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中世古香織の編集履歴

2020-11-28 14:07:58 バージョン

中世古香織

なかせこかおり

『響け!ユーフォニアム』の登場人物。

プロフィール

名前中世古香織
誕生日9月3日
身長166cm
星座乙女座
血液型A型
担当楽器トランペット
好きな色
趣味お菓子作り、あすかとカフェ巡り
特技茶道華道を小さい頃から習っている
好きなものスイーツ
嫌いなもの、人混み
CV茅原実里

概要

北宇治高校の3年生で、吹奏楽部に所属。トランペットを担当しており、同パートのリーダーと部内の会計係を務めている。

可憐な雰囲気を漂わせる整った容姿に加え、優しい性格や真面目に練習に打ち込む姿勢など、外も内も綺麗な先輩。部内では「みんなの憧れの先輩」(原作小説)や「吹奏楽部のマドンナ」(TVアニメ版)などと呼ばれており、”信者”を自称する吉川優子をはじめ、彼女のようになりたいと憧れを抱く加藤葉月鎧塚みぞれたちなど、部員たちからの人望は軒並み高い。

しかしながら、部内ではだらけきった姿勢で練習に取り組む先輩たちにコンクールメンバーの座を阻まれたり、新しく入ってきた1年生の高坂麗奈にソロパートを実力で奪い取られたりと、辛い境遇に立たされることも少なくない。時に涙を見せることもある彼女だが、部内トップクラスの演奏技術と慈愛にあふれた人格のもとに、折れることなく精力的に日々の活動に取り組んでいる。


人物

センシティブな作品中世古香織

容姿

庇護欲をかき立てるような柔和で儚げな印象の女子生徒で、部内の男子生徒からは副部長の田中あすかと並んで告白するのもはばかられるほどの美人と目されている(原作1巻、33~34ページ)。また、原作小説ではさらさらとした黒髪(原作1巻、33ページ)、コミカライズ版ではウェーブがかったロングヘア、そしてTVアニメ版ではショートヘア泣きぼくろと、それぞれに異なる特徴で描かれている。

170センチを超えるあすかほどではないが背が高く、スタイルも良好である。パレード衣装や水着姿であすかと並んだ際には、そばに居合わせた黄前久美子をして「並ぶと絵になる二人」「ひとつの芸術作品みたいだ」などと言わせしめている。(原作1巻、117ページ、原作2巻、138ページ)

なお、柔らかな線を描く頬や柔らかそうな太ももの持ち主である彼女は(原作3巻、215ページ、217ページ)、同級生のあすかから「香織の血とか美味しそうやん。なんかさ、首とか見てると、がぶっと噛みつきたくならん?」といった印象を持たれているほか(原作3巻、241ページ)、TVアニメ版のシリーズ演出を担当している山田尚子も、香織の持つ肉感と身長の絶妙なバランスとボリューム感を指して「色っぽい」とコメントを残している。(TVアニメ『響け!ユーフォニアム2』コンプリートブック、15ページ)


性格

おっとりとお嬢様然とした性格の持ち主であり、争いごとを好むことはない(『響け!ユーフォニアム2』コンプリートブック、15ページ)。しかし、吹奏楽コンクール京都大会(府大会)への出場に先立って行われたオーディションにおいて、自由曲のソロパートの座を最後まで諦めずに麗奈との一騎打ちを申し出たことなどに見て取れるように、優しさとともに確固とした意志の強さも持ち合わせている。(原作1巻、287~288ページ、短編集2巻、95ページ)

部活動に対しては真面目かつ熱心に取り組んでおり、天才肌の同級生であるあすかに憧れつつも、彼女とは対照的に地道に努力を積み重ねるタイプである。(TVアニメ版1期オフィシャルファンブック、43ページ)


