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「みんな元気!みんな仲良し!うぅ~…ワンダフル~!」第1話


CV:種﨑敦美


概要

こむぎの飼い主である中学2年生の少女で、私立湾岸第二中学校に通っている。キュアフレンディに変身する。

本作品の主人公は犬のこむぎであるが、いろはについては人間の視点からストーリーを進めていく狂言回しの役回りが担われている。


口癖は「ワンダフルー!」。この口癖は人間の姿になったこむぎにも受け継がれたが、こむぎがひらがな表記なのに対し、いろははカタカナ表記である。


誕生日は8月7日(「だいすきプリキュア!わんだふるぷりきゅあ!&プリキュアオールスターズ ファンブック vol.1」で判明)。

何気にふたりはプリキュアSplash☆Star』の日向咲と同日である。誕生日が他のプリキュアと重複するのは歴代で初となる。


性格

一人称は「わたし」。動物全般が大好きな女の子。こむぎに愛情を注いでおり、こむぎと散歩するのが朝の日課。運動神経も良く、運動部の助っ人を頼まれる事もあるが、あくまで普通の人間の能力の範囲内に留まっており、人外レベルな身体能力の持ち主である直近の主人公には劣る。

世話焼きで面倒見が良く素直であるため、人間の友達は多く、動物にも好かれやすい。

ニコガーデンの神秘的な環境と豊かな生態系を前に目を輝かせて興奮するなど年相応な面もある。


正直者

その反面、嘘や隠し事が非常に苦手で、顔や態度にモロに出て、顔芸をみせたり、罪悪感で胸が苦しくなったりもする。

本来ならニコガーデンのことを誠実で信頼できるにも相談したいところだったが、「プリキュアとニコガーデンのことは絶対に秘密」とメエメエに釘を刺されたために相談もできず、悩んでいた。結局、悟を助けるために彼の目の前でプリキュアに変身したことで全てを明かし、その悟がメエメエを説得したことで悟に素直に相談できるようになった。


悩める良い子たちわんぷりワンドロ 3話


博愛精神の持ち主

しっかりもので視野が広く、責任感も強い。学校の友人から行きずりの動物に至るまで手を平等に差し伸べる博愛精神の持ち主である。

背負い込みすぎるようなこともなく、自身の領分を越えそうな場合は他人に頼って相談しようとする謙虚さも持ち合わせている。


未知なる巨大生物に遭遇しても怖気づくことなく、逃げ遅れる人を見るなり自ら囮になる事を即断するなど、極めて勇敢な面もある。


プリキュアになった理由は、困っている動物たちを助けてあげたいと言う素朴な気持ちと、そんな自分の想いを叶えようと先にプリキュアになったこむぎと肩を並べたかったからである。


ただし、恋愛については鈍感らしく、から想いを寄せられている事には全く気づいている様子がない。


問題点?

一方で、難しい話は苦手もしくは興味のないことには無頓着なタイプだからか、メエメエの話そっちのけで自分の世界に入ったりこむぎの相手をしたり、果ては話の途中でどこかに行ってしまうこともあるため、メエメエに「話を聞いてくださ〜い!」とよく怒られている。


容姿

いろはとこむぎわんだふるぷりきゅあ!

左右のもみあげが長いショートヘアで色は明るい栗毛。頭部右側にハート型のヘアピンを付けている。瞳の色は深緑

私服は首部分にピンクのリボンが付いた肩出しの白いトップス(カットアウェイショルダー)に薄紫のサスペンダー付きのキュロットを着ている。よく見ると、トップスとキュロットの間も少しお腹が出ている

足元は白いフリルソックスとリボンが付いた紅色のパンプス。


家族構成

犬飼家も参照


父:犬飼剛

母:犬飼陽子

ペット:こむぎパピヨン犬


実家は動物病院トリミングサロンを兼ねた「フレンドリィ動物病院&サロン」。その他ペット用品の販売やドッグランの運営など手広く手掛けている。



演者について

演者の種﨑敦美は、11年前の『ドキドキ!プリキュア』のモブキャラでプリキュアシリーズ初参加。

本作放映年の前年である2023年の9月に上映された劇場版『プリキュアオールスターズF』では妖精プーカを演じており、『わんぷり』で3度目のプリキュアシリーズ出演となる。

なお、このプーカは映画オリジナルプリキュアであるキュアプーカに変身するため、広義のプリキュア役としては2度目の起用となる。


特筆すべきは、キュアプーカを演じてから半年にも満たないわずかな期間でキュアフレンディという別のプリキュアも演じるようになったことである。

TVや映画に出てくる非レギュラーのプリキュアを演じた声優が、その後のTV作品でレギュラーのプリキュアを演じることになった例は過去にもあるが、今回の間隔の短さは極めて異例である(例えば西村ちなみ釘宮理恵が劇場版で悪のプリキュアを演じてから正規のプリキュアに選ばれているが、その間隔はそれぞれ数年開いている。TVシリーズでは藤田咲安野希世乃過去のプリキュアを演じた2年後に正規のプリキュアに選ばれている。更に本作で相棒となる長縄まりあ6年前にモブながら未来世界のプリキュアを演じていた)。


MANTANWEB 2024年3月10日記事の種﨑へのインタビューでは、『わんぷり』オーディションの声がかかったのはプーカ役に決まった後であったため「テレビシリーズのオーディションを受けてもいいんだ」と本人がびっくりしたらしいが、アニメディア誌2024年3月号の記事によると映画側とTV側はキャスティングについては全く連携せずに動いていたことが明かされている。そのため、短期間で映画とTVの両方のプリキュア役に抜擢されたのはあくまで偶然である。


ちなみに種﨑本人は「せれぶ」という名前のを飼っており、猫タワー欲しさに引っ越しまでするくらいの愛猫家でも知られている。


以下キャスト発表時のコメント


「プリキュアオールスターズF」に出演が決まった時もプリキュアに携われるだなんて…と、光栄でとても嬉しかったのですが、まさかテレビシリーズでもこんな機会をいただけるなんて。映画でこれまでのたくさんのプリキュアたちを見て、キャラクターから、キャストさんから、それぞれのシリーズをみんなで1年かけて作り上げてきた絆を感じました。映画の収録の時、目には見えないけど確かに感じるそれがとても素敵で羨ましいなと思っていたので、ああ、自分もそれができるんだ…と、本当に嬉しかったです。


「キラキラかわいい憧れな存在」という印象が強かったのですが「プリキュアオールスターズF」で作品にしっかり携わらせていただいて、お互いに支え合いながら、強く、かっこよく、勇ましく立ち向かっていく姿をたくさん見て、印象がガラリと変わりました。自然と胸が熱くなって「自分もこうなりたい!」と純粋に思える存在。プリキュアという「存在自体」が魅力なんだなぁと思いました。


いろはちゃんの印象で一番に思い浮かぶのが、誰かの「本当の想い」をちゃんと聞こうとする気持ち。想像や憶測ではない、本当の心の声。それを大切にできるのってとっても素敵だと思います。他のキャストさんの声やお芝居をちゃんと受け取りながら、耳をすませながら、たくさんの方に愛していただけるようなキュアフレンディを、「わんだふるぷりきゅあ!」を作っていけたらと思います。


関連イラスト

わんだふる〜!散歩中のいろはちゃんに出会いたいかきあげ いろは大好き止まらない!わんだふるぷりきゅあ!おはよ!悟くん!センシティブな作品


各話エピソード

本編

第1話

  • 「うっ!?ぐへ~!」自分の上にダイブしてきたこむぎに起こされる形で、いろはは目を覚ました。「こむぎ~…」と叱ろうとするも、無邪気に目を輝かせ、「早くお散歩に行こう」と言いたげにじゃれつくこむぎには、怒るに怒れない。「は~い、起きたよ~。こむぎ、おはよ!」こむぎが自分の事を大好きなのは知っているし、いろはもこむぎが大好きだった。
  • 父の剛におはようを言った後、こむぎを連れて朝の散歩へ。ここアニマルタウンでは、ペットや野生の動物がたくさん暮らしている。ニワトリや小鳥、池のカメにまで元気に挨拶するいろはとこむぎ。朝陽が昇り、今日もいい一日になりそうだ。

おはよう☆アニマルタウン!

