顔をされるも、「うん…またね」と精一杯の笑顔で見送った。
  • 部屋に戻ると緊張から解放され、「はぁ…疲れた…けどちょっと楽しかったかも。いろはちゃん、もしかして友達になってくれるかな…」と呟く。だが脳裏をよぎったのは、前の学校で休み時間に誰とも話す事無く、一人淋しく本を読む自分の姿だった。やっぱり怖い。どうしても前向きになれない。「わたしにはユキがいるし…」自分自身に言い訳するかのように零しながら、まゆはベッドに横たわり、いつしか眠り込んでいた。

猫屋敷の

  • ふと、「おーい、まゆちゃーん!」と自分を呼ぶ声で目を覚ます。いろはだった。出迎えると、彼女は「サプライズプレゼント!これあげる!」とお散歩バッグを差し出した。しかもいろはとお揃いの品だという。困惑して「どうしてわたしに…?」と尋ねるが、いろはは「まゆちゃん、ユキちゃん、アニマルタウンへようこそ!これからよろしくねって事で!」と笑顔を見せた。
  • 家路につくいろはの背中を見送り、まゆはバッグを愛おしげに抱き締めた。何かが変わりそうな気がする…。

■第5話

  • 「いろはちゃんがくれたこのバック、お揃いなんだって~!お友達になれるかな~」と目を輝かせてユキにお散歩バッグを見せつけうっとり。

ハイテンション☆猫屋敷さん!

  • それからハッとなって「そうだ、お返ししなきゃ!お散歩バッグを貰ったからお散歩グッズでお返しした方がいいのかな……おやつだと好き嫌いがあるし……」と迷った末にユキに抱きついて「助けてぇ~!」と懇願。
  • ユキの匂いをかいで凄まじい勢いで顔を埋めながら抱き上げる。その効果があったのか、机に向かって一心に何かを書き始めるのだった。

■第6話

  • 裁縫に集中しすぎて母親が部屋に来ても気づかない。そこでユキが机に飛び降りてくると「ユキ、なぁに遊びたいの?」と声をかけたところでママがパパから連絡が来たと伝えられパパから!?」と物凄く嬉しそうな笑顔を見せる。パパとリモートで会話をしているとママが「もういろはちゃんって友達が出来たのよ。ね?」と水を向けてきたので赤面しながら「ま、まだ友達ってわけじゃ……」とやんわり否定。親子の会話を眺めていたユキは安心したかのようにため息をつくのだった。

■第7話

  • こむぎ用に作った服を母親に見せて絶賛されたことから、いろはの家に向かうことに。
  • ユキを連れて行こうとするも彼女は「ひとりで行け」と言わんばかりに尻尾で方角を示す。
  • いろはの家に着くもこむぎと喧嘩して落ち込んでいる様子を見て激しく動揺。
  • (いろはちゃん…元気がない。なんか悩んでるみたい。励まさないと……でも何言えばいいの!?)考え過ぎて何も思い付かず手で頭を抱えて煩悶。そのときに傷だらけの腕をいろはに見られたことから「ユキちゃんに引っ掻かれたの?」と指摘されると「足も傷だらけだよ。引っ掻かれる事もよくあるし、言う事聞いてくれない事もたくさんあるよ。思う通りになんて全然ならないけど…でも、大好きだから。痛い事されてもわがままされても可愛いんだよね」と語り、いろはを深く納得させる。ハーネスを渡すことができ、大喜びしたいろはにハグをされて慌てたが、最後は軽くバイバイした。

思春期女子を殺しに来る無自覚同級生の図


■第8話

  • 私立湾岸第二中学校編入当日の朝、部屋で歩き回りながら自己紹介の練習をしている間に(もしイキナリ失敗しちゃったら……みんなに嫌われちゃったら……)と不安と緊張がエスカレートしていき、いつものようにユキに頬ずりと猫吸いをする。愛猫の匂いをたっぷり吸いこんで落ち着きを取り戻しユキに礼を言う。「ありがとう、ユキ。新学期の1日目、頑張ってくるね」