もっとも、香織自身はこれまで培ってきた功徳などから集める影響力を積極的に行使しようとはせず、むしろ、他人の自身に対する評価に関しては無頓着なところがある。「吹奏楽部のマドンナ」という肩書きを持ちつつも「マドンナだって、芋が好きなの」と意に介さず嬉々として焼き芋を頬張ったり(TVアニメ版1期7話)、北宇治高校の文化祭ではうさぎの着ぐるみに身を包んでノリノリで宣伝活動を行ったりと(TVアニメ版2期6話)、他者の目を気にしないマイペースな振る舞いを垣間見せている。


演奏技術

香織先輩


担当楽器であるトランペットの腕前はなかなかのもので、高校生にして”プロ級”とも噂される1年生の高坂麗奈には及ばないものの、原作小説におけるソロパートの再オーディションでの演奏シーンでは「欠点が見当たらないキラキラとまばゆい完璧な演奏」と表現されるなど、高校生としては充分に上手い(原作1巻、295ページ)。吹奏楽コンクール京都大会の終了後に、顧問の滝昇松本美知恵が交わしていた会話のなかでも、彼女の実力は「田中あすかとともに強豪校の生徒たちにも引けを取らない」という高い評価がなされている。(TVアニメ版2期1話)

トランペットに対する想いは強く、TVアニメ版1期11話で登場した吉川優子の回想シーンのなかでは、香織の演奏を聴いた優子が「先輩はトランペットが上手なんですね」と語りかけた際に、香織は「上手じゃなくて、好きなの」と微笑みながら返している。


彼女の使用するトランペットはマイ楽器(私物)であり、自身の祖母から受け継いだものである。(『響け!ユーフォニアム』DVD&BD7巻ブックレット、4ページ)

モデルとなった楽器は、YAMAHA YTR-850。さまざまな音楽ジャンルの奏者から高い評価を得ている高品質なカスタムモデルである。 (『「響け!ユーフォニアム」北宇治高校吹奏楽部 体験ブック』 株式会社ヤマハミュージックメディア 2016年7月10日発行 8ページ)


経歴

ユーフォ

高校1年生時~高校2年生時

滝昇が顧問に就任する前の、腐敗した雰囲気が蔓延していたころから熱心に練習を重ねていた部員のひとりであり、易きに流されないがゆえに後悔のない選択を積み重ねてきている。(短編集2巻、40ページ)

1年生のときに吹奏楽部に入部した当初は、「学校生活は部活だけじゃない」としてだらけきった雰囲気もある程度は許容していたものの、あからさまに上下関係を振りかざす先輩たちに居心地の悪さを感じるとともに、「来年、もしすごくやる気のある子が入ってきたら、私はその子たちに胸を張れるのか不安になる」と、吹奏楽コンクールでも散々な結果に終わった部の現状とそこに所属する自らに対して懸念を抱いていた。(短編集2巻、44~45ページ)


2年生に進級して部が新年度を迎え、「とがった無能」な3年生たちが傘木希美吉川優子をはじめとする優秀な1年生部員を虐げるなか、香織は3年生の先輩に「1年生を無視するのはやめてください」と頭を下げるなど、部内における環境の調整に奔走しつつ(TVアニメ版1期11話)、サックスパートの小笠原晴香等の練習熱心な同級生とともに腐ることなく日々の練習をこなしていた。

しかし、当時の部のかじ取りを行っていた顧問は、「たとえだらけた部員であっても吹奏楽コンクールの出場メンバーは3年生が優先」という方針をとっていたため、その当時から部内トップクラスの実力を誇っていた香織の努力が報われることはなく、吹奏楽コンクール(A編成部門)等の晴れ舞台に立つことはなかった(原作2巻、150ページ)。そして、このような部の現状を目の当たりにしてしまったことにより、希美をはじめとするやる気のある1年生たちは吹奏楽部に見限りをつけることを決め、当時の1年生部員の大量退部に至ることになった。


高校3年生進級~サンライズフェスティバル

響け!ユーフォニアム


トランペットパートのリーダーと吹奏楽部の会計係を兼務するほか、部長となった晴香の相談役に回ったりするなど(TVアニメ版1期3話、1期7話等)、部の活動を陰ながらに支えている。

