シンユイとは、NHKアニメ『コレクター・ユイ』に登場するシンクロ（ウォーウルフ）×春日結（コレクター・ユイ）のカップリング。
乙女ゲーム『DIABOLIKLOVERS』に登場する月浪シン×小森ユイのカップリングのことも指すが、ここでは主に『コレクター・ユイ』について解説する。
『コレクター・ユイ』のシンユイ
「コムネット」のコンピューターソフトであるコレクターズのシンクロは、グロッサーに記憶を消されてグロッサー四天王のウォーウルフとして操られてしまう。
コレクターズのまとめ役に選ばれた主人公・春日結が変身するコレクター・ユイにとって、ウォーウルフは最初に戦った敵だった。
ユイはウォーウルフを「ワンちゃん」の愛称で呼んでおり、ウォーウルフが「俺はワンちゃんじゃない！ウォーウルフだ！」と突っかかるのが常。
敵対関係ではあるが、ユイがウォーウルフを助けてからは信頼ができ、状況によっては共闘している。戦闘能力には差があり、一対一の勝負ではユイが一方的に叩きのめされることが多かった。
第1期終盤で洗脳が解けたシンクロは、ユイに好意らしき感情を見せるようになり、生みの親の犬養博士にもユイ以外のコレクターには従わないと宣言するほど。
第2期でシンクロはユイの仲間として行動を共にする。以降はユイがピンチになるとシンクロが助けに行くパターンが定着。他の仲間は放置してしまうため、「協調を司るソフトなのに一番協調性がない」とネタにされる。
一方のユイは瞬兄さんが好きだったが、里見青年に気移りしたりと明確な相手が定まっていない。シンクロの好意には気付いておらず、他のコレクターズ同様に大事な友達で仲間だと思っている。
ツンデレの気はあれどクールで高飛車な敵幹部だったウォーウルフと、味方になってすぐにユイの好きな所を挙げて理解者に徹するシンクロのギャップにやられた視聴者が多かった。
ユイとウォーウルフは人間と人狼、いってみれば美女と野獣の組み合わせだが、人型のシンクロに戻っても人間とバーチャルソフト（AI）で、異種間恋愛であることに変わりはない。
尤も、二次元の住人であるシンクロと三次元の住人であるユイは住む世界自体が違うため、現実的に二人が今後付き合いを続けていく道は平坦ではない。
コレクターズのモチーフになったのは小説『南総里見八犬伝』の八犬士だが、シンクロとユイの関係は伏姫と八房の逸話を思わせる部分がある。
二人の動向（ネタバレ注意）
（第1話 コムネットへ出発！）
ユイとシンクロが初めて顔を合わせたのは第１話。
ウォーウルフに改変させられたシンクロが銀河ランドを襲撃。IRの導きで変身したユイが駆け付け、対峙した時になる。
ウォーウルフはユイを襲撃するが、ユイの『イニシャライズ』で追い払われ、「今度会った時は必ずデリートしてやる」という捨て台詞を残す。
これをデートの約束と勘違いしたユイは「誰があんたなんかとデートするもんですか」と怒り、IRに間違いを訂正されるのだった。
（第6話 とどけ！森の歌声 後編）
エコに拒まれて仲間ともはぐれたユイは「誰でもいいから話し相手になってよ」と泣いてしまう。
そこへ「何を泣いているのかなお嬢さん」とウォーウルフが登場、ユイをデリートしようとする。逃げるユイだったが、その騒ぎに気付いて駆けつけたIRと合流できた。
ウォーウルフはユイやエコたちをデリートしようと森を燃やし、ウォーターエレメントスーツに変身したユイに撃退される。
（第10話 お菓子の家で食べられちゃう！）
フェアリーテイルネットで鉢合わせしたユイとウォーウルフは戦闘を開始。ユイのマジックワンドがウォーウルフに奪われて万事休すと思われた時、ヘンゼルとグレーテルの魔女が登場。
魔女によって檻に閉じ込められたウォーウルフに、ユイは「マジックワンドを返してくれたら助けてあげる」と約束する。
ウォーウルフはユイの作ったまずいクッキーを魔女に食べさせられても、マジックワンドを返そうとしない。しかし、燃え盛るかまどにくべられようとした時、ユイを信用してマジックワンドを返した。
ユイは約束通りに檻を開けて魔女に襲われるが、なんとウォーウルフに救われる。ウォーウルフは「まずいお菓子の借りはこの次に返してもらう」と帰っていく。
（第12話 どきどきダブルデート）
ユイはピースの力でファイヤーエレメントスーツに変身し、ウォーウルフと交戦する。
炎の攻撃が通用せずにフォローの力を受け取るが、2つの力をインストールしたせいで動きが重くなり叩きのめされる。あわやデリートされそうになるが、コントロルに救われた。
（第17話 ウォーウルフが吠える時）
グロッサー四天王の一人・ウイルスの実験するプログラムがフリーズの手違いで暴走。