  • 朝食時、母の陽子に「バレーボールの試合、頼まれて出るのって今日じゃなかった?」と言われて思い出し、大慌てで出かけようとすると、いろはと一緒にいたいこむぎがしがみついて離れない。「こむぎ、おすわり!おてて!握手!イエーイ」と仲良しサインを交わし、言う事を聞いたところで改めて出発しようとしても、やっぱりこむぎがしがみついてきて同じ事の繰り返し。陽子が引き剥がしてくれて、ようやく出発。こむぎはなおも名残惜しそうに、2階のいろはの部屋から見送っていた。
  • 帰宅すると、早速大喜びでこむぎがお出迎え。「ごめんね、淋しかったよね」と頭を撫で、ブラッシングしておやつをあげた後は、本日2度目のお散歩に出かける。
  • 鏡石のところで兎山悟とペットの大福と出会い、おしゃべり。鏡石に姿が映ると願いがかなうという言い伝えを引き合いに出し、「小っちゃい頃は『動物とおしゃべりできますように』ってお願いしてた」と言った後、「今のお願いは『悟くんと同じクラスになれるように』かな」と口にして、悟を赤面させる。ちなみに「去年はクラス離れちゃったから、同じクラスになれたらもっとも~っと話せるでしょ?」と全く他意の無い台詞なのであった。その時、鏡石に一瞬だけこむぎの姿が映ったが、当のこむぎは勿論、いろはも悟も大福も気付かなかった。

わんぷり1話

  • Pretty Holicという店が新しく引っ越してきた様子。こむぎが吠えたのでその建物の2階を見上げると、可愛らしい白猫がいた。その飼い主が大慌てで隠れたのには気付かず、「可愛い猫ちゃん発見!初めまして!わたし、犬飼いろは!この子はこむぎ!よろしくね!」と白猫に挨拶して、そのままお散歩に戻った。その飼い主の少女とは、今日時点では出会わずじまい。
  • 大勢の人々とペットで賑わう海浜公園でボールを投げて遊んでいると、こむぎが奇妙な石に興味を示す。「石?真ん丸でキラキラしてる…あっ、ちょっと鏡石に似てない?」と考えていた時、こむぎが唸り声を上げ、公園中の動物達も同じように警戒心剥き出しで唸ったり興奮し始めた。そして林の中から、巨大な羊のような怪物・ガルガルが現われる。
  • こむぎを抱いて逃げようとした時、犬の吠える声を聞きつけて振り向いたいろはが見たのは、怯えて泣き叫ぶ幼い男の子と、彼を守ろうとするペットのセントバーナード、そして迫り来るガルガルだった。いろははこむぎを地面に降ろし、「こむぎはここで待ってて。絶対戻って来るから…いいね?あの子達をほっとけないから!」と言い聞かせて走り出す。
  • 「こっちだよ~!」指笛を吹いてガルガルの注意を引き付けたいろはは、男の子達を逃がそうと自ら囮になった。懸命に走るが、フェンスを突き破り、ベンチを踏み潰し、木々をなぎ倒しながらガルガルは執拗に追ってくる。さすがの体力自慢のいろはも息が切れ、遂に足がもつれて転んでしまった。
  • ガルガルは咆哮と共に巨大な前足を振り上げる。もはやここまでかと思った時、必死に走って来るこむぎの姿が見えた。次の瞬間、周囲が眩い光に包まれ、目を開くと見知らぬ少女が両手を広げてガルガルの前に立ちはだかっていた。彼女はキュアワンダフルに変身し、「いろはを傷つけちゃ…だめー!」と叫んでガルガルと戦う。「凄い…でもあの子、何でわたしの名前を?」
  • キュアワンダフルに翻弄された末に、ガルガルは彼女の説得で本来の姿らしき羊のような生き物に戻った。そして変身が解けた少女は、「いろは!これでいろはと一緒だよ!」と嬉しそうに笑いかける。この子はもしかして…。「お…おてて」「ワン!」「握手!イエーイ!」いつもの仲良しサイン、もう間違いない。「やっぱり…こむぎなの!?」「ワンワン♪わんだふる~!」「えぇ~!?なんか…ものすっごく…ワンダフル過ぎな~い!!!?」「ワオーン!」かくして二人のワンダフルな日々が幕を開けたのだった。

おてて


■第2話

  • 人間になったこむぎを前に目を白黒させていると、さっき助けた羊が目覚め、「この度は助けていただきありがとうございます」と2本足で立って礼を言ってきた。彼の名は執事のメエメエ。動物の楽園ニコガーデンで平和に暮らしていたが、ある日真っ黒な物が押し寄せてきて心が闇に染められ、ガルガルと化してしまったのだという。
  • 他にもガルガルにされてしまった動物がたくさんおり、プリキュアの力で助けてほしいと懇願するメエメエ。こむぎは「いろはと一緒ならいいよ!」と答えるが、「ダメェ~!こちらの人はプリキュアでないのでダメェ~です!」と却下され、「じゃあやだ!こむぎはいろはと一緒に遊びたいの!」と依頼をお断りする。何とか言ってくれとメエメエに抗議されるいろは。両親に相談するのも、プリキュアやニコガーデンの事を口外するのも「ダメェ~!」とダメ出しの嵐。とうとう眩暈を起こしたメエメエは「後はよろしく」とキラニコトランクの中に引っ込んでしまった。
  • ひとまず帰宅する事にしたが、こむぎが人間になった事をどう両親に説明しようか悩んでいた所、お構いなしのこむぎが「これ押してみたかったんだ!」とインターホンを鳴らしてしまい大慌て。しかし剛が出てきた時には、こむぎは犬の姿に戻っており、胸を撫で下ろす。
  • いろいろあって疲れたのか、無心に眠りこけるこむぎを眺めつつ、「どうかプリキュアの力で助けてください」というメエメエの頼みが頭をよぎる。「助けてあげられたらいいんだけど、でもそれって…こむぎが危ない目に遭うって事なんだよね…」いろははふと、昔を思い出していた。
  • 小学生の頃のある雨の日、怪我をして動けないずぶ濡れの子犬を見つけた。「どうしたの?大丈夫?動けないの?どこか痛いの?」いろいろ尋ねてみたが、どんな目に遭ったのか、人間を信用できないらしく、「近寄るな」とばかりに唸り声を上げながら子犬は後ずさりする。「あなたの声が聞こえたらいいのに…うちにおいで」それがいろはとこむぎの出会いだった。「ガルガルの事は気になるけど、こむぎに危ない事してほしくない…」

うちにおいで。

  • 翌朝、例によってまだ寝ているいろはの上にこむぎがダイブしてきたが、何と「いろは、おはようワン!お散歩行こ!」と、犬の状態でも流暢に言葉が話せるようになっていた。起こしに来た陽子に「お母さん、おはよ…!」と普通に挨拶しそうになるこむぎの口を塞ぎ、「犬の姿の時はしゃべっちゃダメ!」と釘を刺すなど大わらわ。
  • アニマルクリニックに猫屋敷まゆが来店。続けて悟も来店するも、まゆは隠れてしまう。その後、いろはも顔を出し悟と共にドッグランへ。その様子をまゆが見つめていた。
  • ドッグランでこむぎと大福を遊ばせる2人。前回起こったガルガルの事件がバレそうになり、いろははあたふたする。悟は「困った事があったら言って。いつでも相談に乗るから」と言ってくれたが、プリキュアやニコガーデンの事をしゃべるわけにもいかず、「うわ~ん、めっちゃ相談したいよ~」と心の中で悶々とするしかない。
  • その時、またもこむぎや町中の動物が吠えたり騒ぎ始める。駆け付けてみると、河川敷でダチョウのガルガルが暴れていた。困惑するいろはに、こむぎは「いろは、あの子を助けたいんでしょ?こむぎを助けてくれたみたいに!」と、いろはが思っていた事を言い当てる。
  • それだけではなく、こむぎはいろはに助けられた時の事をちゃんと覚えていた。「こむぎはね、いろはがいるから毎日わんだふるなの!ガルガル放っといたらいろは、わんだふるじゃなくなっちゃうよね?だからこむぎ、行くよ!」そう言うとこむぎは、キュアワンダフルに変身してガルガルに立ち向かう。
  • 俊足で逃げ回るガルガルに手こずるワンダフル。居ても立ってもいられず、いろはも走り出した。蹴り飛ばされるワンダフルの姿に、いろはは我が身の事のように心の痛みを感じる。「こむぎが痛いとわたしも痛い…わたしもだよ…こむぎとお散歩したり、ご飯を食べたり、眠ったり…そんな毎日が…こむぎと一緒の毎日がワンダフルなの!だからわたしも…!」
  • こむぎへの思いが胸に溢れた時、公園の鏡石が輝き、新たに生み出されたワンダフルパクトがいろはの目の前に出現した。「わたしも…一緒に!」ワンダフルパクトを手に取ったいろはは、キュアフレンディに変身する。「みんなの笑顔で彩る世界!キュアフレンディ!あなたの声を聞かせて!」

