データ
第14話「タロウの首がすっ飛んだ!」(凄いタイトルだ)に登場。
概要
その名の通り閻魔大王の怪獣。
鋼鉄の鎧と岩をも断つ刀(地球上で斬れないものはない)、ウルトラマンタロウのストリウム光線をも無効化する盾で武装している。
初めて出現したのは江戸時代で、街の4分の3を破壊したが町人たちが作った地蔵の神通力によって封印されていた。
しかし造成工事で自身が取り除かれた上に地主に持ち去られそうになった事に地蔵が激怒し、人間を懲らしめてやろうと自ら封印を解いた事で出現した。
ここまで書くと人間達に罰を与える為に出現した……様に思えるが実際は破壊行為に加えて口から吐く黒煙「ブラックスモーク」で植物を枯らすなど、人間の悪行を数倍のスケールで行っている。
工事現場に出現し、刀でスカイホエールの翼を切断。更にはZATの地雷作戦を物ともせずに暴れ回る。
タロウと対峙した時はストリウム光線を盾で受け止めて刀で牽制。ブラックスモークを浴びせて動きを止めると同時、刀でタロウの首を切り落としてしまった。
しかし最後は地蔵の力で動きを封じられ、同じく地蔵の力で蘇った(自身のウルトラ心臓があるため自爆しても生き返るという後付設定まである)タロウのウルトラ念力で逆に自分の首を飛ばされた挙句に残った体はストリウム光線で爆破された(ちなみにタロウが首をはねられたのは、エンマーゴを油断させるための作戦だったことがナレーションで語られている)。さすが!お地蔵さまは強かった。
劇中では披露されなかったが、天候を操作する能力を持ち、大雨や大火災、震度12もの大地震を起こし、人間に催眠術をかけると言われている。鎧も10万度までなら高温に耐えるという設定を持つ(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」、「ウルトラ怪獣大百科」より)。
それにしても見るからに閻魔大王そのものの怪獣だが、誕生経緯は全くの謎に包まれており、封印されていた事から察するに妖怪変化の類だったのかもしれない。また、閻魔大王は人類最初に死んだ人間という説がある事から鑑みるに元人間という可能性も否定できない…。
派生作品
ウルトラマン物語
宇宙の悪魔、ジュダによりタロウを地球におびき寄せるためヒッポリト星人に続いて地球に送り込まれた。原作とは違い人語を喋る。
タロウに「ブラックスモーク」を吐きかけるが首は切断せず、最後はストリウム光線で倒された(勿論、映像は『タロウ』本編の流用)。
ぱちんこウルトラマンタロウ
リーチ演出で登場。タロウの首を狩ろうとするが、駆け付けたウルトラマンジャックのウルトラブレスレットにより邪魔され、最後はストリウム光線の真っ向からの力押しで盾ごと吹っ飛ばされて爆死した。
ウルトラマンオーブ
ジャグラーがタロット占いのようなものに使用したカードの1枚で、曰く「突然の死を暗示する不吉なカード」とのこと。占われたナグスはジャグラーの占い通り、ラストであっけない最期を迎えることになってしまった。
余談
実はこの回の1ヵ月後の第18話の翌日に撮影していた第22話のロケ地・伊香保からの移動中、主演の篠田を乗せた車が道路下のコンニャク畑に転落、乗っていた8人が5日~2週間の怪我をしたのだが、コンニャクは閻魔様の好物(漫画『鬼灯の冷徹』を参照)。 そのためか、ファンの間では「閻魔様の祟り?」との噂が流れたらしい。
なお、閻魔大王は仏教においては地蔵菩薩の化身である。閻魔大王を騙る不届き者を退治する為にタロウに力を貸したとも解釈できる。
この回で脚本を担当した石堂淑朗は『帰ってきたウルトラマン』のスノーゴン、次回作『ウルトラマンレオ』のブニョでも担当しており、どちらもウルトラマンを切断する回を担当している
関連タグ
ザイゴーグ:似たような境遇のお方。こちらは地獄の鬼がモチーフなのだが、強さはエンマーゴを遥かに上回る。