ジャギーを含む四天王の三人はブランクネットに囚われて暴れ出す。狂った仲間達に苦戦するウォーウルフの前に、異変を察知したユイが登場。ウォーウルフは協力を拒むが、ウイルス達の攻撃からユイを庇う。
ウォーウルフは自分の手でデリートしてやりたいと言うが、ユイが断固反対する。
「どんな種類のソフトでも私のイニシャライズで元に戻してあげたい」と涙ながらに訴えるユイにウォーウルフが折れ、二人は初めて敵味方を越えて共闘。見事に『イニシャライズ』を成功させてウイルス達を救出した。
正気を取り戻したウイルス達とユイの交戦を止めたウォーウルフは、「確かに借りは返した。この次は容赦しない」と言って帰っていく。
（第20話 狙われた春菜）
ウォーウルフを倒さずに犬養博士を守ろうとするユイだが、コントロル達3人の力をインストールして体は重くなり、その間に犬養博士をさらわれてしまう。
（第21話 最後のソフト・シンクロ）
本来の姿に戻ったシンクロに改めて挨拶するユイだが、「ワンちゃん」と呼ぶ癖が抜けずに謝る。
エコに憎まれ口を叩くシンクロを見て、ユイは「ワンちゃんの時と変わらないのね」と言った。
（第22話 黒い翼の天使）
犬養博士が選んだ本来のコレクターは結ではなく如月春菜だった。部屋で落ち込んでいる結を、シンクロはパソコンの画面越しに「無理しなくてもいい」と励ます。
春菜の笑顔が大好きだと言うユイに、シンクロは「俺はお前の笑顔が好きだったがな…それから諦めの悪いところはもっと好きだな」と告白っぽい発言をする。
そして犬養博士に「今更ユイをコレクターズから外すことは納得できない」と直談判し、自分が知っているユイは誰よりも強い心を持っていること、そして自分は最後までユイについていくという決意を伝える。
（第23話 対決！！ダブルコレクター！）
シンクロは「俺が認めた人間は犬養博士とユイだけだ」と言い、ハルナの指示に従おうとしない。
しかし、コレクターの使命をユイに託して引退すると決めたハルナを、ユイが認めているのなら俺達はみんな仲間だと受け入れる。
エビルハルナに攻撃されたユイを見たシンクロは、アンティの忠告も聞かずに助けに行ってしまう。
（第26話 明日へ出発！！）
グロッサーからユイを庇うシンクロとエコ。コレクターズはグロッサーに特攻をかける。
シンクロはウォーウルフとして第1話から登場するためか、序盤から登場しているレスキュー、アンティ、エコと共にユイに別れを告げた。
（第1話 IRはもういらない！？）
バグルスに感染したシンクロがウォーウルフの姿に戻ってしまい、ユイとの「ワンちゃん」「ワンちゃんって言うな」のやり取りが復活する。
（第6話 マイナス200℃の戦い）
子犬に気を取られて仲間の足を引っ張ってしまったユイ。シンクロに叱られて「自分だってワンちゃんの癖に」とごね、怒ったシンクロに「アイを見習え」と言い返されて喧嘩する。
夏山スキーネットでバグルスが発生するが、ユイが連絡に応じない。バグルスの中心は雪山の山頂で、シンクロは毛皮があるからと一人で向かう。
スキーネットの事件を知ったユイは犬養博士に相談、「グロッサーの部下だった頃の姿に戻ってしまったシンクロの気持ちを分かってやれ」と諭される。
大吹雪で倒れたシンクロはユイと合流して山頂を目指すが、ユイが春菜の救助に力を使い果たして倒れてしまう。シンクロはユイの安全を確保してデリートを覚悟するが、フリーズに救われた。
無事バグルスをイニシャライズしたユイはシンクロに謝り、ワンちゃんと呼ぶのを止めようとするが、「実はこの姿気に入ってるんだ」と慰められて仲直りした。
（第14話 温泉旅行だよユイちゃん）
フリーズにバグルスを治す温泉があると聞いたシンクロは、温泉の効能で元の人型に戻った姿をユイに見せようとする。しかし時間が経つとウォーウルフになっており、タオル一枚で走ってきたためユイに変態呼ばわりされる。
シンクロはIRとコントロルに温泉の効能を見せるものの、バグルスに感染していた温泉に飲み込まれる。駆け付けたユイは温泉のイニシャライズをためらうが、シンクロに人々の救出を頼まれてイニシャライズを決意。バグルスを除去された温泉はただのお湯に戻った。
なお、一時的に人型に戻ったシンクロはバケツを被っていたので、ユイに元の顔を見せることはできなかった。
（第17話 ユイちゃん恋をする）
なんでもスポーツネットで知り合った里見浩介に恋をしたユイ。その様子を見たシンクロは「なんか面白くねえな」とつぶやき、IRにやきもちを指摘される。
（第25話 みんな友だち）
アイの『イニシャライズ』で元の姿に戻ったシンクロに、顔を赤くしたユイが抱き着いてくるくる回った。
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