ドキドキ新学期

  • 登校して自己紹介の時を待つ間も練習していたが、先生に呼ばれいよいよ教室へ。ところがガチガチに緊張していたせいで内容をすっかり忘れてしまい……
  • (あれ、なんて言うんだっけ?『はじめまして、猫屋敷まゆです』だった。集中!最初さえ上手く言えたら……『はじめまして猫屋敷まゆです。』猫屋敷……あっ、馬場? ネコババ!?えっ、違う違う何言ってるの……!?)黒板に書かれていた担任の名前が目に入ったせいで大いに混乱した末に、「はじめまして!猫馬場敷まゆです!」と盛大に事故ってしまう。

まゆちゃん3連発

  • (間違えたーーーーッ!!!)赤面し「終わった…」と絶望しかけるも、いろはのフォローで平常心を取り戻したところでユキの話題を振られ「ユキっていう名前で雪みたいに真っ白い猫なんです。白いのはとっても綺麗好きだからで、爪とぎとかグルーミングが上手なんです。お風呂は苦手で嫌がるけど、ふてくされた顔もすっごく可愛くて…」とユキの語り全開モードに突入。
  • (また間違えたーーーーッッ!!!!)更に赤面してしまうが、内容が大いに受けたことと再度のいろはのフォローによりクラスに溶け込むことができた。席はいろはの右隣となった。
    わんぷり8話
  • (ど…どうしよ~!ちゃんとお話したいのに~!)休み時間に、まゆに興味を持った大熊蟹江たちクラスメートからの質問責めに遭い、汗をかきながら困惑の表情を浮かべた。
  • 放課後、いろはから学校を案内され、悟と出会う。以前にも悟とすれ違った事があったが、ここで漸く悟にも挨拶できた。悟はヘルマンリクガメの健康チェックをしており、リクガメに餌をあげるのをすすめられ、いろはと餌やり。リクガメがパクパクと餌を食べる姿にとても嬉しそう。
  • 帰宅し、ユキにスリスリしながら嬉しそうに自己紹介があんなに練習したのにうまくいかなかったと語ったあと、ベッドに寝転がってからいろはが助けてくれたこと、動物のエサやりの手伝いをしたことを報告し「学校楽しかった」と告げる。その言葉にユキは窓辺にスタスタと歩いていく。カーテンを開けると美しい夕日が。その景色に感動しながら言った。「ユキ。学校、明日も楽しみだよ」

明日も学校、たのしみだよ・・・・。

■第9話

  • こむぎが転校してきたことに「こむぎちゃんも転校してきたんだ」と喜ぶ。
  • こむぎの自己紹介では終始笑顔で、授業中にこむぎが落とした消しゴムを拾ってわんわんポーズで頬を赤らめてときめいた表情を見せたり、ピアノに乗るこむぎを見て考え込んだ仕草も。
  • たまたまトイレから出てきたところに犬に戻ったこむぎを抱いたいろはに遭遇。こむぎの耳を見て「やっぱり犬のこむぎちゃん!お家からついてきちゃったの?」とたずねるが、人間に化けていたことまでは気づかず。今回の出番はここまで。