みんな友達

  • 「一緒だ!お揃いだ!」と大はしゃぎするワンダフルに、「あの子を助けたい。力を貸してくれる?」と頼み込んだフレンディは、2人でガルガルを追いかける。自分が凄い速さで走れる事に驚きながらも、「メエメエから聞いたよ!突然闇に襲われて心が真っ暗になって、ガルガルになったんだって!その姿は本当のあなたじゃないんだよね?教えて、あなたの事!」と懸命に説得を試みる。
  • 自分の羽が傷つくのも構わずに周囲を破壊しようとするガルガルにしがみついたフレンディは、なおも訴えかける。「大丈夫だよ、あなたを傷つけたりしないから!わたしはキュアフレンディ!あなたの力になりたい!仲良くなりたいの!わたしと友達になろうよ…!」その温かい心が届いたガルガルの体から黒い靄が消え去り、ダチョウのような鳥の姿に戻った。
  • しかしその鳥は、ガルガルにさせられた反動で消耗しており、倒れてしまう。キラニコトランクから呼び出したメエメエに「わたしもプリキュアやるよ!ガルガルになって苦しんでる子達を放っておけないから!」と決意を告げたいろはがその鳥をどうしたらよいか尋ねると、「ニコガーデンで休めば元気になる」との事。動物を助けるためなら迷いはなく、いろははこむぎと手をつなぎ、トランクの中の不思議な空間へと飛び込んでいった。

■第3話

  • 到着したニコガーデンは多くの動物が楽しそうに暮らしており、「キラキラしたものがいっぱい!可愛い子達がいっぱい!ニコガーデン、ワンダフル~!」と大喜び。連れてきたダチョウも、メエメエが与えた「ニコガーデン特産の、美味しくてニッコニコになるニコの実」を食べて元気になった。
  • いろはも一口食べて「甘~い、美味し~い、グミみたい!」と喜んでいると、こむぎが「こむぎも食べるワン!」と興味を示してきた。「ちょっと待って!もしグミだったら犬は食べちゃダメだよ!」と止めたが、諦めきれないこむぎは人間の姿になって食べ始める。「人間の姿ならいっか…いいのかな?」と首を傾げつつも、とりあえず問題なさそうなのでセーフという事に。リアルでは犬に食べさせるのはアウトだが、作品としての落としどころか。

わんだふるぷりきゅあ! 第3話

  • お茶を勧められるも、犬の習慣で直接舐めようとして「熱っつーい!」と悲鳴を上げるこむぎに、「お茶の飲み方はね、カップをこう持って、こうやってカップを口元に持って行って少しずつ飲むの。熱かったらフーッってしてね」と指導。これも一つのカルチャーギャップ。

犬も猫舌

  • ニコガーデンに暮らすニコアニマルは、元々人間界で暮らしており、太古の昔ニコ様と共にここへ移り住んだという。しかしそのニコ様は、ニコガーデンが闇に覆われた時に行方不明になったらしく、メエメエはどうかプリキュアの力で助けてほしいと懇願する。しかしニコアニマルやガルガルをどうやって探したらよいかもわからないので、せめて悟に相談したいと頼むも、「言っちゃダメェ~!!! 絶対ダメェ~!!!!」と、口外せぬよう釘を刺された。
  • 自分達で頑張るしかないかと思いつつ帰宅すると、悟が待っていた。突如ドッグランから飛び出していったいろは達を心配しており、苦しい言い訳で何とか誤魔化したものの、彼が去った後、「罪悪感で胸が痛いよ~。わたし秘密とか嘘とか、すっごい苦手なんだよ~」と凹む。
  • まずはこむぎの嗅覚を頼りにガルガルを探す事にしたが、可愛らしいアヒルの親子に気を取られ、追いかけている内にすっかり当初の目的を忘れている呑気な二人(一人と一犬)。そうする内にこむぎが『グルルルル、ギャフーン』なガルガルの匂いを嗅ぎつける。駆け付けた先でウサギのガルガルに襲われていたのは、何と悟だった。
  • 走って来るいろはに気付き、自分の身も顧みず、「来ちゃ駄目だ!逃げて!」と叫ぶ悟。いろはの脳裏に「言っちゃダメェ~!」というメエメエの言葉がよぎるが、そんな事を気にしている場合ではない。「ダメでも何でも!友達のピンチを放っとけない!」とフレンディに変身する。続いてこむぎも犬から人間へ、さらにワンダフルへと二段変身を披露し、いろはが何か隠し事をしているのではと悩んでいた悟は、「隠し事ってこれか!」と唖然。
  • ガルガルは、額の宝石から出すビームで木を枯らしたり、尻尾にしがみついたワンダフルを振り落とすなどで暴れて近寄れない。危ないから逃げるよう促す悟に、フレンディは「ううん、逃げないよ。あの子を助けなきゃ。あれはあの子の本当の姿じゃないの。心が黒く染められてガルガルになってるだけで…あの子を元に戻してあげないと!」と返す。事情を察した悟は、「相手がウサギならば、警戒心が強いから追いかける程逃げてしまう」とアドバイスした。
  • それを聞いたフレンディは静かにガルガルに近づき、「ごめんね、怖がらせるような事して。安心して、あなたを傷つけたりしないから。わたし、ニコガーデンに行ったよ。凄く素敵な所だね!一緒に帰ろ…」と説得しながら、ワンダフルと共に優しく撫でる事で、ガルガルを元のキラリンウサギの姿に戻した。
  • キラリンウサギをニコガーデンに連れ帰り、「ニコの実を食べれば元気になる?」「そうですね、ニコの実を食べてゆっくり休めば…メエ~!アナタどなた~!?」いろはとこむぎは、プリキュアである事がバレたついでにニコガーデンの事も明かし、悟をニコガーデンに連れてきたのだった。立腹するメエメエだったが、秘密は守るしニコ様の捜索にも手を貸すと願い出た上に、何よりいろはやこむぎと違って話をちゃんと聞いてくれる悟に感激。こうして、新たな心強い仲間が加わった。

■第4話

  • メエメエに呼び出され、キラリンウサギの力でニコガーデンの一部が復旧する様子を見た上で、「9名のキラリンアニマルが戻れば、ダイヤが輝きを取り戻し、ニコ様も戻るかもしれない」と説明されるが、途中で切り上げてさっさと帰ろうとするいろはとこむぎ。今日は気になっていたコスメ店『Pretty Holic』の開店日で、何としても一番乗りしたいのだという。
  • ダッシュで駆け付けて一番乗りを確保。店の前でまゆとあれこれ話している内に、彼女の母すみれに歓迎され、いざ店に入ろうとすると、「ごめんなさい、ワンちゃんにはいろいろ危ないからちょっと…」とペットの入店をお断りされる。「出直そうか」と言い出すいろはにこむぎが「えー?」と人語で不満を漏らしてしまい、驚くまゆを何とか誤魔化しながら一旦退散。
  • 「こむぎ、人前でしゃべっちゃメッ!だよ」と叱るも、「こむぎもいろはと一緒に行きたいワン!行きたいワン!一緒に行きたいワン!行きたいワン!」と転げ回って駄々をこねる。「じゃあ、人間になっちゃう?」「なっちゃうワン!」と人間の姿で改めて来店。こむぎとバレそうになるも、なんとか店内へ。
  • 動物デザインのコスメの数々に目を輝かせていると、お試しのメイクを勧められる。コスメの香りを堪能するこむぎに犬っぽい挙動を指摘するいろは。すみれが別の接客へ向かったため、まゆがいろはのメイクを担当するする事に。同い年で、同じ湾岸第二中学校に通う事が分かり、あれこれ話し掛けるも、まゆは緊張と集中のあまり黙ったまま。しかし「一生懸命やってくれてありがとう!」と笑ういろはに、まゆの緊張も少しずつほぐれていった。

