CV:三浦綾乃
概要
ザルツ空間機甲旅団長と冥王星前線基地司令を務めるヴァルケ・シュルツ大佐の1人娘。年を取ってから生まれてきた娘であるため、シュルツからは溺愛されている模様。母親の名はライザ。また、ペットとして飼っているザルツ産の猫型生物である〈クラル〉は心の友。
なお、シュルツが冥王星でビデオレターとして登場しただけであるにも関わらず、何故か視聴者の間では人気を誇ったキャラクターである。pixivにも、続々と彼女のイラストが投稿されるなど、その人気ぶりをうかがわせている。
人物
明るく元気な娘であるが、アベルト・デスラーを祖国ザルツの救世主として尊敬しており、建国祭でも熱烈に信奉しているのが確認できる。同時に父親の事も好きで、ビデオレターを送って帰りを待ちわびている事などを伝えている。
経歴
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シュルツが彼女からのビデオレターを見ているシーンで初登場した。登場したのはほんの数秒だけであるが、顔立ち容姿ともに美少女と言って差し支えないと思われる。遠く出征している父親を気遣っており、見ていたシュルツも顔をほこらばせていた。本人自身が登場したのは、建国祭の時である。
しかし、グリーゼ581での戦いで父が戦死。この事によって、デスラーの計らいで、母共々に名誉ガミラス人へと格上げされている。その後は、帝都バラレスにてミーゼラ・セレステラの従者として働いており、ユリーシャに扮する雪とも出会っている。紅茶を淹れた時に雪から「有り難う」とお礼を言われて、やや高揚していた。
第23話でも再登場を果たす。デスラーが第二バラレスの一部を帝都へ落下させた際に、パニックに陥り逃げ惑う中で、どうしてよいか分からない所で逃げる兵士に突き飛ばされてしまい、気を失ってしまう。そのところをヒス副総統に助けられた。
その後、他のガミラス市民と共に落下してきた第二バレラスの工区を粉砕するヤマトの活躍を見守っていた。また、総集編『追憶の航海』のエンディングでは、ガミラスの少女と一緒に花束をヒス副総統に贈呈するという、ほっこりとするイラストが確認できる。
漫画版
こちらでは、時系列的にガミラス建国祭へ参加する直前にて、本人が登場している。その際には、自宅の自室にて、母親と、そしてペットのクラルと共に父の帰りを待ちわびている姿が描かれていた。
ヒルデはベッドの上で寝ころびながらも、父であるシュルツやガンツ、ヤレトラー他、ザルツ軍人が集合した写真を眺めやっており、それだけ父親の帰還を心待ちにしていることが伺える貴重なシーンでもあった(しかし皮肉にもちょうど同じ頃に父は戦死してしまっていた)。
父親が戦死してしまい、名誉ガミラス人の権利を与えられた後のこと。意外にもエルク・ドメルと墓地で遭遇しており、その際に、父親について何かを聞かねばならないとして懸命に話そうとして、途中で嗚咽し涙を流してしまった。その際、ドメルが優しく語りかけ、慰めている。
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物語には全く絡まないが、最終話でモブとして1カットだけ登場する。前作から3年経過しているので、高校生くらいの見た目に成長している。
余談
元々シュルツの掘り下げのためだけのキャラだったので、出番はビデオレターだけの予定だった。デスラーの演説に聞き入っているシーンもモブキャラを思いつきでヒルデに差し替えただけである。
まさか人気になるとはスタッフの誰も思っていなかったので、反響を受けて急遽追加の出番が与えられることになった。出番が序盤と終盤に偏っているのはそのため。そういう意味では山本明に近い存在かもしれない。
デザインも前後の立ち絵しか用意していなかったので、版権絵(第三章直前の大阪でのヤマトークで配布されたポストカードのイラスト)の依頼が来た時デザインした人は大層困ったらしい。
pixivにおいて
前述したように、本編ではわずか数秒の登場であったが、観客のハートを射抜くには十分すぎるほどのビジュアルから第二章公開当日には最初の絵がアップされ、その後も少しずつではあるが、数を増やしている。その中にはもちろんR-18も含まれる。恐るべし、pixiv絵師艦隊。