わんぷりワンドロ 9話


■第10話

  • 『Pretty Holic』は今日も千客万来で、開店前の不安が杞憂だった事にほっとするまゆ。さらにすみれから「新しいアイテムを作りたいから、何か素敵なアイデアがあったらお願い」と頼まれて胸をときめかせる。早速ユキに「お店の新アイテム、わたしがデザインしていいんだって~!」とダイブして抱き着こうとし、嫌な顔をしたユキにかわされるが、それでも抱き締めて「えへへへ~…どうしよう~♪どうしよう~…」とニヤニヤしながら、『やれやれ…』と言いたげなユキに頬ずり。
  • 授業もそっちのけでノートにデザインを描き連ね、馬場園先生に指名されても全然気づかない。いろはに声を掛けられてようやく我に返り、大慌てしたところで、後ろの席のこむぎに「わぁ~、何描いてるの!?」と、授業も余所にデッサンしていたのを暴露されてしまい、二人まとめて先生に叱られる羽目に。
  • 騒いだ事をこむぎといろはに謝罪されたので、「うちのお店にわたしの考えたアイテムを置いてもらえるかもしれなくて、そしたらアイデアが止まらなくて…」と事情を説明。いろはやクラスメイトにも「全部可愛い」と絶賛され、早速すみれにデザイン画を見せたところ、「まゆのイチオシはどれ?全部作りたいけどそうもいかないでしょ。せっかくならまゆの気持ちが一番こもっているものがいいな。それを使ってくれる人の最高の笑顔が浮かぶような…」と問われる。
  • デザインは量産したものの、改めてそう言われると悩んでしまい、考え込む。いつものように「ユキはどれがいいと思う?」と頼ろうとするが、ユキの反応も相変わらず素っ気ない。「だよね~…。でもそんなつれないところも可愛い♡」
  • 一から考え直す事にしたがなかなか浮かばず、気分転換に散歩していると、いろはと悟に出会う。泥まみれになったこむぎをいろはが洗っている姿を見て、「懐かしいな…」と呟いたまゆは、ユキと出会った時の事をいろは達に語り出した。
  • 小学4年の冬休み、まゆは父・貴行の撮影の仕事に同行して山間の村を訪れていた。貴行が無人の古民家の写真を撮っていた時、周囲を散策していたまゆは、薄汚れた1匹の白猫を見つける。降りしきる雪を淋しげに仰ぐ姿が、まゆにはとても綺麗に見えた。しかしまゆの存在に気付いた白猫は、古民家の床下に隠れてしまった。
  • 貴行に「あの子は首輪もしていない野良猫。勝手に触ってはいけない」と制止され、その場は諦めたが、どうしても気になる。宿泊先の村の人曰く、いつの間にかそこに棲みついていて、親兄弟の姿も見かけないし、どこかから来た人に捨てられたのか人間嫌いなのだという。
  • 翌朝床下を覗いてみると姿は見えなかったが、「ニャ?」と鳴き声がして、振り向くと白猫がいた。「今のあなたの声?とても…とっても綺麗な声ね」近づいてゆくと、白猫は不審げな顔をする。「あっ、大丈夫。わたし触らないよ!」警戒心を解こうとしたが、白猫は興味なさげにまた床下に潜っていった。

思い出

  • それでもやっぱり気になるまゆは、毎日白猫の様子を見に行った。大粒の雪を手袋に取って、「わぁ…見て~、わたしこんな大きな雪初めて。レースみたいで綺麗だね~…って。猫ちゃんの方が知ってるか、えへへ」と話し掛けると、ようやく白猫がまゆに近づいて来た。そこでまゆは手袋を外し、後ずさりしながら「ほら、見える?」と言うと、手袋の上に降ってきた雪の粒が乗った。空から降るいつもの雪が、近くで見るとこのような形をしているのだと知り、白猫は「ニャー」と一声鳴いた。何を思っていたかはわからないが、まゆは白猫と心が一歩近づけたような気がした。
  • 「これ猫ちゃんにあげるね」と母が編んでくれた帽子をプレゼントするなどし、交流を続けたが、父の仕事が終わり、明日は村を去る日となった。まゆは「今日はね、お別れに来たんだ。わたし明日、パパとお家に帰るの。もっといろんな事お話したかったな…うちの家族の事とか、わたしの住んでる街の事とか…」と語り掛けるが、白猫はその途中で背を向けて床下に戻ってしまった。やはり言葉が通じないのでは致し方ない。「じゃあね。ずっと元気でね」と言い残してまゆは立ち去った。
  • 翌日、お世話になった村人に礼を言って車に乗ろうとした時、鳴き声がしてふりむくと、まゆがプレゼントした帽子を咥えた白猫の姿があった。帽子を返しに来たのだ。「お別れに来てくれたの?わたしを呼びに来たの?」と尋ねるまゆに応える白猫の声も淋しげだった。
  • 「ごめんね、うれしいけど無理なの」と一度は背を向けたまゆだったが、涙が溢れてきた。「わたしだって…わたしだって一緒にいたいよ!触れなくても、ツンってされても…一緒にいられたの、楽しかったの。うれしかったの!あのままずっと一緒に…一緒にいてくれるだけで…」止まらぬ涙を拭うまゆに、白猫も一際はっきり「ニャア」と鳴きながら歩み寄ってきた。まるで『行かないで、わたしの気持ちも同じよ』と言わんばかりに。「猫ちゃん!」たまらずまゆは白猫に駆け寄り、連れ帰る事にした。

