概要
イギリス式の酒場。パブとは、「public house(公衆が使える、(特定目的用の)建物)」の略である。
イギリスでは、中世には旅館機能が主体の「イン」、食堂機能が主体の「タヴァン」、酒場機能が主体の「エールハウス」があった。パブはエールハウスの子孫にあたるが、街道沿いの馬車宿(コーチイン)を源流としたパブも多く、そういったものは「○○イン」と名乗っている。
パブでは主に、ビールを出している(サイダー(リンゴ酒)、ソフトドリンク、軽食もある)。
あまりアルコール度数の高い酒が出ないのは、19世紀前期にジンによるアルコール中毒が社会問題になり、「より害の少ない」酒としてビールが推奨されたからでもある。
内部にはカウンター席やテーブルと椅子の席があり、広いパブでは飲食以外の娯楽に使うスペースもある。
時代的に変化も多いので、詳しく知りたい方はWikipedia英語版「カテゴリー:パブ」辺りともにらめっこしてほしい。
パブの店名と看板には、識別効果を優先したせいで変なものも多い。ロンドンのエレファント・アンド・キャッスルにある同名のパブは有名だが、同地にあった刃物職人組合の紋章をそのまま取っただけであり、その程度では「変なもの」の部類には入らないかもしれない。
外部リンク
日本語版の記事より、英語版の方が充実度が高い(英語圏が地元なので当たり前だが)。