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ボールペンの編集履歴

2021-11-01 19:04:47 バージョン

ボールペン

ぼーるぺん

ペン先に極小の金属球がついているペン。球の回転によりインクが補給される。

概要

pixivではタグとしてボールペンで描かれたイラストにつけられる。


英語では正確にはボールポイントペン(Ball-point pen)という表記になる。

メーカーによっては、インクが水性またはゲルのものを「ローラーボール」と呼んで区別している。

ミリペンと混同されることもある。

ボールペンの世界最大手はフランスのBiC社であるが日本では国内メーカーが強く、低価格帯で日本製が残った数少ない分野のひとつ。ただし日本の学校の筆記では鉛筆及びシャープペンシルが圧倒的に優勢。

またキャップ式が不人気なのも日本での特徴で、ノック式用の乾きにくいインクを開発する手間のために、国内メーカーのボールペンなのに日本での発売が後になることがある。


ボールペンの構造

その名のとおり極小の金属またはセラミック製ボールがペン先にはめ込まれた筆記具である。

このボールインクの出すぎを防ぎ、筆記時にはこのボールが回転することで継続的にインクが供給される仕組みである。

インクは長らく油性のものしかなかったが、日本語を書くには性能が低く、後に日本で水性インクやゲルインク(中性インク、ハイブリッドインク、ジェルインクなどと呼ばれるもの)が登場した。

一方で油性でも強力な性能を持つ新油性(低粘度油性)の開祖uniジェットストリームが登場し、人気ランキングではいつもトップをとっており、打倒ジェットストリームが各社の目標である。


ボール径は、大きいものでは1.6mm、小さいほうは0.25mmというものもある。0.25mm、0.28mm、0.3mm、0.5mm、0.7mm、1.0mm、1.2mm、1.4mm、1.6mmなどが発売されている。0.3mm、0.5mm、0.7mmが普段使いによく使われる。

細字は文字が複雑な東洋で人気がある。細字化の研究は現在でも進展が著しく、しばしば最小記録が更新されている。


細いものは紙に、太いものは枠や宛名書きに使われることも多い。


画材としてのボールペン

以前のボールペンはインクがダマになったりかすれたりしやすく、製版すると線が飛んで見るにたえない画面になるため、印刷される原稿に使われることはなかった。しかし技術の進歩によりインクだまりが生じにくくなり、ゲルインクの一般化などによって十分な濃さが得られるようになった。


ミリペンに比較し、筆圧をかけてもペン先が破損しにくいのもメリットであり、愛用するプロ漫画家絵師も増えている。ただし、ペン入れには油性インクではなくゲルインクの顔料のものを選ぶべきである。


特徴

ゲルインク顔料

  • 攻守万能。色も多い。
  • 普及年代ゆえか平成の学生っぽい字になる。
  • 数少ない弱点として減るのが早い。
  • 乾くのが油性より若干遅い。右利きでは問題にならないが、左利きの場合注意。
  • ゲルインクの染料タイプは裏抜けを起こしやすい。

水性

  • 新油性やゲルインクのない時代に旧油性の重さを嫌う人がよく使っていた。ゲルインクの登場で少数派になっている。
  • インクがドバドバ出てくるので書道的な字を書くのに使いやすい。
  • 裏抜けが激しい。

新油性(低粘度油性)

  • 高速度の筆記に向いている。業務用でよく使われているのがこれ。
  • 「とめ・はね・はらい」は殆ど不可能。絵画にも向かない。
  • 発色は次第に良くなってきている。ただしレパートリーは少ない。

エマルジョン

  • ゼブラが作っているマヨネーズみたいな(?)何か。基本的に新油性と一緒に扱われる事が多い。

旧油性

  • 古典的なタイプで重たいが、筆圧を下げても線がでるので根気があれば絵画に使える。
  • 発色は悪い。

本体構造

海外ではまだまだ多いキャップ式だが、日本ではノック式でないとウケないと言われる。

高級ボールペンは本体を回転させるツイスト式が多い。


ノック部分がプラで軽量かつ固定されていない場合は、筆記時に飛び跳ねて騒音の発生源になりやすい。


クリップは定番のプラスチック、かっこいい金属、実用性が高い可動クリップなどがある。


低価格帯はラバーグリップがついているが経年劣化するため、買い替えが難しい高価格帯にはラバーが無く、むしろ滑りやすかったりする。


色数

油性インクでは、主にの3色が主流だが、これら3色の他にもブルーブラック水色ピンクオレンジなどが開発されており、も用意されている。

さらに水性・ゲルインクでは30色以上製造されており、画材として十分使うことができる。


余談

青色のボールペン

3色ボールペンに代表される多色ボールペンを使っているときに用途に困るではあるが、これは現在のボールペンが発明される前に使っていたインクの色が青色であったことに起因する。


また、ヨーロッパなどでクレジットカードなどによる決済本人サインが必要なときは、日本でいう印鑑の代わりにコピー機で印刷できない青色のボールペンが使われる。

そのため、外国製の青色ボールペンは日本製の物よりも色が薄い。


そうした身分証明に青色ボールペンを使う習慣が無い日本では、やたらと発色がよく、くっきり書ける青色ボールペンが製造されている。


改造

どれも似たような構造なので別の種類のリフィルが入る場合がある。例えば三菱・ゼブラ・ぺんてる・無印良品のゲルインクリフィルは共通性が高く、入れ替えできる可能性が高い。

また、他色ボールペンのリフィルも互換性が高くカットだけで入ることもある。


消せるボールペン・消せないボールペン

書いた字が消せないことがメリットであるはずのボールペンだが、それと同時に「消せるボールペン」も昔から開発が続いている。

消しゴムで消すタイプの「消せるボールペン」は、手でこすった程度で消える、字が薄いなどの問題があったが、21世紀に登場した熱で消えるインクを使ったパイロット・フリクションボールはこれらの問題点を克服しておりヒット商品となった。


しかし、実はそれよりずっと昔から、消せないはずのボールペンインクを消す「インク消し」という道具が文房具店で一般に販売されていた。

もともと万年筆またはつけペン用の2液式の薬品で、ごく普通の油性ボールペンで書いた字に2液を順に塗ると化学反応でインクが透明になる。インクの色ごとに専用のインク消しを用いる必要があり、相性の悪いインクは消えないなど万能のものではない。また、有毒薬品である。

このような問題の多い製品であるため、修正液が普及すると廃れてしまった。

今では年配の人しか知らない存在と思われるが、現在でも細々と製造が続いている。

そんなわけで実は油性は改竄に弱い

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