滝昇が顧問として関わる前のパート練習のシーンでは、ホルンパートやトロンボーンパートが練習中にふざけ合っているなか、トランペットパートだけはしっかりパート練習を行っているなど、パートリーダーとして率先して頑張っている描写がなされている(TVアニメ版1期1話)。また、木管・金管の1年生部員に対して腹式呼吸の指導も担当しており、特に吹奏楽部初心者の加藤葉月に対しては、吹き戻しを使った練習方法を教えるなどしている。(TVアニメ版1期3話)

そのようなパートリーダーとしての指導力や演奏者としての部内トップクラスの実力、そしてこれまで部内において積み重ねてきた功徳等によって、久美子をして「「香織先輩」その名を聞いて、異を唱えられる人間などこの部にいるはずがない」と言わせしめるほどの大きな影響力を持つに至っている。(原作3巻、180ページ)


サンライズフェスティバルにおいては、立華高校のパフォーマンスの凄さを目の当たりにした優子が動揺した際に、彼女の肩に手を触れて「深呼吸して」と気遣い、頼れる先輩としての一面を見せている(TVアニメ版1期5話)。そのほか、アニメ化はされなかったものの、短編集1巻の「科学準備室の京子さん」では本番の演奏で着用するパレード衣装の選定に携わっている場面が登場している。


吹奏楽コンクール京都大会

重なる心


北宇治高校吹奏楽部のコンクール自由曲には、トランペット(原作小説ではコルネット)のソロという大きな見せ場が盛り込まれており、香織はソロパートの座を手にすることを念頭においてオーディションに臨んでいた(TVアニメ版1期6話)。しかし、オーディションの結果、ソロパートの座はより高い実力を誇る1年生の高坂麗奈が担当することとなり、練習熱心で人望も厚い3年生の香織が選ばれなかった事実に、彼女のことをよく知る優子はあからさまに不満を募らせるようになる。そして、優子と麗奈の対立によって顕在化した自由曲のソロパートの問題は、吹奏楽コンクール京都大会(府大会)を控えた吹奏楽部のなかに色濃い不和を生じさせることとなった。(原作1巻、278ページ、284ページ、TVアニメ版1期9話~1期10話)


この対立問題の当事者である香織は、既にソロパートの座から落とされているにも関わらず、「諦めきれない、納得したい」という一心から、たったひとりでソロパートの練習を続けていた(原作1巻、287~288ページ、TVアニメ版1期10話)。そんな折、部内に生じていた不和を重く見た顧問の滝の判断により、部員全員で決定する公開方式の再オーディションが提案される。これをまたとない好機ととらえた香織は率先して参加を希望し、自由曲のソロパートの担当者は再オーディションをもって正式に決められることとなった。(TVアニメ版1期10話)

(なお、原作小説ではコンクール前日のホール練習において、香織の直訴によって特別に行われる形となっている。※原作1巻、293ページ)


そして迎えた再オーディションの本番において、香織はこれまでの努力のすべてをつぎ込んだ「欠点が何ひとつ見当たらない、完璧な演奏」を披露する(原作1巻、295ページ)。しかし、その直後に奏でられた麗奈の演奏は、香織のそれを遥かに上回るほどの表現力をもって部員たちを圧倒し、彼女との実力差を明確に示しうるものであった。

ふたりの演奏が終わったのち、顧問の滝は再オーディションの希望者である香織に「中世古さん、あなたがソロを吹きますか?」と問いかける。その言葉を受けた香織は、数秒の沈黙ののちに「吹かないです………吹けないです」と明確に否定し、ソロパートは麗奈が吹くべきであることを部員全員の見守る前で宣言した。(原作1巻、297ページ、TVアニメ版1期11話)

香織が再オーディションを志望したのは、単に個別式のオーディションによる結果に納得がいかなかったことのみならず、麗奈とのあいだに生じていた絶対的な実力差を感じつつもトランペットが好きであるがゆえに諦めきれなかったこと、そしてトランペットが好きであるからこそ、圧倒的な実力差で自らの心を折ってもらうことを望んでいたからであった(原作1巻、298ページ)。すべてを終えて納得をした香織がソロパートの座を麗奈に託したことにより、ソロパートの対立問題は幕引きを迎えることになった。


吹奏楽コンクール関西大会以降

大切な君を...