わんぷりワンドロ 4話その1

  • 別れ際に「まゆちゃんまたね!また来るし、学校でも会えるね!」と声を掛けるが、まゆの顔に一瞬暗い影が差したのを、いろはは見逃さなかった。「まゆちゃん、時々不安そうな顔してたんだよね、なんでかな?」とこむぎに聞いてみたものの、「お散歩すれば元気になるワン!」と呑気なお答え。それを聞いたいろはは、ある事を思いつく。
  • ガードレールや樹木を齧るガルガルを発見。いつものガルガルに比べるとかなり小さい事が気になりつつも追いかけるが、ガルガルはジグザグ走行で素早く逃げ回る。フレンディは「あの子、もしかして怖がってるのかも」と気づいた。「ずっと逃げてる。ジグザグに、怯えるタヌキみたいに。初めて来た町で、友達もいなくて不安で、どうすればいいかわからなくて怖がってる…そんな気がする」フレンディの脳裏には、先刻の不安げなまゆの顔が浮かんでいた。
  • 「それじゃあ言わなきゃ!わたし達怖くないよって、一緒に遊ぼって!」とワンダフルもうなずき、「だね!友達になろって伝えよ!」とフレンディは怖がらせないようにそっと近づこうとするが、それでもガルガルは逃走し、道路に飛び出してトラックに轢かれそうになる。危ない所をフレンディが助け出し、急ハンドルを切ってガードレールに激突しそうになったトラックは、ワンダフルがプニプニバリア受け止めた。
  • 身を挺して守ってくれたワンダフルの優しさはようやくガルガルに通じ、闇から解放される。小柄だったのも道理で、本来の姿は子ダヌキだった。「いろは様、こむぎ様、お疲れ様でした。おかげさまでニコタヌキさんも無事…」とメエメエに礼を言われるが、こむぎが「いろは、お届けは?」と言い出して、いろはも「あ、そうだった!メエメエごめん!まだ今度!」とまたも話の途中で通信を切ってしまい、気の毒なメエメエは悟に泣きつく羽目に。
  • 猫屋敷家を訪れ、まゆにバッグを手渡した。「サプライズプレゼント!これあげる!うちのお父さんがサロンでお勧めしてるお散歩バッグ。わたしとお揃いだよ!良かったらこれを持ってユキちゃんとお散歩してね!」「どうしてわたしに…?」と訝しがるまゆに、「まゆちゃん、ユキちゃん、アニマルタウンへようこそ!これからよろしくねって事で!」と笑顔を返していろはは帰って行く。その背中を見送りつつ、バッグをそっと抱き締めるまゆの中では、今までなかった何か温かい思いが芽生えていた。

■第5話

  • 散歩の途中で出会ったえまという女の子は、愛犬のポンがリードをつけたがらなくて悩んでいた。いろはは自宅に連れてゆき、剛と共に「外が怖くないように最初は抱っこして散歩させ、リードをつけるにも褒めたりクッキーをあげたりして慣れさせる事。でも一番大事なのは、えまちゃんがポンちゃんと仲良くなる事だよ。リードは信頼の証だからね」とアドバイスする。えまは、こむぎがリードを嫌がらない事を驚いていたが、いろはも決して簡単につける事ができたのではなかった。
  • こむぎを拾った日、「この子と一緒にうちで暮らしてもいい?」と願い出るいろはに、陽子は「首輪をつけているから、他に飼い主がいる筈。体だけではなく心が傷ついているこの子と仲良くなるのは時間がかかるし、仲良くなっても元の家族が見つかったらお別れする事になる。それでもこの子と暮らしたい?」と厳しい現実を包み隠さず教えた上で、いろはの覚悟を問う。しばし迷ったいろはだったが、こむぎが怪我を手当てしてくれた自分に心を許し、手を舐めてくれた事で、いろはは決断した。「お母さん…わたし、この子と仲良くなりたい」
  • 新しい環境に不安そうなこむぎをとにかく怖がらせず、いろいろな事に根気よく慣れさせようとするいろは。リードをつけようとすると不機嫌になり逃げだすこむぎにも、「そうだよね、お散歩には必要だけど、まだ怖いよね…」と決して叱らなかった。
  • 寝る時も自室ではなく、わざわざこむぎのケージの近くに布団を敷いて、少しでも近くにいて安心させてあげたいといういろはの気持ちはこむぎにも通じ、自らいろはに近づいて一緒に寝るようになった。そしてこむぎに似合いそうなリードを恐る恐るつけてみると、遂にリードを嫌がる事もなくなる。喜んでお散歩するようになったこむぎを見て、「いろはとなら大丈夫だって思えたのよ」「リードは信頼の証だからね」と両親も太鼓判を押した。かくしていろはとこむぎの絆は紡がれたのだ。
  • そういった過去を思い出してぼうっとしていたところ、こむぎに呼ばれて我に返り、改めて「どうしてリードをつけても大丈夫だと思えるようになったの?」と尋ねると、「だって、これはいろはが選んでくれた物ワン。それにリードをつけると、いろはを近くに感じるワン!いろはと一緒にいるこむぎは、ずーっと楽しくてうれしくて、わんだふるなんだワン!」と笑顔のこむぎ。「こむぎがプリキュアになってくれて良かった。こんな風にこむぎの気持ちが聞けるなんて、すっごくワンダフルだよ!」といろはも幸せを感じていた。
  • アニマルタウンの沿岸に氷山が出現。ペンギンのガルガルの仕業だった。慣れない氷上もスケート風の動きで何とか対応して追跡するが、ガルガルは海中と氷上を自在に行き来しながら、氷の橋を作って町へ向かおうとしていた。ワンダフルが大ジャンプで捕まえかけたものの、氷の橋が崩れてガルガルに逃げられた上に、ワンダフルは極寒の海に落下しそうになる。
  • その時、二人のお互いを想う心が具現化したかのように、ワンダフルパクトからリードが出現してフレンディとワンダフルの手をつないだ。こんなピンチなのに「こうやっておててをつなげば、つリードをつなげてる時みたいにフレンディを近くに感じられるんだね!」とうれしそうなワンダフルに、「わたしも同じ事を思ってた!」とフレンディも答える。
  • 氷の橋は完全に崩れ、二人とも海に落ちたかと思いきや、その体は宙に浮いており、リードはフレンドリータクトに変わった。キラリンウサギの力を借りたフレンディは、強化された聴力で海中のガルガルの位置を正確に察知し、海面から飛び出したところを捕まえて浄化する。
  • 帰り道、悟に「こむぎとお話ができたでしょ。ずっとこむぎの気持ちが聞きたかったの。ワンダフルだよ!」と上機嫌で打ち明けるいろは。なぜかフレンドリータクトが自分には反応せず、若干むくれ気味のこむぎも、「犬の姿でも人の姿でも、これからもたくさんお散歩しようね!」と手をつないでくるいろはに、笑顔になるのだった。

