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オブジェクトクラスの編集履歴

2022-04-08 22:52:01 バージョン

オブジェクトクラス

おぶじぇくとくらす

オブジェクトクラスとは、怪奇創作サイトSCP財団に登場する用語の一つである。

概要

オブジェクトクラスとは、怪奇創作サイトSCP_Foundationの用語の一つである。

中には、危険度と表現する人もいるが、あくまで収容難易度に主眼を置いた分類であり、別にSafeだから安全とか、Keterだから危険だとかそういうわけではない。


主要なオブジェクトクラス

Safe(セーフ)

現時点で確実な収容方法が確立されているか、故意に活性化しないかぎりは異常性を発現しないクラス。接触・使用することで確実に人を害するものもざらにあるため、それ自体が安全という意味では断じてない。簡便な例えとして「厳重に管理された核爆弾」は財団基準でSafeに該当する。「Safe」はそのまま英語で「安全」を意味する。

Euclid(ユークリッド / エウクリッド)

性質が十分に解明されていないか、知性や自律性を持ち本質的に挙動が予測不能なものが分類されるクラス。脱走を企てるものも少なくない。信頼できる収容が常に可能とは限らない一方で、影響範囲がある程度限定されており、Keterほどの脅威にはならないと考えられる。財団にて収容・管理されるオブジェクトの大多数は、性質が十分に解明されるか再分類に値する危険を示すまでは、まずこのクラスに分類される。「Euclid」は古代ギリシャ数学者で「幾何学の父」と称されるエウクレイデスユークリッド)の名であり、彼が『原論』にて定義・公準・公理を定めユークリッド幾何学を体系化したことから、これにあやかりSCPにおける最初に分類される基準となるクラスとしてこの名称になったと思われる。

Keter(ケテル / キーター)

現時点での財団の技術では完全な収容が困難もしくは不可能なもの。収容違反により甚大な被害をもたらすものも多く、宇宙そのものを終焉へと導き得る非常に凶悪なオブジェクトも含まれている。「Keter」とはヘブライ語で「王冠」を意味する他、ユダヤ教の神秘主義における生命の樹セフィロトでは頂点に位置し思考や創造を司る第一のセフィラで、「全ての隠されたものの中で最も隠されている」と呼ばれ、人間には決して理解できないものとされている。

Thaumiel(タウミエル)

財団が他のオブジェクトを収容するために特別に使用するもの。存在そのものが最高機密とされており、財団でも一握りの職員にしか知らされていない。創作陣からは「反Keter」「超Keter」とも例えられる、いわば人類側の切り札。「Thaumiel」とはヘブライ語で「神の双子」を意味し、セフィロトの対極とされる邪悪の樹「クリフォト」のバリエーションの一つにおいてKeterに対応する位置にあり、分裂や争いを司るとされるクリファである。財団はいわゆるに属する存在に対しても収容という形で戦いを挑む集団であり、そうした性格が表れた命名と言えるだろう。

Neutralized(ニュートラライズド)

何らかの事情で破壊された、使用不能になった、その他の要因で機能を喪失したか、異常性を示さなくなった元・異常存在。将来に異常な性質が復活した時や、類似する性質のオブジェクトが発見された時などに備え、記録として残されている。性質の解明と対処法の究明が本分である財団にとって、異常性の喪失は基本的に予期せぬ事態であり、報告書においては「なぜ機能が喪失したのか」を明らかにする過程も重要な記載事項となる。「Neutralized」は英語で「無効化/無力化された」「中和された」を意味する。


非標準のオブジェクトクラス

Explained(エクスプレインド)

確認された異常性が後の主流科学によって解明された、虚偽や錯誤によるものと明らかになった、あるいはその異常性が認識されないほど公に流布し(収容に失敗し)たものが該当する。アイテム番号の後ろに「-EX」が付され、他のオブジェクトとは分けて管理される。「Explained」は英語で「説明された」「明らかになった」を意味する。例としてはSCP-1851-EX(南北戦争時代のアメリカで南部の軍医が提唱した「逃亡を行なう黒人奴隷は精神病であり、有効な治療法は鞭打ち」と云う当時の基準からしても何か色々とおかしい実在のトンデモ学説のパロディ)などが有る。

Decommissioned(デコミッションド)

収容する意義に対してコストが釣り合っておらず終了されたオブジェクト。メタ的に言えばあまりに出来が酷すぎるということで終了されたことにして晒し上げにされているオブジェクト。終了記録の出来が良かったせいで敢えてこのクラスになりそうな記事を書く本末転倒な事態に陥り意義を失ったので廃止された。


その他のオブジェクトクラス

Apollyon(アポリオン)

もはや打つ手がない、どうすることもできない、未だ収容できていないオブジェクト」に与えられるとされるクラス。実質的な財団の敗北宣言。正式なクラスではないが、最初にこのクラスが与えられたSCP-2317、その後追加でこのクラスとなったSCP-001/S.D.ロックの提言と共に知名度が圧倒的に高く、「ヤバ過ぎるSCP」が出ると比較対象にあげられ、実質的に半公式クラスとなっている。

因みに、元祖Apollyonの2317は他のApollyonや、他にもかなりやばい専用オブジェクトクラスの登場により、特別感が薄れてしまったため、著者によりオブジェクトクラスが抹消されている。

Archon(アルコン)

収容できる可能性があるが、何らかの理由により収容しない選択をしたオブジェクト」に与えられる、主に現実世界の一部もしくは収容すると悪影響をもたらす可能性があるもの。決して収容不可能ではない。ただ、扱いが非標準クラスであるのに関わらずマイナー過ぎるオブジェクトクラスである。記事も数件程度しかない。


この他、様々な理由でこれら以外のオブジェクトクラスに分類されるオブジェクト(物語と連動した専用オブジェクトクラス等)も存在する。


鍵のかかった箱テスト

オブジェクトクラスについては、創作者への指針として「鍵のかかった箱テスト(the Locked Box test)」と呼ばれる非公式のガイドラインが存在する。

簡単に言うと、オブジェクトを「鍵のかかった箱」(「適切な収容手順」の隠喩)に閉じ込め、そのまま放置した場合にどうなるかで適切なクラスを判断しようというものである。

  • 「それ」 を箱に入れ、鍵を掛け、そのまま放置したとき、何も悪いことが起こらないのであれば、それはおそらくSafeです。
  • 「それ」 を箱に入れ、鍵を掛け、そのまま放置したとき、何が起こるか予測がつかないならば、それはおそらくEuclidです。
  • 「それ」 を箱に入れ、鍵を掛け、そのまま放置したとき、それが容易く脱走するのであれば、それはおそらくKeterです。
  • 「それ」 そのものが箱であれば、それはおそらくThaumielです。
  • 「それ」 を箱の中に入れられず、かつそれが世界を終わらせようとしているなら、それはおそらくApollyonです。
  • 「それ」 を箱に閉じ込めたとしても、そうしないことを選んだならば、それはおそらくArchonです。

関連タグ

SCP_Foundation SCPオブジェクト


外部リンク

オブジェクトクラス - SCP財団

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