吹奏楽コンクール京都大会からひと月後に臨んだ関西大会(支部大会)の本番直前のシーンでは、香織はこの本番を自身にとっての最後のステージと位置づけ、優子をはじめとするトランペットパートの面々(なお、原作小説では久美子になっている。※原作2巻、293ページ)に対して「これからも部のこと、よろしくね」と自身が引退した後の吹奏楽部を託そうとする姿が登場している。そんな香織の様子に耐えかねた優子は、香織の言葉を遮ったうえで「私たちが目指しているのは全国です。私たちは香織先輩と一緒に全国に行くんです」と周りの部員たちを巻き込みながら鼓舞し、香織もまた同級生である笠野沙菜に促される形で加わりながら「行きましょう、みんなで全国へ!」と声高に叫び、パートのメンバーと周りの部員たちの結束を強くまとめ上げている。(TVアニメ版2期5話)


それから幾日後、吹奏楽コンクール全国大会への出場を控えるなか、副部長であるあすかの退部騒動が勃発すると、晴香とともにあすかの身を案じるとともに、士気を落とす部を立て直そうとする晴香を陰ながら支えるようになる。(TVアニメ版2期7話)

その後、顧問の滝があすかの代理として2年生の中川夏紀を全国大会に出す可能性を明らかにすると、香織は夏紀らとともにあすかの母親を懐柔し、あすかの部活復帰を実現させようとする「あすか先輩を取り戻すぞ大作戦」(作戦名の命名は香織による)を実行に移している(原作3巻、179~182ページ、TVアニメ版1期9話)。また、「あすか先輩を取り戻すぞ大作戦」の当日には、あすかの不在間の部の運営上の問題について、久美子を挟んで歩きながらあすかと相談している。(TVアニメ版2期9話)


あすかが問題を解決して吹奏楽部に復帰を果たした際には、嬉し涙を浮かべながらあすかを眺めている(TVアニメ版2期10話)。なお、原作小説では復帰したあすかに香織が抱きつき、あすかがその背を優しく撫でるという形をとっている。(原作3巻、282~283ページ)


吹奏楽コンクール全国大会後~卒業式

香織先輩


コンクールシーズンを終えて部活を引退して以降は、看護学校への受験を第一に目指しつつ、その合間を縫う形で吉川・中川体制の吹奏楽部に顔を出している。(原作公式ガイドブック、41~56ページ、106~107ページ)

在校生部員の主催による卒部会では、夏の合宿時の部屋着姿であくびをしている優子がスクリーンに映し出された際に、恥ずかしがる優子にその目を覆われている。その後も、3年生部員による演奏に参加したほか、続く在校生部員による「三日月の舞」の演奏の際には、目に涙を浮かべながら拍手をしている。


卒業式後のワンシーンでは、香織のスカーフを手にしながら顔を埋める優子の頭を優しく撫でながら「部長でしょ。しっかりしなきゃ……」と語りかけている。一方、優子の方は香織の言葉に反応することなく無言で香織に抱き着いたまま微動だにせず、その別れを惜しんでいる。(TVアニメ版2期13話)


卒業後

響け!ユーフォニアム 蹴上インクラインで花見をする三年生三人


高校卒業後は京都府内にある看護学校に進学し、看護師の資格取得を目指す予定であるほか、卒業後は自宅を出て下宿を始める意味のことも仄めかしている。(短編集2巻、52ページ、95ページ)

