高校一年の時に円谷プロに『帰ってきたウルトラマン』のプロット13本と怪獣デザインを投稿。前者はルーズリーフ1、2枚、後者は色鉛筆で描き、「若気の至り」と述懐している。
デザインのうち、「ガロア星人」と名付けたものは氏が成田亨氏の人間のシルエットを隠すというキングジョーのデザイン法に感銘を受けて描いたもの。『ミラーマン』のダークロンに採用された(垂れた角は『伊賀の影丸』の幽鬼の髪形にちなむ)。ノベライズの作者が「ミラーマン怪獣で最も印象的」と語った時は光栄に思うと共に「成田デザインへの間接的な称賛」と記している。
氏が生物の授業から着想を得て、思春期故“青春の孤独”も重ねた『許されざるいのち』は採用された。熊谷プロデューサーは同封のレオゴンのデザイン(メイン画像左)に捉われずに描くよう米谷佳晃氏に依頼し、力強い四足怪獣とした。氏はよしとし、自分で「逆さにしただけで凡庸」と思うウツボカズラを潜望鏡のようにアレンジしたのにも感謝している。
レオゴンと同じ動物と植物の合体怪獣、ビオランテが登場して芦ノ湖が舞台の『ゴジラVSビオランテ」にも携わる。仕事柄ゴジラの歯を二列にするのを提案している。
怪獣のシルエットを語ることが多く、『ゴジラVSスペースゴジラ』ではスペースゴジラのデザインを最初に提供した。
『ゴジラ2000ミレニアム』のエンディングテロップでは協力の所にクレジットされている。