つながるキズナ


■第6話

  • キラリンペンギンが戻った事で、また一歩復興に近づいたニコガーデン。力を貸してくれたキラリンウサギや、情報を提供してくれた悟に礼を述べ、「みんなで力を合わせれば出来ない事はないね」と喜ぶいろはだが、「こむぎ、力を合わせてないワン…。フレンドリータクト、こむぎはどうして使えなかったワン?」と一人落ち込むこむぎ。「こむぎもタクト使いたい!使いたい!使いたい!使いたいワ~ン!」と泣きつかれて、いろはは困惑。
  • 戌井という女性が連れてきたプードルのチョコは、予防接種を嫌がって、しきりに暴れていた。しかし「こんにちは、チョコちゃん。どうしたのかな?不安になっちゃったのかな」と笑顔で接すると、チョコは落ち着きを取り戻す。驚く戌井に「昔から、臆病な子や怖がってる子も、みんながいろはに懐くんです」と説明する陽子。それを見ていたこむぎは突如いろはの周りをグルグル走り出し、診察の邪魔になるからと家に戻されてしまった。
  • その夜、こむぎは「いろはのお手伝いがしたいワン」と言い出した。昼間絡んできたのも、お手伝いがしたいというアピールだった。「お手伝い?う~ん、じゃあ…ボール取ってきて」「一緒に寝てくださ~い」等々、一緒に遊ぶ"お手伝い"を頼まれ、「違うワン!」と思いつつも楽しいので、結局丸め込まれたこむぎはスヤスヤ。その寝顔を眺めつつ、いろはも眠りにつく。
  • 翌朝、散歩に出かけようとして、いつもつけているお気に入りのリードが無い事に気付いたこむぎは大ショック。前回の戦いでリードはフレンドリータクトに変わったと悟ったいろはは、新しいリードを用意しようとするが、こむぎは「あのリードじゃなきゃ嫌ワン!」と頑として譲らない。さすがのいろはも聞き分けのないこむぎに立腹。「そんな事言ったって、無いんだからしょうがないでしょ」「いつものがいいワン、あれじゃないと駄目ワン!」「わがまま言わないの!」「絶対嫌ワン!絶対嫌ワン!あれじゃなきゃ絶対お散歩しないワン!!」「じゃあ今日のお散歩は中止!!」とうとう喧嘩に発展してしまった。
  • 家の中でも視線を合わせようとしない二人(一人と一犬)に、心配する剛と、「たまには喧嘩する事もあるでしょ」とさばさばした態度の陽子。しかしこむぎはドッグランで走っている時も、悟と会話するいろはが気になり、よそ見した為に柵に頭をぶつける。いろはが「こむぎ、前をよく見て。危ないから」と声をかけたが、素直になれないこむぎは「フン!」とそっぽを向く。いろはも再び頭に血が上り、「聞いてよ!こむぎったらわがままばっかり言うんだよ!タクトの使い方なんてわたしだってよくわかんないよ。わかんないのにどうしたらいいかなんて言える訳ないじゃない!そうでしょ!?それにいつものリードは無いって何度も言ってるのに、『あれじゃなきゃ嫌』だって!無いものは無い、無理なものは無理なのに!」と不満をぶちまけ、悟はたじたじ。
    思春期男子を殺しにくる無自覚同級生の図
  • だが、こんな状態はもちろんいろはとしても本意ではなかった。「話せるようになったら、もっと仲良くなれると思ってたのに…喧嘩なんかしたくないのに…」としょげるいろはを、「それはこむぎちゃんも同じだと思うよ。こむぎちゃんはいつも犬飼さんの為に頑張ってる。役に立ちたいんだよ」と励ますが、いろはは「わたしは仲良くしたいだけなんだけどな…」と呟く。こむぎともっと仲良くできればそれで良いと思ういろはと、それだけではなくいろはの役に立ちたいこむぎ。お互いに大好きなのは一緒でも、その思いは微妙にすれ違っている。
  • その時、遠くからガルガルの雄叫びが響いてきた。「こむぎ、行くよ!喧嘩は一旦終わり!ガルガルを止めよう!」いろはは私情より使命感を優先。こむぎも同意してガルガル目指して走り出す。だが見つけたまではいいものの、ライオンのガルガルの咆哮を聞いたワンダフルは、体がすくんで動けず、攻撃をもろに食らってしまう。動物の本能が、百獣の王ライオンに対して恐怖を感じるのは無理からぬ事だった。
  • それを察したフレンディは「ワンダフル、退がってて。悟くんと大福ちゃんと一緒に安全な所にいて。いいね?」と言いつけると、単身でガルガルに近づき、「わたしはキュアフレンディ。安心して、あなたを傷つけたりしない。わたしはあなたと友達に…」といつものように説得しようとしたが、ガルガルは容赦なく襲い掛かってきた。
  • フレンドリータクトでキラリンペンギンの力を借りたフレンディは、スピードスケートのようにガルガルの周りを滑走しながら、隙ができるのを待とうとした。ところが、避難するように言われていたワンダフルは従わず、「やだ!…やだやだやだ!いろはと一緒にいたい!」と悟の制止を振り切って戦場に近づいてゆく。タクトを必死に振りかざしてもやはり何も起こらず、更にガルガルが気付いて突進してきた途端、ワンダフルの手の中からはタクトが消えてしまった。
  • 愕然となったまま立ち尽くすワンダフルの前にフレンディが飛び込み、身を挺して庇おうとしたが、前足の強烈な一撃を食らって吹き飛ばされた二人は、変身解除に追い込まれた。悟は顔面蒼白になるも、ガルガルは突如苦しみ始め、山奥へ逃げ去ってゆく。何とか危機は逃れた…が、またもいろはとこむぎは口論を始めた。
  • 「こむぎ、退がっててって言ったでしょ!どうして出てきたの!?」「だって…だってこむぎもいろはと一緒に!」「全部一緒は無理なの!!怖くて震えてたでしょ!!?」「こむぎだってプリキュアワン!」「危ない時は退がってて!」悟が割って入り、ガルガルが隠れそうな所を探してみると言い、今日の所は一旦帰宅する事にしたが、「こむぎ、おうち入るよ」といろはが声をかけても、こむぎは無言で背を向けたままだった。そしてその深夜、こむぎはこっそりベッドを抜け出し、「いろは、バイバイ…」と言い残して姿を消してしまう…。

■第7話

  • 朝、目を覚まし恒例のこむぎダイブに備えて身構えるが、こむぎの姿はなく、それどころか家中探しても見つからない。「戸締りはしっかりしてあったから、外に出る事はないと思うけど…」「まさか、自分で鍵を開けて家出したんじゃ…な~んて、あるわけないよな!」と不思議がる陽子と剛。しかし、今のこむぎはその『まさか』ができる状態だと知っているいろはは顔面蒼白。
  • メエメエに尋ねてもニコガーデンにもいないらしく、「こむぎ様はプリキュアとしての自覚が足りないのでは?」と小言を言われていた時、悟からこむぎが家にいるとの電話が入る。母にメエメエの存在がバレそうになり、「滅相もない」とごまかす。安堵しつつ、すぐに迎えに行こうとすると、悟は「お迎えはちょっと待ってくれないかな。こむぎちゃん泣いてて…僕が話してみるから、家で待っててくれる?」といろはを制した。
  • その場は引き下がったものの、こむぎが泣いていたというのが気になり、「帰ってきてくれるかな…」と考え込んでいたところに、まゆがやってきた。「ちょっとね、こむぎと喧嘩…っていうか、機嫌損ねちゃって…」と取り繕いながらも、明らかに元気がないいろは。その雰囲気を感じ取ったまゆは何とか励まそうとしたが、何を言ったらよいかわからず、一人で悶々。
  • 逆にいろはの方が、「その傷…ユキちゃんに引っ掻かれたの?」と、傷だらけのまゆの腕に気付いた。足も傷だらけだというまゆは、それでも気にしておらず、「引っ掻かれる事もよくあるし、言う事聞いてくれない事もたくさんあるよ。思う通りになんて全然ならないけど、でも…大好きだから」とユキへの愛情を口にする。いろはも同じ思いだった。例え喧嘩しようと、こむぎを大好きな気持ちは微塵も変わらないのだ。
  • まゆは、先日のお散歩バッグのお礼として、手作りのこむぎ用洋服ハーネスを差し出す。「素敵過ぎてびっくり!まゆちゃん、ありがとう!」まゆを抱き締めて感謝するいろはの心は、そのプレゼントとまゆのユキに対する愛情のおかげで明るくなった。
    大ピンチ猫屋敷☆まゆちゃん爆発5秒前!
  • まゆを見送った後、「早くこむぎに見せたい!迎えに行こう!」と悟の家に向かっていた途中、山の方からガルガルの声が聞こえてきた。こむぎは気になるが、ガルガルも放っておけない。いろはは山を目指して走り出す。
  • 目星を付けた場所で変身したものの、謎の声によって前回より凶暴化したガルガルが襲い掛かる。説得を聞こうともせず暴れるガルガルに追い詰められるフレンディ。そこへこむぎが駆け付けてきた。ガルガルの一吠えでまたも体がすくんでしまうが、いろはを助けたい一心で勇気を振り絞り、ワンダフルに変身する。
  • そのワンダフルもガルガルの突進で弾き飛ばされ、崖下に転落。血相を変えて駆け寄るフレンディに、「みんな元気…みんな仲良し…そういうのがいいんだよね?いろはの『わんだふる』を守りたい…だからわたしはプリキュアに…キュアワンダフルになったんだよ」と、傷つきながらもワンダフルは笑顔を見せた。その健気さがたまらなく愛おしく、フレンディはワンダフルを抱き締める。「来てくれてありがと…」
  • いろはへの思いで恐怖を乗り越えたワンダフルに、遂にフレンドリータクトも応えた。フレンディとワンダフルはキラリンペンギンの力を借り、スケートスタイルで滑走しながら、ガルガルを翻弄する。「ワンダフル、怖くないの?」「怖いよ。でも…一緒だから大丈夫!」「わたし、こむぎと…ワンダフルと一緒にいる時が、最高にワンダフルだよ!」「いろは…大好き!♡」固く手を握り合った二人は、新浄化技プリキュア・フレンドリベラーレでガルガルを浄化、キラリンライオンの姿に戻した。
  • まゆが作ってくれた洋服ハーネスをこむぎも気に入ってくれた。「いつものリードとは違うけど、いい?」と恐る恐る聞いてみると、「どんなリードでも、いろはが持ってくれたらいいワン!」と、こむぎは気持ちを改めわがままを言わなかった。「よーし!朝散歩できなかった分、いっぱいお散歩するよ~!」「ワン!」すっかり喧嘩を乗り越えて、元気にお散歩に出かけるいろはとこむぎだった。