なお、トランペットに関しては看護学校の勉強で多忙になるため、続けることは難しいかも知れないと明かしている。


田中あすかとの関係

眼差し

概要

吹奏楽部の副部長と低音パートのリーダーを兼務している同級生。3年生。

互いのことを「あすか」「香織」と名前で呼び合う親しい関係にあり、吹奏楽部における活動はもちろんのこと、あがた祭りやプール等のプライベートな時間においてもしばしば一緒に遊びに出かけるなどしている。(TVアニメ版1期8話、2期2話)

周りの部員たちからは謎が多い先輩とされているあすかであるが、香織とは互いの家を知る間柄であり、香織はあすかの母親の好物まで知っているなど、近しい関係をうかがうことができる(原作3巻、181~182ページ、TVアニメ版2期9話)。さらに、あすかの自宅には香織から誕生日プレゼントとして贈られたペアグラスが置いてあり、「香織の家にもあるから、まあおそろいってやつ」として久美子に紹介をしている。(原作3巻、220ページ、TVアニメ版2期9話)


香織とあすかがふたりきりの際に見せるやり取りは、そばに居合わせた久美子をして「甘ったるい会話」「見てはいけないものを見てしまった」と感じ取るほどの意味深な空気を明確に漂わせており(原作3巻、218ページ、原作公式ガイドブック、48~49ページ)、久美子も彼女たちふたりの関係性を探ることは「危険な一線を越えそう」として控えるようにしている(原作公式ガイドブック、54ページ)。TVアニメ版ではこれらの描写は抑え気味ではあるものの、香織がひざまずいてあすかのスニーカーの靴紐を直す一連の場面(原作3巻、217~218ページ)については、あすかの表情は口元以外は映さない一方で、傍らの久美子が目を見開いてその様子を眺めている場面が映されており、意味深な様子に演出されている。(TVアニメ版2期9話)


香織が語るあすか像

生来の可憐な容貌と優しい性格の持ち主である香織は、自分自身が「他者から愛される」タイプの人間であることを知っており、自分に親切にしてくれる周りの人たちに対して心からの誠意で答えること、自分を愛する周囲の人々を心から愛することを常としていた。しかし、北宇治高校に進学してあすかと出会った香織は、これまで出会ってきたどの人間とも違う”特別な存在”の輝きを前にして、あすかという存在に強く惹かれることとなる。あすかは、香織がこれまで接してきた人々のような「無条件の親愛」を与えるような人間ではないものの、それでもあすかの放つ”特別”な輝きに惹かれる香織は「私、ここまでほかの誰かと仲良くなりたいって思ったことなかったの。一生で、多分あすかだけ」として、親愛以上のものをあすかから欲するために彼女のそばにいたいと願うようになる。(短編集2巻、48~49ページ、51ページ)


余談だが、香織の中の人は、TVアニメ版のWebラジオ(「響け!ユーフォラジオ2」第13回 2016年12月12日配信分)において「あすかと香織の関係は男と女の関係」という解釈を明かしている。また、TVアニメ版の公式設定においても「あすかへの想いは友情以上のものがある」という記述がなされている。(『響け!ユーフォニアム』DVD&BD7巻ブックレット、4ページ)


晴香に語ったあすかへの想い

斎藤葵が退部をしたのち、失意に沈んだ晴香を励ますために彼女の家を訪れた香織は、話の一環としてあすかの話題を持ち出し「演奏者として、あそこまで切り捨てて演奏に集中できたらって思っちゃう」と、ストイックに演奏に打ち込む彼女の姿を「カッコいい」と語っている。(TVアニメ版1期7話)

また、吹奏楽コンクール京都大会の前に行われた再オーディションの当日、晴香から「どうしてあすかにこだわるの?」と問われた際には、「よく分からないけど、なんか、見透かされてるような気がするんだよね。私が思ってること、何でも。だから、あすかを驚かせたい。あすかが思ってる私の一歩先を、本物の私が行きたい」と、その胸の内を明かしている。(TVアニメ版1期11話)


