物語では、ほぼ常に伏姫と共に描かれる。
概要
もともと里見領内の犬懸村の村人に飼われていたが、母犬を亡くして狸に育てられていたことを珍しく思われ、里見家で飼われることになった。
体に八つの牡丹の花のような斑があることからこの名がある。
ある戦で里見家が滅亡の危機に瀕した際、当時の里見家当主・義実は疲弊の余り、「敵将・安西景連の首を取って来れたなら伏姫を嫁にやる」と戯れに八房へ語りかけた。しかしなんと八房は本当に景連の首をもってきてしまい、里見家は奇跡の逆転勝利を納めた。
しかし如何なる褒美をやっても八房は全く見向きもせず、義実ははたと、「八房は戦場での話を未だに根に持っているのでは」と思い出すが、犬畜生に大事な姫をやる訳にはいかぬと約束を反故にしようとした。しかし八房はこれに怒り、伏姫の寝所へ乱入する狼藉まで働くようになった。見かねた伏姫は「君主が約を違える事があってはならぬ」と父を諭し、遂に自ら八房の妻となる事を了承。八房を伴い富山へ籠った。
八房は読経の日々を送る末に情欲が鎮まり、落ち着いた様を見せるようになるが、元々伏姫の婿候補であった金碗大輔が伏姫を奪還しようと八房を鉄砲で射殺、その生涯を終える。
正体は里見家に祟りを為す玉梓の怨霊が憑りついた犬だった。
伏姫の読経により怨霊は浄化されたが、意図したかは不明だが肉体を重ねる事なく気が交じり合った結果、伏姫を孕ませてしまい伏姫は自害してしまった。
さらに憑りついた玉梓の怨霊は全てではなく、その後も玉梓の怨霊があちこちに出てくるなど、正邪問わず物語の発端となったキャラである。
外部リンク
関連タグ
クロメ:同じ名を冠する刀を所持。因みに同じ作品に出てくる刀・”村雨”を冠する刀を持った姉もいる。