ユキ

  • 「生き物を飼うっていうのは簡単じゃない」「これからずっとお世話するのよ」と心配する両親を、「うん、絶対する!」と固く決意したまゆは、白猫を綺麗に洗った。村での薄汚れた姿とは見違えるような純白の毛並だったとわかり、「そうだ、あなたは今日から『ユキ』!雪の日に出会った雪色の『ユキ』!どうかな?」と命名。新たな家族の一員として迎えられ、ユキも嬉しそうな鳴き声を上げる。手作りのチャームも気に入ってくれて、かくしてまゆとユキの絆は育まれたのだった。

わんだふるぷりきゅあ! 第10話あなたは今日からユキ

  • 話を聞き終わり、「わたしも見たかったな、ユキちゃんの笑顔」といろはが言うのを聞いたまゆは、「これだ!」と閃いた。いろはに礼を言って急ぎ帰宅すると、「待っててね、ユキ」とユキに一声かけてから、一心不乱に新たなデザインを描き直し始めた。その間、『Pretty Holic』の外の道路では、プリキュアとアライグマのガルガルが大乱闘を繰り広げていたが、集中モードのまゆは全然気付かず仕舞い。

猫屋敷は気がつかない!

  • 「出来た…!見て、ユキ!どう?」完成したイラストを見せると、ユキは満足げに鳴いた。それはユキをイメージした猫型のチャームだった。お客にも大好評で、「みんなとっても喜んでくれてる。でも一番喜んでるのはきっとユキね」とのすみれの言葉にまゆは微笑み、近づいてきたユキを愛おしげに抱き上げた。「だって、ユキの笑顔を一番見たかったんだもの」

■第11話

  • クラスメイト達が見晴山の謎の巨大生物の噂話をしており、いろはや悟が調べに行くというのを横で聞いていた。家に帰ってユキにその話をしながら、最初は「いいなぁ、わたしも見てみたいなぁ」と未知の動物を想像してうっとりしていたが、「あ、でも…!凶暴だったらどうしよう…いろはちゃん達大丈夫かなあ!!?」と考え過ぎてぐるぐる目に。ユキの鳴き声で我に返り、気分転換も兼ねて買い物に出かける。

わんぷりワンドロ 11話

  • ユキのミルクを買い込み、帰宅する途中も見晴山を眺めつつ、「大丈夫かな、いろはちゃん達…」とまだ心配が収まらない。その時、公園の鏡石が一瞬輝いた。まゆが妙な気配を感じてふり向いた時には輝きは消えていたが、代わりに一人の美少女が現われる。
  • 「綺麗な子…」と見とれると、美少女はまゆに近づいてきて「山に…山には行かないで。これ以上関わっては駄目」と謎の警告を与え、すぐさま踵を返した。そしてまゆが「待って!どういう事!?」と尋ねた時には、美少女の姿は煙のように掻き消えていた。「あの子、誰なんだろう…」

これ以上かかわってはダメ

  • 戻ると、ユキが『Pretty Holic』の店先のプランタースタンドで昼寝していたので、「あのね、さっき不思議な子に話し掛けられたの。全然知らない子なのに、わたしの事知ってるみたいで…本当に誰なんだろう?」と報告。気になって悩むまゆを横目に、ユキは素知らぬ顔で毛繕いしていた……。

あのね さっき 不思議な子に話しかけられたの・・


■第12話

  • 年代物のミシンで、ユキ用の服を作るまゆ。良い出来で微笑んでいたが、没頭していた為いつの間にか夕方になっており、ユキにおやつをあげるのも忘れていた。しかし振り向いてみるとベッドの上にユキの姿はなく、定位置である店先のお昼寝台にもいない。青ざめながら家中を探しても見つからず、体が震え始めた時、鳴き声が聞こえた。いつの間にかユキはベッドの上に戻っていたのだ。「今までどこにいたの?」と思い切りユキの匂いを吸って一安心。