あすかが語る香織像

香織があすかについての想いを語る一方で、あすかもまた、香織に対する考えや想いを断片的にではあるが語っている。

「あすか先輩を連れ戻すぞ大作戦」の当日、あすかのスニーカーの靴紐を結び直した香織がその場から立ち去った際に、あすかは香織の見せた世話焼きぶりを示しながら「可愛いでしょ、香織って」と、そばにいた久美子に語っている。(原作3巻、218ページ、TVアニメ版2期9話)

また、自分たち以外の第三者を交えた場面においては、「もう、ごめんな久美子ちゃん。可愛い彼女がせっつきに来ちゃった」と茶化したり、「香織が可愛いなんて当たり前やない?」と語りながら彼女の肩に手をかけるなど、関係性の濃さをあからさまに示してみせるような言動を取ることも少なくない。(原作公式ガイドブック、168ページ、177ページ)


その他の主要キャラクターとの関係

吉川優子

好きな気持ち


トランペットパートに所属しているひとつ下の後輩。2年生。

香織は優子のことを「優子ちゃん」と呼んでおり、対する優子は「香織先輩」と呼んでいる。

優子が1年生のとき、当時のやる気のない3年生と「やる気のある1年生のグループ」が衝突を起こし、結果として多くの1年生が吹奏楽部に見限りをつけて退部していった際に、香織は退部すべきかどうかを迷っていた優子を「部活を続けようよ」と応援し、部内に引き留めている(原作2巻、212ページ)。また、香織は当時の3年生部員と1年生部員とのあいだに生じていた軋轢を解消するために頭を下げるなど、部内の人間関係の調整のためにも奔走しており、そのような香織の姿を目の当たりにした優子は彼女に強く惹かれるようになり、現在では”信者”を自称するほどまでに慕うようになっている。


彼女の意志を汲み取ろうとするあまり、時として再オーディションの前に麗奈にわざと負けるように頼み込むといった大胆な行動を起こすこともあるが(TVアニメ版1期11話)、再オーディションを通して香織が自身の結果に納得を見せて以降は、そのような暴走も鳴りを潜めるようになる。

コンクールシーズンを終えて香織たち3年生が引退し、自身が部長になった新体制が始まって以降も、優子は香織が部活に顔を出しに来るたびにかつての心酔ぶりをここぞとばかりに表し、副部長以下の部員の面々を呆れさせている。(原作公式ガイドブック、176~177ページ、第二楽章後編、313ページ)


小笠原晴香

センシティブな作品


吹奏楽部の部長とサックスパートのリーダーを兼務している同級生。3年生。

TVアニメ版では、学外においてもあすかも交えて3人一緒に行動したり、互いの胸の内を語り合うなど親しい間柄である。しかし、原作小説の本編(原作1巻~3巻)においては、ふたりの関わりに関する記述はほとんど見ることができず、3人で一緒にあがた祭りに遊びに行ったり、晴香の家に上がって励ますシーン等に見られる両者の関係性は、アニメオリジナルのものとなっている。

(なお、2018年4月に発行された短編集2巻の「だけど、あのとき」と「未来を見つめて」には、3年間をともに過ごした仲間として、香織と晴香が互いを振り返る描写が登場している。※短編集2巻、39ページ、92ページ)


吹奏楽コンクール全国大会前に起こったあすかの退部騒動に際しては、香織とともにあすかの行く末を心配しつつ、彼女に支えられる形で部長として自立する覚悟を決めている。また、その覚悟を表そうとした際に口を挟んできたトロンボーンパートのリーダーである野口ヒデリに対して、香織は黙って話を聞くように促したりもしている。(TVアニメ版2期7話)


コンクールシーズンの終了後、新体制のもと行われる定期演奏会の準備や立華高校との合同演奏会においては、あすかも交えて3人で訪れているほか(なお、定期演奏会に向けた練習期間では香織と晴香のふたりでたびたび姿を現している)、定期演奏会の本番当日には香織とふたりで足を運んでいる。