いっぱいお散歩するよ~!


■第8話

  • 新学期早々寝坊で遅刻しそうになり、こむぎに「いろは~、早く学校行くワン!」と促されて、「うん!行ってきま~…」と玄関を出ようとしたところ、足元では満面の笑顔で飛び出そうとしているこむぎの姿が。こむぎは「早く学校に行って」ではなく、「早く一緒に学校に行こう」と言っていたのであった。「…すって…えっ?いやいや…こむぎはお留守番だよ?」と言うも、一点の曇りも無い瞳で「なんで?」と問い返され、逆に返答に困る。
  • 「こむぎ、いろはと一緒に行くワン!人間の姿になって行くワン!」「いや、無理だよ…」「嫌ワン!こむぎも連れてくワン!」「でも学校に行くにはいろいろ手続きしなきゃだし~…」「連れてくワン!連れてくったら連れてくワン!」ジャンピングして訴えるわ、顔面に飛び付くわで、時間も無いのにこむぎは聞き分けが無い。しかしそんなこむぎを熟知しているいろははこむぎの後頭部のお気に入りポイントを撫でて落ち着かせる。気持ち良さでこむぎが蕩けて脱力した隙に、何とかダッシュで振り切った。
  • 登校し、教室で友人の大熊蟹江に挨拶した後、悟を見つけ、「あっ、悟くーん!おはよ!お願いかなったね!ほら、鏡石に悟くんと同じクラスになれますようにって、お願いしたって言ったでしょ?これからは学校でも毎日会えるね!」と、傍から見れば好意丸出しとしか思えない台詞で悟をドギマギさせる。ただし当のいろはにとっては相変わらず他意は全く無し。

悟くん、はずかしがる!

  • さらに転入生としてまゆがやってくる。彼女は、担任の馬場園先生と自分の名前を混同して、「猫馬場敷まゆです!」と自己紹介するほど、緊張のあまりテンパっていた。いろははそんなまゆに手を振り、「まゆちゃんのお家は『Pretty Holic』っていうお店をやってて、可愛い猫を飼ってて、ちなみに苗字は『猫屋敷』!」とフォロー。ユキの話を振られたまゆは、いつものユキ大好きモードで暴走して話しまくり、我に返って赤面するが、これも「まゆちゃんはユキちゃんの事だ~い好きなんだよね!」とのいろはのフォローで事無きを得た。
  • まゆはいろはの隣の席になり、先生から学校の案内を頼まれて、一緒に校内を回る。試合の助っ人をしてくれた礼を言うバレー部員や、「次はうちもよろしく」と依頼するバスケ部員らと談笑するいろはの姿を羨ましそうに見つめ、「いろはちゃんって、友達たくさんいるんだね」と言うまゆを、いろはは「ま~ゆ~ちゃ~ん~に!ワンダフルな友達を紹介するよ」と、動物飼育エリアへ連れてゆく。

友達を紹介するから…そういうとこだぞ!いろはちゃんんん!

  • ヤギ・馬・羊・アルパカまでいて、動物がいっぱいの光景に心癒されるまゆ。カメに餌をあげて喜ぶ彼女を見て、いろはも嬉しそうな表情を浮かべる。しかしまゆを送り出した後にガルガルが出現。皆の避難は悟が引き受け、ガルガルの相手を任されたが、「とは言ったものの…一人でか…」と心細くたじろいでいると、その思いが伝わったがごとく「いろは~!こ~む~ぎ~が~来たよ~」とこむぎがダッシュで到着。「ガルガル出たんでしょ?プリキュアに変身しよ!」人目も気にせず変身しようとするこむぎを「ここじゃダメ!こっちこっち!」と木陰に引きずっていってから変身し、先週相談した決めポーズで初名乗り。「わんだふるぷりきゅあ!」

わんだふる!

  • 馬のガルガルの俊足に手こずり、飛び乗って宥めようとしても振り落とされる。「馬は優しくて穏やかな性格だけど臆病だから、正面から目を見て話し掛けないと…」と考えたものの、相手の速さに追いつけない。しかしワンダフルがキラリンライオンの力で脚力をブーストし、ガルガル以上のスピードで翻弄して正面に回り込んで、「ニコガーデンに帰ろう」と説得、浄化に成功した。
  • 今日の戦闘ではかなり助けられ、「こむぎが来てくれて助かったよ」と礼は述べたが、それはそれこれはこれ。お留守番しててと言ったのに、こむぎが勝手に学校まで来た事実は変わらないので、「…って、犬のまま一人で街に出ちゃダメだってば!」と叱り、「だって~…学校行きたかったワン…」とこむぎはしょんぼり。だがそれがまさか現実になるとは、この時の彼女らには思いも及ばぬ事だった。

■第9話

  • 朝、いつも通りこむぎの声で目を覚ましたと思いきや、「おはようございます」とメエメエが訪れていた。湾岸第二中学の制服を取り出した彼は、「これはこむぎ様の制服です。本日よりこむぎ様は、いろは様と一緒に学校へお通いください」と、驚くべき事を言い出した。
  • 喜ぶこむぎを横目に、「学校はいろいろ手続きしないと入学できないんだよ?」と素朴な疑問を口にするが、ニコダイヤの聖なる力の奇跡により、転入試験、戸籍、諸々の手続きをすっ飛ばした何らかのご都合…もとい常識改変が起こったらしく、全て問題は解決済みとの事。しかしメエメエが詳しい説明をする前に、こむぎは犬の姿のまま制服を着て走り出そうとして、「話を聞いてくださ~い!」といつものパターン。
    • ちなみに両親の認識はどうなったのか、今日の時点では不明。
  • 制服を着て、いろはと並んで登校するという夢のような状況に「♪学校、学校、いろはと学校!楽しみだねぇ」とご機嫌なこむぎに対し、「楽しみだけど…大丈夫かな?」と、いろはは不安の方が大きい。案の定、校門をくぐるや早速こむぎは手当たり次第に「おはよう!」と挨拶しながら、いろはが止める間もなく走り回る。更にサッカー部の朝練を見て「ボール遊びだ!」と興奮しながら乱入し、キーパーが止められなかった猪狩勝のシュートを軽くキャッチして「ワン!」と得意顔。いろはは平謝りしながら、ようやく教室へ。
  • 転入生として紹介されたこむぎは、「ワンワ~ン!こむぎだよ!よろしく!」と挨拶し、クラスメイトは唖然、いろはと悟は冷や汗ダラダラ。さらに面識のあるまゆに「こむぎちゃんも転校してきたんだ」と振られては、他人のふりもできない。「こむぎさん、名字は何?」と質問され、名字が何か知らないこむぎから「いろは、『みょーじ』って何?」との視線を送られたいろはは、しどろもどろになるも、悟の「犬飼さんの従姉妹なんだよね?だったら名字は同じ犬飼かな?」というナイスフォローに乗っかり、「そう!そうなのよ!『犬飼こむぎ』!」と何とか誤魔化しきった。そんな二人の苦労も知らず、当のこむぎは「『犬飼こむぎ』…はぁ~…!☆」と、いろはと同じ苗字になった事で有頂天になっていた。
  • サッカー勝負を挑んできた勝を退けたあたりはよかったが、授業が退屈で窓の外のチョウチョを追いかけそうになったり、机の上に座って歌ったり、分けてもらったお弁当を犬食いしようとするなど、人間に変身している事を時折忘れかけるこむぎの行動にハラハラさせられっぱなしのいろは。さらに、お腹一杯になって大あくびをしたこむぎは、廊下のど真ん中で犬の姿に戻り、眠り込んでしまった。
  • 「えぇ~!?ど…どど…どうしちゃったの!?」大慌てで制服とこむぎを拾い上げ、辺りを見回した途端、まゆが通りかかって「どうしたの?」と尋ねてきた。寝ぼけたこむぎが「う~ん…呼んだワン?」と返事をするものだから、さらに慌てて言い訳するも、結局こむぎの姿を見られてしまうが、「犬のこむぎちゃん、お家からついてきちゃったの?」とまゆが思い込んでくれたおかげで、命からがら切り抜けた。