わんプリ!ココロのビタミン

  • その夜、無意識に枕元を手探りし、いつも横で寝ているユキを触ろうとしたが、またもユキの姿が消えている。そんな事が繰り返され、すっかり落ち込んで教室でため息をついていると、いろはとこむぎが声を掛けてきた。「困っているなら力になりたい」といういろはに勇気づけられ、最近ユキが時々いなくなっているような気がすると打ち明ける。気付くとどこにもいないのに、探しているといつの間にか部屋の中に戻っており、確信が持てない為、まゆの悩みと不安は尽きなかった。
  • いろはは悟に相談し、「猫は凄く狭い所も通れるし、ドアや窓を開けられる子もいる。猫屋敷さんは引っ越してきたばかりだから、まだ知らない隙間があるのかも」とのアドバイスを受けて、「もしユキがいなくなっちゃったらどうしようって…」と不安に怯えるまゆに、ユキが本当にいなくなっているか確認する事を提案。「明日はまゆちゃん家に集合」と言われ、感謝しつつ表情が明るくなるが、「うん?あれ?それってつまり…」はい、『友達が家に来る』という事です。報告するとすみれも大喜びで、おやつの準備を考える等、まゆ以上にテンションが上がっている。まゆも緊張でその夜はろくに眠れず仕舞。
  • いろはと犬の方のこむぎが来訪。「こむぎちゃんは一緒じゃないの?」と尋ねると、いろはは妙に焦りながら、「え~っと、こむぎは後から来るって!」と説明するので、とりあえず招き入れる。部屋の様子や、裁縫の数々をいろはが絶賛するので、照れつつもまゆは嬉しい。だがその様子を、窓際のユキは不機嫌そうな顔で眺めていた。

わんぷりワンドロ 12話

  • いろははフクロウ型の監視カメラも用意してくれた。あれこれ気を遣ってくれるいろはに申し訳なく、「せっかくのお休みなのに、ユキの事で手伝わせちゃって」と詫びると、いろはは「そんな謝る事じゃないよ。友達でしょ?」と応えてくれた。
  • 「えっ…友達…!」まゆにとっては今まで縁のなかった『友達』という甘美な響き。思わず頬を染めてうっとりするも、気取られないように、「あっ、そう!友達!…友達」と取り繕った。しかし内心の喜びは隠し切れない。自分にも『友達』ができたのだ。そんなまゆといろはの様子を、相変わらず不機嫌そうに眺めていたユキは、いろはが声を掛けてもそっぽを向いて行ってしまった。

友達

  • するといろはが突然そわそわし始め、「カメラが1台じゃ足りないよね、家に帰ってお父さんにもっと借りて来るよ」と言って、そそくさと出て行った。さらに人間の方のこむぎが「遅くなってごめんね!わたしもいろはと行ってくるから!」と一瞬だけ姿を見せてすぐ消えた。何となく不安になったまゆはいろはの後を追い掛ける。
  • 「二人とも足はっや…全然追いつけない」と息が切れて一休みしていると、茂みの中から視線を感じた。それも獲物に狙いを定めた猛獣のごとき鋭い視線を。時は折しも逢魔が時。不気味な気配に怖くなって走り出した矢先、巨大なフクロウのような漆黒の怪物が出現する。逃げてもすぐ追いつかれ、恐怖で絶叫するまゆに、怪物が鋭い足の爪を振り下ろそうとした時……銀髪の不思議な少女がその攻撃を受け止めていた。
  • 少女は怪物を軽々と蹴り飛ばし、ミサイルのように飛ばしてきた羽もバリアで跳ね返しながら、まゆに「これ以上、関わっては駄目」と告げる。聞いた覚えのある台詞……先日、公園の鏡石の近くで出会った謎の美少女と同じ台詞ではないか。「あなたは…」まゆが尋ねても返事をせず、少女は怪物を追って姿を消した。取り残されたまゆは呆然となったまま呟く。「一体、あの子は…」

いったいあの子は…?


