概要
『ケロロ軍曹』に登場するケロン星の軍隊。ケロン軍のマークは、星型のマークに加えキリル文字が含まれる「ЯОЖОR」となっている。
ケロン星はSF作品のお約束通り星自体が一個の国家であり、他の星系にもその侵略の魔手を伸ばしている。宇宙船大隊の中央母艦『グランド☆スター』を本部とする少なくとも中生代末期から宇宙への影響力の大きい組織であった。
各部隊は少なくともA-Fの6段回の評価を受けそれにより装備や給与などに差を出される。一方で下ランクの部隊に優秀な人材が集められうち一人が単独である最重要機密の対処を任される、入隊して日が浅い者も上級ランクの部隊に入れてもらえる事もある。
それでいてあまりに任務に支障を来たしていた場合の左遷処分も厳しく(ガルル曰くひどければ同部隊員が全員での再会は二度と敵わない場合も)待遇は成果主義で配備・部隊構成においては実力・才能主義な面が目立つ。
数百万以上の人員が存在しているが、隊長の素質を備えている者は希少で階級や功績だけで判断が下されない特別な対応をされており、上記の優遇措置もこの才能由来から施されるのも多い。ただし、ケロロの持つ「隊長の素質」についての事自体はあまり本編では触れられておらず不明な点も多い。
主要な構成員
ケロロ小隊
第三宇宙侵略軍の特殊潜行部隊。評価F級部隊
ガルル小隊
評価A級部隊
ケロロ第弐小隊
その他
- ジララ:元大尉。元アサシン部隊『X1』創設者・指揮官
- バリリ准尉
- ゲリリ少佐
- ナムム:元特務曹長
- ドララ特務兵:特別指定危険種監視部隊隊長
- オノノ少尉:単独任務専門兵。行方不明扱い。
- ダレレ:元軍人で指名手配犯
- ケロロ父:軍曹
- ドルル:元訓練兵
過去のケロン軍
ケロロ達及び彼らの親世代以前の世代におけるケロン軍は、キルルやウォリアースタイル等と言った大規模な破壊を伴う武力行使が主だったようで、現在のケロン軍本部等からは「負の遺産」「破壊の時代」とも言われている。原作163話では、コックピットの搭乗者のマインドコントロールを行う「支配者(エンペラー)プログラム」も登場していた。
原作193話のクルル曰く「生命のことなんか考えてねェでドンパチやっていた、危ねェ時代の力」との事で、ケロロもそういった破壊工作は否定的で地球人と宇宙人との共存を目的にしているほか、原作190話では新ケロロに「若者は、古い言葉の意味にとらわれることはないのであります」と諭していた。
今では「宇宙戦闘紳士条約」という条約で必要以上の破壊を伴わない侵略の決まりが制定されており、宇宙警察からも侵略において厳しく取り締まっている描写も見られる。
なお、上記の設定は主に原作版で登場したものでありアニメ版では大体的に描かれていないが、同じケロン軍内でもオノノ少尉は破壊を伴わない侵略を哲学としている一方で、ゲリリ少佐は侵略の為なら地殻変動が起こるような侵略も携わり、なおかつ隊員の犠牲も厭わない性格をしており、その結果ゲリリ少佐は更迭処分されてしまっている。
その他
原作においては前線部隊は年齢固定処置がなされており、実はケロン本星では22巻時点でケロロ小隊が地球に着任して300年周期経過していたことが発覚。本星は超少子化に悩まされており新ケロロは過去100年で誕生した唯一の新世代の兵士であった。人材不足をカバーするため彼には単体で1部隊分の能力を使用できる配備がされている。
本来彼は前線に送るには経験不足であったがケロロ小隊の侵略遅延が相当なものになってる現状から本部の上の『大本部』の決定で侵略大隊隊員として送り込まれることとなった。
また、原作262話では別組織の「ケロン憲兵団」も登場している。それらは不真面目な兵士を解雇させるために作られた組織なのだが、性質上評判が悪くアンドロイドによって支配している。ブラックスター曰く、キルル同様ケロン軍の「負の遺産」であるとのこと。
関連項目
ケロボール…ケロン軍の最強万能兵器