わんぷりワンドロ 9話

  • ぐっすり寝ているこむぎを眺め、ようやく一息。「はしゃぐのも無理ないよ。こむぎちゃん、ずっと学校に行きたいって言ってたでしょ。夢が叶ってうれしいんだよ」と言う悟に、「そっか…そうだよね」と相槌を打った時、こむぎが目覚めた。
  • いつもの犬飼家の中ではなく、周りの見慣れぬ光景に「ここ、どこ?」ときょろきょろするこむぎに、「学校だよ」と悟が説明すると、こむぎはさっきまでの楽しい出来事が全て夢だったと思い込んでしょんぼり。だがいろはが「夢じゃないよ」と訂正すると「ワフ~、よかったぁ」と安堵の笑顔を見せた。
  • こむぎが『イカリの匂い』を嗅ぎつけたので行ってみると、勝が奇妙な卵を頭に乗せてバランスを取りながらランニングしていた。「頭のあれ、何?」「変なボール!」と呑気ないろはとこむぎに対し、悟は青くなる。「あれ!ガルガルの卵だよ!」
  • 卵が孵る前に何とか取り返そうとするも、こむぎへのリベンジに燃える勝は「これは打倒犬飼こむぎ!そのための必勝アイテムなんだ!」と手放さない。しかし彼が足を滑らせて落とした卵を、こむぎが頭でキャッチし、いろはの号令で走り出して、あっという間に振り切った。そして勝が後を追って見えなくなるのを呆気に取られたままいろはと悟が見送ると、走り去ったはずのこむぎがなぜか後ろから出現。なんと勢いのまま、学校の敷地を1周してきたのだった。
  • だが、肝心の卵は孵化してしまい、アヒルのガルガルが誕生。池に入ってのんびり泳ぐ姿に「なんか可愛いね」とほっこりするが、やはり相手はガルガルで、池の水を飲んだかと思うと水流砲を噴射してきた。さらに飛び跳ねてボディプレスで圧殺しようとしてきたが、ワンダフルがキーパーの要領で、プニプニバリアーで受け止めて浄化に成功。

⊂リベラレてガルガル⊃

  • 「学校ってとってもわんだふる!」大満足で家路につくこむぎ。いろはも最初は微笑んでいたが、穏やかな口調ながら真面目な態度でこむぎを叱った。「こむぎ、学校は楽しいだけじゃないよ。学校は遊ぶところじゃなくて、勉強するところなんだから。授業中はずっと座って勉強しなきゃいけないし、寝ちゃダメだし、もちろん人前で犬の姿に戻っちゃダメ。もしテストの成績が悪過ぎたら、学校にいられなくなるかも。それでも頑張れる?」大好きだけど、決して甘やかさない。いろははこむぎに、人間として生活する覚悟を問う。

ニチアサ感想

  • 「えぇ~、そうなの!?」と少々尻込みしかけたこむぎだったが、いろはが自分を思っているからこそ厳しく言っているのは伝わった。「こむぎ…ううん!わたし、頑張る!だっていろはと一緒にいたいもん!」こむぎは即答。一人称を"こむぎ"ではなく"わたし"と言い直したのは、正に決意の表れだった。
  • いろはも再び笑顔になる。「うん、わたしも。大変な事も一杯あるけど、わたしもこむぎと学校行きたい。だから一緒に頑張ろ!」「ワン!」「『はい』だよ」「はいワン!」「ふふ、もう違うでしょ。もう1回『はい』」「はいワン!」笑い合う二人の声が夕陽の町に響いていた。

■第10話

  • 授業中、まゆは先生に指名されても気付かず、熱心に何かノートに描いている。いろはが「まゆちゃん!ま~ゆ~ちゃん!」と声を掛けるとようやく我に返ってパニックに。更にそのノートのイラストを見たこむぎが「何描いてるの?わぁ~、楽しそう!こむぎもやる~!」とはしゃいだ事で、二人揃って先生に怒られる羽目に。
  • 昼休みに「まゆちゃんごめんね、こむぎが騒いじゃって」と謝ると、まゆは逆に「ううん、わたしが悪いの」と謝り、『Pretty Holic』に出す新商品のアイデアを描いていたと打ち明ける。ノートを見ていろはが「何これ、可愛い!」と声を上げると、他のクラスメイトも寄ってきて、全部絶賛してくれてまゆは有頂天になるが、商品化のためにはどれか一つに絞らねばならず、悩む事になる。
  • 川で黒い卵を見たという小学生の立ち話を悟が偶然聞きつけ、もしやガルガルの卵ではといろはに伝える。「ガルガルになっちゃう前に見つけて助けられたらいいよね」と気を引き締めていると、こむぎが突如「あった~!」と言いながら走り出し、水たまりに突っ込んだ。サッカーボールを卵と見間違えただけだったのだが、こむぎは全身泥だらけで真っ茶色になるわ、リードを持っていたいろはも引きずり倒されて砂まみれになるわで、もう散々。

決定!

  • 通りかかったまゆは、こむぎを綺麗に洗ういろはを見て、「懐かしいな…」と呟くと、ユキとの出会いを語った。「わたしも見たかったな、ユキちゃんの笑顔」といういろはの台詞を聞いたまゆは、新商品のアイデアが閃いたらしく、「いろはちゃん、ありがとう!」と礼を言いつつ、急いで帰ってゆく。
  • そうしている間に卵は孵化し、アライグマのガルガルが誕生。大人しくさせるために一計を案じたフレンディは、河川敷で作業員が使っていたペンキの缶に、ガルガルの指を突っ込ませる。「手を洗うなら川はあっちだよ!」と誘導したのだが、ガルガルは一発反撃後、別方向に逃げてしまった。当てが外れ、「アライグマなら手を洗いたくなると思ったのにな」とぼやくフレンディは、「アライグマは特に綺麗好きではなく、君が思っているような可愛い姿は、実は川の中の獲物を狙っているだけ」と悟に解説され、「そうなの!?」と自分の思い込みに赤面。
  • さらにガルガルは、意外と凶暴で手先が器用なアライグマの特徴通り、自販機を投げつけたり、郵便ポストを引っこ抜いたりと大暴れ。リボンバリアもバラバラにされるが、悟のアドバイスで再度リボンバリアを張り、ガルガルが再びリボン状にほどいて一端を掴んだところで、ワンダフルがもう一端を掴んでぶん投げ、フレンドリベラーレへと繋いだ。
  • 『Pretty Holic』のすぐ外で繰り広げられていた戦闘に、まゆは全く気付かないままデザインを完成させる。ユキを模したチャームはお客様に大好評で、いろはも「よーし、わたしもお小遣い貯めようっと!」と声を弾ませていた。

