グレモリー

ぐれもりー

ソロモン七十二柱の魔神の第56位。 駝上の貴婦人の異名を持つ女性の悪魔で、同じ七十二柱の69位・マルコキアスの元の主人でもある。 三世(過去・現在・未来)を見通し、女性の愛を得る方法を知るという。

グレモリーとは、ユダヤ・キリスト教における大悪魔『ソロモンの七十二柱の魔神』の一柱である。

概要

　ゴモリー、ゲモリーとも。ソロモン72柱の一体である悪魔。

　『ゴエティア』では56番目、『悪魔の偽王国』では51番目に記載されている。

爵位は公爵で、召喚者の前ではラクダに乗った流れるような赤い髪をなびかせた美女の姿をしており、金糸の縫い取りの有る黒いベルベットと白のレースという衣装を纏っている。

　あらゆる年代の女性の愛を勝ち取る力を持ち、26の軍団を率いる。

　ソロモン72柱の中では珍しく女性の姿で顕現するが、前述の二文献では他の悪魔たちと同じくhe（彼）と表記されている。

　また、同じ"ソロモンの魔神"の69番目であるマルコシアスの元の主人であるともされる。

余談

　なお、ゴモリーを月の女神、リリスの妹、ルシファーの寵妃とする説は、グリモアには見られない近年の創作である。