高坂麗奈

トランペットパートに所属しているふたつ下の後輩。1年生。

香織は麗奈のことを「麗奈ちゃん」(原作小説)「高坂さん」(TVアニメ版)と呼んでおり、対する麗奈は「香織先輩」と呼んでいる。

3年生時の吹奏楽コンクール京都大会前に、香織は彼女と自由曲のソロパートをめぐって争ったものの、結果的に部員の総意のもと正式に決まったこともあり、その後の両者にはわだかまりは見られない(TVアニメ版1期12話では、麗奈が香織にソロパートの一件で謝るシーンが登場している)。

原作小説では、のちの関西大会において香織が久美子に「麗奈がソロパートを担当することが決まったときは悔しかったけれども、自分がソロの担当だったらここまで来ることはできなかったし、ここまで進出することができて嬉しい」と、麗奈のソロに対する心情を打ち明けるシーンが登場している。(原作2巻、293ページ)


さらに、吹奏楽コンクール全国大会において北宇治高校が銅賞に終わったことに麗奈が涙した際には、香織は彼女を優しく労った上で「ここまで来れたんは麗奈ちゃんのおかげやわ」と感謝の意を表している(原作3巻、360~361ページ)。TVアニメ版2期12話でも類似の場面が出てくるが、こちらでは自らの不甲斐なさを詫びる麗奈に対し、香織が「高坂さんが謝ることじゃない。これが私たちの実力なんだよ」と、現状を踏まえた上での励ましの言葉を送っている。


3年生部員の卒部会において、在校生部員がコンクール自由曲の「三日月の舞」を披露した際には、麗奈は中間部のトランペットソロの折に香織に向けて視線を送っており、香織もまた、笑みを浮かべながらトランペットソロに合わせて軽く運指を行い、奏者である麗奈と目くばせを交わしている。(TVアニメ版2期13話)


黄前久美子

低音パートでユーフォニアムを担当しているふたつ下の後輩。1年生。

所属するパートが異なるため、香織と直接的に絡む場面はあまり多く見られないが、あすかの直属の後輩ということもあり、彼女絡みで接することが多い。

また、原作小説における吹奏楽コンクール関西大会の本番前には、自身の心情と決意を久美子に打ち明けるとともに、本番の演奏に向けた凛とした姿を見せており、久美子はその美しさに息を呑んでいる。(原作2巻、293~294ページ)


トランペットパートのメンバー一覧

トランペットパート


関連イラスト

冬制服

大天使カオリエルセンシティブな作品

マドンナと副部長ユーフォニアム


夏制服

香織先輩中世古香織先輩

香織先輩誕生日絵


パレード衣装(サンライズフェスティバル)

センシティブな作品センシティブな作品

🎺デカリボン優子ちゃんも信者化する中世古香織先輩


水着姿

休日の香織先輩センシティブな作品

センシティブな作品


着ぐるみ姿(北宇治高校文化祭)

今日の色紙#107「中世古香織」


関連タグ

響け!ユーフォニアム

トランペット

吉川優子 - トランペットパートのひとつ下の後輩。2年生。かなり好かれている。

加部友恵 - トランペットパートのひとつ下の後輩。2年生。コンクールのオーディションには落選する。

高坂麗奈 - トランペットパートのふたつ下の後輩。1年生。コンクールのオーディションでソロパートをかけて争っている。

吉沢秋子 - トランペットパートのふたつ下の後輩。1年生。コンクールのオーディションには落選する。


小笠原晴香 - サックスパートに所属する同級生。3年生。吹奏楽部の部長。

田中あすか - 低音パートでユーフォニアムを担当する同級生。3年生。吹奏楽部の副部長。

沢田樹里 - ホルンパートのリーダーを務める同級生。3年生。

野口ヒデリ - トロンボーンパートのリーダーを務める同級生。3年生。


香織先輩マジ天使

泣きぼくろ 焼き芋


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