■第11話

  • 「見晴山に出る謎の巨大生物」の噂話がクラスで広がっており、ガルガルではないかと考えて、悟を誘って捜索に行く事に。二つ返事で引き受けた悟は、「犬飼さんに誘われて休日に待ち合わせ…これって、こう…デ、デー…」と胸をときめかせ、待ち合わせ場所に走ってきたいろはがキラキラした笑顔のスローモーションに見える等、すっかり恋愛モード。しかし飛びついてきたこむぎに頭突きを食らい、ピクニック気分でテンションが上がって全力疾走し出したいろはとこむぎに置き去りにされたりと、踏んだり蹴ったり。現実は厳しかった。
  • 噂のガルガルは大きいらしいと聞き、「わかった!今回のガルガルはズバリ!クジラだよ!クジラってすっごく大きいでしょ、しかも足がない!山道に足跡が残っていないのも納得だよ」と迷推理を披露し、悟に「クジラは大きいけど、海に棲む生き物だから、山には居ないんじゃないかな」とやんわり否定される。その後も「山にいる、山にいる…わかった、ガルガルはリスだよ!」「確かに山にいるけどすごく小さいよね」「じゃあトド!」「海の生き物だね」「モグラとか…」「大きくはない…かな」「シャチは…」「海の生き物だね…。」と、なぜか山にいる小動物もしくは海にいる大型生物という両極端の想像しか浮かばず、ことごとくダメ出しされた。意外とアホの子?
  • キノコをガルガルの卵と勘違いしたり、こむぎが「おーい!ガルガル!出てくるワ~ン!」と叫んだら、ガルガルの代わりに『Pretty Holic』常連のマダム達が現われたりはするものの、なかなかガルガルは見つからない。しかし頂上で昼食にしている時、周囲から動物の姿が消えている事に気付く。上に登るにつれて動物を見なくなった事、先刻のマダム達は「祠の周辺に動物はいなかった」と言っていたが、本来ならその辺りはタヌキやイタチが生息しているはずという事から、「もしかしてガルガルがいて、動物達が逃げていったのかも…という事は、ガルガルは祠の近くに隠れてる!…かも」と今度は名推理。ズバリ的中して、ガルガルの卵の殻を発見した。
  • 周囲には大きな足跡もあり、さらに樹木の上に、熊が木の上で餌を食べるための場所である熊棚もあった。熊のガルガルはその中で休んでいたが、謎の声に扇動されて凶暴性に目覚めながらいろは達の前に姿を現した。
  • ガルガルのパワーはすさまじく、フレンディとワンダフルは走って一旦距離を取ろうとするが、急激な動きをしたために、臆病な熊の習性を逆に刺激して追い回される。しかし木から落下したワンダフルをフレンディが偶然肩車する形になると、自分より大きいものが怖いガルガルの動きが止まった。そのまま説得しようとするも、木の枝を踏んで音を立ててしまい台無し…と思いきや、額の宝石に傷がついていたガルガルは苦しみ始め、その隙になんとか浄化した。
  • 元の姿に戻ったキラリンベアーに額の傷は誰につけられたものか尋ねると、「はっきりとは覚えてないキラ。けど、すっげぇ強かったぜ、もう一人のプリキュア!」と言う。フレンディとワンダフル以外にプリキュアがいる…?

わんぷり11話


■第12話

  • まゆがため息ばかりついていて元気がない。聞けば、最近ユキが時々姿を消し、探せばいつの間にか部屋に戻っているという事を繰り返しており、本当にいなくなってしまうのではと不安で仕方ないらしい。悟から「猫はわずかな隙間でも通れるし、ドアや窓を開けられる子もいる」と聞いたいろはは、「ユキちゃんが本当にお家からいなくなってるのかどうか、確かめようよ」と、こむぎと共にまゆの家へ行く事にした。
  • 翌日、こむぎを抱っこしながら猫屋敷家を訪問するも、「こむぎちゃんは一緒じゃないの?」と尋ねられ、「約束したのは人の方のこむぎだった~!」とこむぎ共々内心で冷や汗をかきつつ、なんとか誤魔化す。裁縫好きなまゆの部屋を見せてもらったり、まゆの母すみれにも歓迎してもらって、楽しいひと時を過ごした。

わんぷりワンドロ 12話

  • こむぎの嗅覚でユキの行動を追跡してみたが、収穫はなし。ならばとフクロウ型の見守りカメラまで用意してくれたいろはに、気を遣わせて申し訳ないとまゆが詫びると、「そんな謝るような事じゃないよ。わたしもユキちゃんの事が心配だし、友達でしょ?」といろはは微笑む。その『友達』という一言は、今まで友達がおらず、勿論自宅に招くような事は初めてだったまゆに大きな喜びを与えた。気取られたくなくて取り繕おうとするも、どうしても顔に出てしまう嬉しそうなまゆ。しかしユキは、なぜかいろはが気に入らないらしく、ふくろうカメラにも敵意を露わにし、いろはが声を掛けても知らん顔で去ってしまった。

みまもりカメラなんていらないの!

  • そんな時、こむぎがガルガルの出現を察知。嘘をつくのが苦手ないろはは、「え~っと、その…やっぱりカメラが1台だけじゃ足りないよね?家に帰ってお父さんにもっと借りてくるよ!」と、苦しい言い訳をしながら猫屋敷家を出て、森に向かう。フクロウのガルガルを見つけるも、説得するより前に相手が攻撃態勢に入った時、1人の銀髪の少女が風の如く現れた。
  • 「だ…誰!?」驚くフレンディとワンダフルの前で、少女はガルガルが放った羽ミサイルの弾幕を軽々かわしたり、弾きながらジャンプし、高空のガルガルを地上に蹴り落とした。さらに襲い来るガルガルに彼女が右手を一閃すると、猫の爪痕のような三本線の傷が刻まれる。

私はキュアニャミー

  • フレンディは息を呑む。ガルガルを宥めて落ち着かせ浄化するという、自分達のやり方とはまるで別物。彼女は対話すらせず、一方的に相手を叩きのめして倒そうとしているのだ。再び地べたに転がされたガルガルは戦意喪失し、『悪かった、許してくれ!』とばかりに怯えた悲鳴を上げるが、彼女は情け容赦なく、とどめの蹴りを叩き込むべく足を振り上げた。
  • 「ダメ!」間一髪、フレンディが間に割って入る。「ガルガルを傷つけないで!」「喧嘩はメッ!仲良くしよっ!ねっ!」フレンディとワンダフルの必死の訴えに、少女はようやく足を下ろした。ふと見ると、ガルガルにつけられた三本線の傷跡は、先日の熊のガルガルの額の傷とそっくりだった。「熊のガルガルを傷つけたのもあなたなの?ガルガルはこの子の本当の姿じゃないの。心を黒く染められているだけなんだよ!」「そう!助けてあげれば、みんな心の優しいいい子達なんだよ!」無言で立ち去ろうとしていた少女は、そのフレンディとワンダフルの言葉に何か思う所があったのか、足を止めた。
  • 「あなた達がそうしたいならそうすればいい。でも…わたしの邪魔はしないで」感情を見せぬクールな瞳のまま答える少女。悪意はないのかもしれないが、味方とも思えない。ガルガルをフレンドリベラーレで元の姿に戻し、ニコガーデンに帰す様を見届けた彼女は、「待って!あなたは…!?」と尋ねるフレンディに「わたしの名前は…キュアニャミーとだけ名乗り、満月が輝く夜空に跳び上がって姿を消した。それを見送ったワンダフルとフレンディは顔を見合わせ、「わたし達と同じ……プリキュア!?」と驚くのみだった。彼女は一体何者……?

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わんだふるぷりきゅあ! 犬飼こむぎ

バイオレットヒロイン 茶髪翠眼 自営業キュア

ブリーダー トリマー ダブル主人公 ダブルヒロイン


わんだふるぷりきゅあ!カップリング

こむいろ 悟いろ


歴代2号キュア

虹ヶ丘ましろ(←夏目颯斗)→犬飼いろは


歴代紫キュア

エル(←黒瀬舞人)→犬飼いろは


歴代準主人公

虹ヶ丘ましろ犬飼いろは →???

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