■第13話

  • 「ねぇユキ!あの子にまた会ってね、今度は助けてくれたの!」と、ユキを相手に例の謎の美少女の事を熱心に語り掛ける。神秘的でありながら、なぜか知らない人という感じがしない彼女の事が、まゆは気になって仕方なかった。「もう一度会いたいな…でもわたし、名前も知らない。あなたは誰…?」
  • 公園の鏡石のところを通りかかって、また彼女の事を思い出す。ここで出会った美少女と、怪物から助けてくれた銀髪の少女はおそらく同一人物。でも一体誰なのだろう…?その時、山の方から鳥が一斉に逃げ出し、木が倒れるのが見えた。「何かいるの…?」不安に襲われるが、先日の彼女の「これ以上関わっては駄目」という言葉が脳裏をよぎった。「危ないから来ないでって事?でも…あの子が来るかも…!」恐怖心よりも彼女に会いたいという思いの方が上回っていたまゆは、危険を承知で山に向かう。
  • 現地に着くと、「ガルガル…!」と唸り声を上げるハリネズミのような怪物を発見する。「この鳴き声、この前と同じ…!」先日のフクロウの怪物と同類ならば彼女が現れるかもしれないと思いつつ、まずは身を隠そうとしたところ、うっかり木の枝を踏んで音を立て、怪物に見つかってしまい、怪物は体を丸めて回転しながら襲ってきた。
  • そこへこの間と同じように銀髪の少女が現われて、すかさずバリアでまゆを守る。「あなたは…!」そのバリアが完全に怪物を跳ね返した時、今度はまた見知らぬ二人組の少女が駆け付けてきた。その片方の子が「あなたと話したくて探してたの、キュアニャミー」と銀髪の少女に呼び掛けた事で、まゆは彼女の名がキュアニャミーだと知った。
  • しかし会話は、戻ってきた怪物の突進で遮られた。キュアニャミーはまゆを抱きかかえると、猪突猛進してくる怪物の攻撃を、ひらりひらりと樹上を飛び回って回避し、「しっかりつかまってなさい」と言うと、怪物を踏み台代わりにして着地後、「それじゃ」と二人組の少女に怪物の相手を任せてその場から消え去った。
  • 安全な場所に着いたところで、キュアニャミーは「早く家に帰りなさい」とまゆに告げる。「さっきの二人は…?」「言ったはずよ、これ以上関わらないでって」確かに、彼女の警告を無視して自ら危険に首を突っ込んだのだから、返す言葉が無い。「ごめんなさい…」うなだれるまゆに背を向け、キュアニャミーは立ち去ろうとした。「あ…あの!助けてくれてありがとう!」精一杯声を上げて、礼を言うまゆの声にキュアニャミーの足が止まった。気分を害したかと思い、おどおどしながら「ごめんなさい、わたし…でも…」と謝った次の瞬間、数メートル先にいたはずのキュアニャミーはまゆのすぐ目の前に音もなく立っていた。
  • 「いいのよ、あなたが気にする事じゃない」キュアニャミーは、まゆの髪についていた木の葉を取った。口調はクールそのものでも、母親が娘にするような愛情のこもった仕草だった。「ねぇ、また会えるかな?」まゆが尋ねた時には彼女の姿は今度こそ消えていた。「キュア…ニャミー…」
  • 帰宅後、「探してたあの人、キュアニャミーって言うんだって。でも…どうしていつも助けてくれるのかな?」と、目を輝かせてユキに報告する。まゆの中では、キュアニャミーの存在はますます大きくなっていた。「また会えるといいな…」

演者について

  • 演じる上田麗奈氏は本作でプリキュアシリーズ初出演。
    • ちなみに、近いうちに登場することが公式予告されているキュアリリアン役の声優も上田麗奈であることも正式発表されているが、あとは視聴者の皆様のご想像にお任せということなのか、公式は黙して語らずである。

関連イラスト

猫屋敷さんズまゆちゃん

猫屋敷さん猫屋敷まゆ

お目覚めまゆまゆちゃんとユキちゃん♪


関連タグ

わんだふるぷりきゅあ! 猫屋敷ユキ ポンコツまゆ

コミュ障 残念な美少女 飼い主 ブリーダー

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