概要
8月19・20日にかけて福岡市で行われた将棋八大タイトルの1つ王位戦第4局で、第1日終局間近に副立会人の豊川孝弘七段が発したダジャレ。
ことは第1日目が終わろうとした8月19日に遡る。
先手の木村一基王位が後手の挑戦者・藤井聡太棋聖の8六の飛車を受ける「▲8七銀」という手を指したところで、封じ手の時刻18時となった。
ここで考えられる選択肢は2つ。
- 飛車を2六に逃げる「△2六飛車」。
- 飛車を突っ込ませる「△8七同飛(車)成」。
後者はかなり早いタイミングでの飛車切りになるためリスキーに見えるが、なんとソフト推奨手。藤井は予定とはしていた(前者だとその後「▲2七歩」で受けられ、「△2四飛」となって飛車を下げさせられてしまうので、使いづらくなってしまうからという)そうだが少々決断に時間を要し、規定時間を過ぎても考え続けて、20分ほどで封じ手となった。
翌20日朝、開けられた封じ手は…後者であった。木村は「どっちもあると思っていた」という。
これを見た豊川七段がすかさず「同飛車大学」というダジャレを飛ばし、その言葉はまたたく間にSNSを席捲することとなった。